
ウンブリア州はイタリアの緑のハートと呼ばれるそうですが、ローマから列車に乗りテヴェレ川沿いに走り、オルテを過ぎた辺りから車窓から見える緑が深くなっていきます。テルニ、スポレート、フォリーニョと進むに従い、車窓からはなだらかな山の斜面にオリーブの茂みが目立ち、その中腹や稜線には小さな街並みや古城が見えたりします。フォリーニョから列車は左へ曲がり、しばらくすると右手にスペッロが見えてきます。エトルリアやローマ時代の名残がある町ですが、最近はおしゃれなワイン・バーなども出来ています。サンタ・マリア・マジョーレ教会のバリオーニ礼拝堂の床に敷き詰められたマヨルカ焼の絵タイルが見事です。この絵タイルも近郊の陶器の町デルータの特産です。列車は右手にスバシオ山を眺めながら進み、やがてアッシージに到着します。
アッシージは聖人、サン・フランチェスコの生まれた町として世界各国から巡礼者や観光客が絶えませんが、サン・フランチェスコ大聖堂の1階の壁面はジョットーが描いたサン・フランチェスコの生涯のフレスコ画に覆われています。アッシージ近郊の石はピンクがかった明るいベージュなので、その石を積み重ねて築かれた町全体が明るくやさしい印象です。アグリトゥリズモのマルヴァリーナはスペッロとアッシージのちょうど中間の森の中にあるオリーブ農園です。その他、野菜や果物も生産していて、オーナーのクラウディオさんのお母さん、マリアさんが毎日おいしい郷土料理を作ってくれます。また、乗馬や夏には水泳も楽しめるプールもあり、毎年、世界各国からたくさんの宿泊客が訪れています。
Agriturismo Malvarina:
http://www.umbria.net/malvarina

お母さんのマリアさんの料理は海外でも評判。今夜はラザーニャを作って自らサービスしています。夕食が始まるのが夜8時過ぎからなので、昼間はゆっくりと近郊の都市や名所巡りを楽しめます。一品づつの量はかなり大目なので小食気味の人は覚悟して夕食に臨みましょう。でも、ワインは飲み放題だし、おいしいのでいつのまにか全部食べてしまい後でウエストにびっくりするかもしれません。

オーナーのクラウディオさんとお母さんのマリアさん。レストランの厨房の隣にはマルヴァリーナ自家製のオリーブオイルやジャム、ハチミツなどを売っています。オリーブオイルはもちろんのこと、サクランボやイチジクのジャムなど絶品です。朝食にはこれらのジャムなどたっぷり楽しめます。

スバシオ山の中腹に横長に伸びたアッシージからはウンブリア平野を見渡すことができます。春は緑の麦畑の間に赤いケシの花の絨毯、夏にはヒマワリの畑が広がります。


コメント (11)
はじめまして。
イタリア大好きで、年に1回は訪れたいと常々思っているの者ですが、
最近は小さな街や田舎に魅せられています。
というのも昨年の春、トスカーナのアグリツーリズムツアーを初体験、
すっかりはまってしまいました。
キャンティ地方のワイン農家に泊まって、キャンティやサン・ジミニャーノの古い街並みを散策し、ワインと郷土料理を堪能しました。
それまでフィレンツェやローマを中心に数回滞在したことがあっただけだったのですが、イタリアの別の魅力を発見したようで嬉しかったです。
今年は是非ウンブリアに行きたいな~、と色々調べていらこちらに出会えました。
Malvarina,とっても良さそうですね。写真を見てるだけでイメージが膨らんでいきます。
マリアさんのラザーニャの大きさにびっくりです。ううっよだれが…
ここを訪れるツアーなどないのでしょうか?
アグリツーリズムは一人ではなかなか行きにくいので、ツアーがあったらベストなんだけれど…
アッシジは、友人が行ってよかったと聞いています。
赤いけしの花が咲く頃ってどんなでしょう。うっとり~
素敵な写真を見て旅心が刺激されまくってます。
思わず興奮して長くなりました。
これからも時々覗きに来ます。
よろしくお願い致します。
olive
投稿者: olive | 2006年02月19日 18:49
日時: 2006年02月19日 18:49
Oliveさん、はじめまして。年に1度はイタリア旅行、いいですねぇ。トスカーナはイタリアでも一番人気で、アグリツーリズモもいろいろとありますが、隣のウンブリアもなかなか魅力的ですよ。ぜひ、一度、ウンブリアの旅も味わって見て下さい。ちょうど、4月に僕が企画したアグリツーリズモにも宿泊する旅があります。詳しくは http://www.invia.jp のサイトを見て下さい。イタリア専門のツアーなどやっている友人です。
投稿者: フランチェスコしのちゃん | 2006年02月19日 20:14
日時: 2006年02月19日 20:14
篠さん、はじめまして。
イタリアが大好きで、ここ数年は、1年に1回イタリア旅行!を目指して頑張ってます。
篠さんの「田園のイタリアへ!」は私の愛読書です。
もちろん「GOKUTABIイタリア」もすぐに買いました。
シチリアいいですよね。来年はシチリアの予定ですが、今すぐ行きたくなってしまいました。
そんな愛読書の著者、篠さんへ直接メールなんて恐れ多いと思っていましたが、すいません。
マルヴァリーナについて、ご存知でしたら教えてください。
このGWにマルヴァリーナに2~3泊したいと思っています。
日本語のネットで手配会社をさがし、連絡してみたところ、GWは工事中で宿泊できないでしょう。とのことでした。
なので諦めて他のアグリを検討していましたが、篠さんのツアーが4月中旬にマルヴァリーナに泊まることを発見。
アレ?工事中ではなかったの?と思って、今度は直接マルヴァリーナのHPにアクセスし、英語で5月上旬に予約を取りたいとメールしてみました。
すると、休業中ということもなく料金を教えてくれました。
ワーイ!泊まれる!!と不安ながらも喜んでますが、
4月下旬~5月上旬にかけてマルヴァリーナが工事中というウワサは聞いたことありますか?
あと、夕食は別料金なのでしょうか?夕食の予約は必要ですか?
ツインルーム、朝食、夕食込みの価格を問い合わせたのですが、
返信は、シングルルームのB&Bの価格でした。
今、再度問い合わせ中ですが、私の未熟な英語ではちょっと不安です。
ご存知でしたら教えていただけると助かります。
絶対にマリアさんのディナーが食べたい!!のです。
ずうずうしくてすいません。
これからもディープでステキなイタリア本をたくさん出してください。
楽しみにしています。
投稿者: Pimpa | 2006年03月07日 03:39
日時: 2006年03月07日 03:39
Pimpaさん、マルヴァリーナの料金ですが、5つある部屋によって、それからシーズン、これがパスクワとかバカンスとかクリスマスとか、その都度、細かく分かれているようです。料金表は取材中も見たこと無いし、オーナーのクラウディオに直接話してます。概ね1泊朝食つきで50ユーロ前後で、夕食はハウス・ワインも含めて25ユーロです。Pimpaさんに送られてきたB&Bのシングルの価格はどうなっていましたか?夕食は食べるか食べないか伝えておいたほうがいいですね。
始まりはけっこう遅くて8時か8時半ごろからですね。大きな食堂に世界各国から来た人たちが一緒に食事をしますが、オーナーのクラウディオがそれぞれを紹介したりして、とても楽しいです。
投稿者: フランチェスコしのちゃん | 2006年03月07日 13:47
日時: 2006年03月07日 13:47
初めまして。今ロンドンに住んでいて、カフェと写真に興味があるWSです。
これからイタリア旅行をしようと考えていて調べていたところたどりつきました。大分前の投稿で心配なのですが、アグリツーリズムとしのさんの写真に魅せられてこれから行こうと思っております。
お料理を教えてもらえたらと思うのですが。。とにかく問い合わせてみますね。
投稿者: まさこ | 2008年04月10日 09:54
日時: 2008年04月10日 09:54
まさこ様、ロンドンにお住まいとはイタリアに近くとても羨ましいです。マルヴァリーナはアッシージからタクシーで10分ほどで行けますから車がないと不便なアグリトゥリズモの中では利用しやすく、また料理や宿の雰囲気、環境も魅力的で期待を裏切らないと思います。周辺のペルージャやスペッロ、スポレートなどウンブリアの都市の魅力を満喫できます。どうぞ、楽しいバカンスを!Buon Viaggio!!!
投稿者: しの | 2008年04月14日 10:29
日時: 2008年04月14日 10:29
篠さん、はじめまして。
以前から、bioの料理・暮らしに興味があり、
今、フランスのノルマンディーの知人宅にお世話になっています。
で、6月にイタリアのアグリツーリズモを利用したいなぁ。
と、検索していたら篠さんのhpにめぐりあいました。
料理の仕事をしているので、ウンブリアかシチリアで悩んで
いるのですが、どちらがお勧めでしょうか?
それと、一人参加でも可能ですか?
投稿者: neshian | 2008年04月24日 04:11
日時: 2008年04月24日 04:11
はじめまして。アグリツーリズモに泊まりたい!とネット検索をしていて、篠さんの旅行記にたどり着きました。
タクシーでも行ける、食事がすばらしいとのことなので、マルヴァリーナに泊まろう!と決めました。マルヴァリーナに泊まるツアーが見つからず、どきどきしながらマルヴァリーナに宿泊予約を入れてみました。宿泊し、ひまわり畑をみおろすのが楽しみです。
ただ、ちょっと心配なことがあります。アッシジ駅→マルヴァリーナは駅でタクシーをひろえばいいのでしょうが、マルヴァリーナ→駅のタクシーは、マルヴァリーナのスタッフにお願いして予約を入れてもらえばいいのでしょうか?イタリア語がほぼできないので、タクシー会社に連絡してタクシーに来てもらうことはできそうもないので、どうすればいいのだろうかと心配です。あと、何らかの方法でタクシーの予約をお願いできたとして、こちらが指定した時間にきちんと来てもらえるのでしょうか?もし、教えていただければうれしいです。
投稿者: arzzo | 2009年07月01日 09:24
日時: 2009年07月01日 09:24
マルヴァリーナはアッシージの駅前からタクシーを拾えば10分弱で到着できます。タクシーは駅前にタクシー乗り場がありますから、「ミ・ポルタ・アグリトゥリズモ・マルヴァリーナ、ペル・ファヴォーレ(アグリトゥリズモのマルヴァリーナに連れてって下さい)」と言えば十分です。稀に知らない運転手がいるかもしれませんが、そんな時には、マルヴァリーナの名前と住所、電話番号のメモを見せて下さい。
NTT出版から2003年に出した「田園のイタリアへ!」も参考にして下さい。奥付に私の連絡先が乗っていますから、必要な時にはそれを見て連絡を下さい。
では、Buon Viaggio!
投稿者: 旅人しのちゃん | 2009年07月01日 16:23
日時: 2009年07月01日 16:23
篠さん、初めまして。
雑誌クレアの記事も田園のイタリアへ!も拝見いたしました。どのアグリツーリズモもとても魅力的ですね。
来年の夏、家族3人(主人、小学生の娘、私)で2週間ほどイタリアにいこうと計画しています。で、うち1週間をアグリツーリズモですごそうと思っているのですが、マルヴァリーナかトッレ ブルキーオどちらにするか迷っております。
小学生高学年の娘がより楽しめるのはどちらか教えていただけませんか? 都会っ子ですが、動物も虫も農作業も料理も大好きなので、出来るだけ色々体験させてやりたいと思っているのですが...
アドバイスいただけましたら、とてもうれしいです。
よろしくお願いいたします。
投稿者: ayaaya | 2009年07月22日 18:13
日時: 2009年07月22日 18:13
ayaaya様、拙著、記事をご愛読頂きましてありがとうございます。活動的な娘さんを中心に考えますと、Torre Burchioの方が乗馬やスポーツ・フィッシング、アーチェリー、野生動物との触合い、料理体験など幅広く楽しめるかと思います。「田園のイタリアへ!」は2003年の本ですから、詳細についてはTorre Burchioで検索するとすぐにホームページが出て、イタリア語と英語で紹介されていますから、そこで確認して下さい。では、まだ1年先ですが、Buon Viaggio!
投稿者: 篠 | 2009年07月23日 14:26
日時: 2009年07月23日 14:26