ピサの斜塔に登って眺望を楽しんだ後は町中のレストランで手早く夕食を済ませて、アルノ川河畔のお祭りを楽しみました。6月16日はLa Luminara di SanRanieri (ラ・ルミナーラ・ディ・サン・ラニエーリ)のお祭りです。 サン・ラニエーリはピサの守護聖人で、ルミナーラとは”光を灯す”イベントですね。アルノ川 沿いの建物の窓やテラスに全部で7000個ものグラスに入ったロウソクが置かれます。窓や鐘楼のアーチの形は、白く塗られた木枠が造られてロウソクが灯されます。
ピサ商工会議所のはからいで川沿いにあるピサで一番古いホテル、Royal Victoria Hotel(www.royalvictoria.it)の屋上のテラスに上ることが出来ました。眺めは上々、アルノ側はもちろんのこと、後方を見ればライトアップされた斜塔や大聖堂、礼拝堂までが闇にくっきりと浮かんでいます。

写真の手前に写っている塔は” Casa Torre”と呼ばれ住居にもなり同時に中世やルネサンス時代には要塞の役割をしていました。今でも住宅として人が暮らしていますが、だんだんと数は少なくなっているそうです。エレベータもないし、スペースも限られているのでしょうが、中世の趣のある塔の家なんて、ちょっと不便さは我慢しても住んでみたいですね。



サン・ラニエーリ祭のクライマックスはロウソクのイルミネーションが光る沿岸の建物を舞台に打ち上げられる花火です。隅田川、江戸川ほどの派手さはありませんでしたが、今年、いち早く、それもイタリアで花火を楽しめるなんて、なんと素晴らしい体験だったでしょうか。ピサの観光局の海外プロモーションを担当しているファブリツィオ・クオーキ氏から豪華な写真集やパンフレットなどが入った手提げ袋頂いたのですが、その中に折り畳み傘が1本入っていました。これは何故?と聞いたら、昔からサン・ラニエーリの日には必ず雨が降るのです、との応え。確かに、夕食の時に雷鳴が聞こえ、少しだけポツポツと雨粒を感じましたが、イベントが始まる頃には満天の星空になっていました。きっと僕たちが東から太陽を持ってきたからに違いありません。花火が終わって地上に降りたら、どの通りも埋め尽くすほどの人出でした。やっと見つけたバールのオープンテラスで現地スタッフの方々とビールやカクテルを楽しんだのですが、メディチ家支配時代にサント・ステファノ騎士団の本部があったカヴァリエ―リ館前の広場からアルノ川の間には美味しいオステリアやバールがたくさんあって、ピサっ子が一番集うところだそうです。

