毎年春になると楽しみなイベントがふたつあります。ひとつは3月に東京の幕張メッセで開催される「Foodex Japan」という国際食品見本市です。もうひとつは4月にイタリアのヴェローナで開催されるワイン博覧会、「VinItaly」。いずれも毎回、ほぼ連日通います。「Foodex Japan」はイタリアのみならずフランス、ドイツ、スペインなどヨーロッパ諸国からアジア、アメリカなど世界中から出展されます。イタリアはローマに本部があるICE,イタリア貿易振興会のオーガナイズにより、北はピエモンテ、ヴェネト、トレンティーノから南はプーリア、シチリア、サルデーニャまで20州から様々な物産が展示され、試飲、試食が出来ます。ただし、あくまでも食品関連業界のプロだけが入場できます。
今年の開催は14日から17日までの4日間で、開幕当日、イタリアのブースではICE事務所が置かれている受付の前で、マリオ・ボーヴァ駐日イタリア大使、日本ソムリエ協会会長の小飼一至氏、ICEローマ本部会長のウンベルト・ヴァッターニ氏、ジェトロ副総裁の塚本弘氏、そして「Foodex Japan」の主催者であるJMA(日本能率協会)会長の宮坂良雄氏が並んでテープ・カットが行われました。
今年のイタリアからの出展者数は250社を超えるそうで、各ブースはワイン、オリーブ・オイル、チーズ、生ハム・サラミ類、コーヒー、野菜や果物の加工品、パスタ、シチリアの天然の塩など様々なものが展示され、試食と試飲のサービスが行われています。イタリアの通貨がリラからユーロになり物価が上がったと言われていますが、そのユーロがさらに高くなったため、対日輸出はなかなか厳しいものがあるようです。
それでも、出展者の中には毎年参加する企業も多く、馴染みの顔に出会うと、お互いに嬉しそうに挨拶を交わします。クオリティーはいずれもなかなか高く、魅力的。特にワインやチーズ、生ハム・サラミなどに関心が高いのですが、最近はオーガニック野菜などの酢漬けやオイル漬けなどの保存食品にも人気が高まっているそうです。イタリアのオーガニック食品はワインも含めてAIABなど公式団体の厳しいチェックもあり、高品質を維持しながらの生産はとても難しいのです、年々良い物が出るので、これからも成長する分野でしょう。

イタリアのイベントでは必ず出会うロマーノ・マズッコ氏(写真右端)はアリタリア航空の元極東総支配人。陽気で気さくな氏と出会うとすぐに明るい笑い声が広がる場となります。田園調布でCaffe Ginoを営み、イタリアから数々のワインを輸入している友人の藤野氏や今年、初めて参加というサルデーニャのワイン生産者VIGNE D'OROのサルバトーレ氏(左端)とピエモンテのワイナリーのCastino氏。Castino氏は今日の午後、早々とブースにヴァカンスの張り紙をして消えてしまいました。

イタリア製品は世界中で人気も高いので、他国の出展者の訪問も頻繁です。美しい民族衣装のチョゴリを着た韓国ブースの女性に挟まれて、ちょっと照れながらもご満悦のサルヴァトーレ氏。サルデーニャは赤のカンノナウや白のヴェルメンティーノなどワインも美味しい。
優秀な生産者が居並ぶ中、一段と関心を集めているのがピエモンテで極上のバローロを生産しているPodere Rocche Dei Manzoni Di Valentino。モンフォルテのクリュ畑でとてもエレガントなバローロを造っています。
ヴェローナのヴィニタリーのブースではヴァレンティーノ氏にも会いましたが、今年の「Foodex Japan」では息子のロドルフォ・ミリオリーニ氏がひとりで来日しています。1本で40ユーロ前後するワインですが、その価値は充分に感じられました。
トスカーナのインプルネータとキャンティ・グレーヴェで優秀なワインを生産するLANCIOLAのGiancarlo Guarnieri氏と彼のワインを輸入する田園調布のFamiglieの藤野社長。実はふたりとも私の友人で、今年の7月にはこのワイナリーを訪ねるツアーを計画しています。。

昨年の春に出版されたソニーマガジンズの「Gokutabi ITALIA」ではマルケ州を重点的に特集しましたが、そのマルケを代表する葡萄、ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバなど素晴らしいワインを生産するConti Di Buscareto社。左の女性は通訳のロベルタさん。昨年の3月にイタリアに帰り最近までヴェネツィア大学で経営学を勉強していましたが、「Foodex Japan」が終わったらミラノに拠点を移すそうです。出身がマルケなので故郷のワインなどを一生懸命に売り込んでいます。

大好評発売中のソニーマガジンズ発行「Gokutabi ITALIA」のシチリア取材でコーディネートをしてくれたパレルモ在住の高橋絹子さんも、本誌の中で紹介されているトラパニの天然塩の生産者と一時帰国していました。


コメント (4)
イタリアではいつも至るところで色々な展示会が行われていますが、日本にも面白そうな展示会があるんですね。食品業界のプロしか入れないというのは、残念ですが・・・。
世界中からの出展というのは、本当に興味深いものがありますね。
私もいつか行ってみたいです。
そろそろVinitaltに向けて出発ですか??
投稿者: aki | 2006年03月25日 15:03
日時: 2006年03月25日 15:03
Akiちゃん、そう、3日からイタリアでVinItalyやウンブリア、ローマなど巡って20日帰国です。
もう来週なのでJazz&Wineの暇がないです。でも、帰国したらまずはTokyoの星屑を・・・
投稿者: ノンバリックしのちゃん | 2006年03月27日 01:49
日時: 2006年03月27日 01:49
もうすぐイタリアに向けて出発なんですね。
イタリアは、少しずつ暖かくなってきましたよ♪
今回は、どんな素敵な場所を訪れるのでしょうか??ロマーニャは、桃などの花が咲きとってもきれいですよ!Vinitalyには、出来たら行きたいなと私も思っています。
投稿者: aki | 2006年03月30日 18:37
日時: 2006年03月30日 18:37
akiさん、VinItalyの前に2日ばかりヴェネツィアのバーカロ巡りです。今年は久々にロマーニャも行きたいですね。ブリジゲッラの町が好きです。あのロバの道が。Numberの取材でサッキのインタビューして以来行ってませんから。先週まで行っていたバローロからヴェネツィアまでの旅行のドライバーはラヴェンナの青年でした。典型的なロマーニャ人。若いのに「ドゥーチェ」を尊敬しているとか・・・いや、若いからかな。では、VinItalyで会いましょう!
投稿者: バリックお腹のしのちゃん | 2006年03月30日 22:24
日時: 2006年03月30日 22:24