
ユダヤ人の居留地をゲットーと言うのはご存知ですよね。その語源がヴェネツィアに発しているのです。ヴェネツィアの鉄道の駅に近いカンナレージョ地区にゲットーがあるのですが、かつてはここに鋳物の鋳造工場がありました。ヴェネツィアは密集した町ですから火災が一番恐いので火を使う工場はみんな町の外れの海沿いにありましたが、イタリア語で鋳造することをジェッターレ(Gettare)と言いますが、この鋳造工場のあったところに16世紀初頭からユダヤ人たちが強制的に住まわされることになったのです。
その歴史などはまた別のところでお話しますが、このゲットーの入り口付近に「ベンティゴーディ」という名前の居酒屋があります。現在は今のオーナーの名前をとって、「ダ・アンドレア」という名前も看板の下に書かれていますが、昔からベンティゴーディという名前で親しまれていました。この名前はユダヤ人の名前ですから、この店がもともとはユダヤ人が経営していたわけです。ヴェネツィアでは居酒屋の名前にも町の歴史が刻まれています。
今のオーナーのアンドレアはとても料理の評判がよく、この店は奥さんに任されて、数年前からアンドレアはリアルトの市場があるサン・ジャコモ広場に「バンコジーロ」という店を出しました。こちらもすぐに人気になるほど料理が美味しい店です。

ヴェネツィアのゲットーの中にはシナゴーグと呼ばれるユダヤ教会があったり、みやげ物店にはユダヤ教に関する宗教的な飾り物なども売っています。絵葉書などにはヘブライ語で説明が書かれたものもあります。また、広場の一角には第二次世界大戦の時にアウシュビッツで虐殺された同胞を追悼しこの悲劇を忘れないようにと収容所へ運ばれるユダヤ人たちの姿を描いたレリーフが飾られたりしています。暗い過去の歴史を振り返ると重苦しい気持ちになるのですが、ゲットーの広場には光が溢れ、毎日、観光客が訪れています。ヴェネツィアに行ったときにはぜひ訪れてみてください。


コメント (4)
雰囲気が良さそうな居酒屋ですね。どんな料理がオススメですか?
昨夜は大阪で小奇麗で洒落た内装で若い女性客も多くいた串カツ&海鮮居酒屋に行きました。人気店みたいで満席でした。揚げ物に生ウニやふぐの湯引きなどいろいろ食べて一人2000円ととてもチープだったのですが、ワインがダメでした。安い居酒屋で美味しいワインが飲めるところがあればいいのですがね。
投稿者: ito-ani | 2005年12月23日 17:57
日時: 2005年12月23日 17:57
シャローム!ヘブライ語で「こんにちは」。ヴェネツィアはやっぱり魚介が一番お薦めだけど、この店もサルデ・イン・サオール(鰯の南蛮漬けー鰯をから揚げしてスライスした玉ねぎをちょっと炒めて甘味をだしてから、干し葡萄、松の実といっしょにマリネしたもの)やバッカラ・マンテカートは干した鱈を水でもどしたらオリーブオイルでクリーム状に練ったものと、トウモロコシの粉を熱湯で練ったもの、ポレンタと一緒に食べたり、おいしいものは仰山ありまっせ。チケッティといって一口料理の摘みがいろいろあって1~2ユーロ。ワインもグラス1杯1ユーロ前後。ランチとかディナーでしっかり食事すると30ユーロ前後かな。ユーロが実質以上に高いし、ヴェネツィアは物価が高いよ。
でも、レストランなら50ユーロ以上は当たり前だから、やっぱり居酒屋(ヴェネツィアではOsteriaとかBacaroと呼ばれるところ)は庶民的な価格です。
投稿者: シャロームしのちゃん | 2005年12月23日 19:15
日時: 2005年12月23日 19:15
美味しいワインがグラスで1ユーロとはさすがに本場はいいですね。摘みとワインだけなら安くすみそうですね。でもしっかり食事をすると大変ですね。やはりヴェネツィアは高い過ぎますね。
投稿者: ito-ani | 2005年12月23日 20:31
日時: 2005年12月23日 20:31
1ユーロはかつてのリラに換算すると1,936リラ。でユーロ前のバーカロでのグラスワインはたったの1,000リラでっせ。それだけで2倍になってる。おまけに円が強いときには1,000リラが80円という時もあったのに、今は1ユーロが150円でしょ。つまりかつては80円でも飲めた時代があったのに今や300円でっせ。イタリアは早くユーロから脱退せないつか暴動が起きまっせ。それにしても、1ユーロ=1ドル=100円くらいのバランスが生活水準レベルではよさそうな感じがするんだけどねぇ・・・専門家の立場ではいかがなものでしょう?
投稿者: 続シャロームしのちゃん | 2005年12月23日 21:19
日時: 2005年12月23日 21:19