テヌータ・ディ・プラテッロ


 ピサあるいはリボルノからフィレンツェ方面へ小1時間ほど走ると、広々とした小麦やヒマワリ、トウモロコシ畑の間にオリーブの林と糸杉の立ち並ぶ典型的なトスカーナの田園風景の中に入ります。ヴォルテッラの道路標識が見えたら右折してしばらくすると右手にペッチョリの町が見え、左手には目指すアグリツーリズム、"TENUTA DI PRATELLO"
(www.pratello.it)
の看板が現れます。敷地内の道を入っていくと小さな礼拝堂のような建物が目に入ります。素焼きの大きな鉢にはレモンやオレンジの木が実をたわわに着け、辺りにはラベンダーの香りが強く漂っています。明るいベージュの壁に緑の鎧戸、オレンジ色のレンガや瓦が周囲の緑とあいまって見あげる青空がいっそう青く、高く感じられます。


この農園は1700年代の貴族の別荘で、現在の持ち主は代わっていますが、礼拝堂に
見えた建物は先代から受け継がれた霊廟で毎年、その家族が墓参に来るそうです。こ
礼拝堂そのものは1600年代のものだそうです。農園ではオリーブを主に栽培しオイルを生産しています。オイルの品質としてはまあまあですかね。広大な敷地内には軽飛行機用の滑走路やヘリポートがあり、空からも訪れることができます。そういえば、この周辺ではパラグライダーなど空のレジャーが盛んなようでした。宿泊する建物からの眺望は素晴らしいですね。また庭も広々としていて、ゆったりとした田園の時の流れを満喫できます。

宿泊料金はローシーズンでツイン1泊朝夕食付き120ユーロ、ハイシーズンで180ユーロです。これが一週間単位だとローシーズンで720ユーロ、ハイシーズンで1,080ユーロ
ここをベースにヴォルテッラやピサ、ルッカ、あるいはフィレンツェやサン・ジミ
ニャーノあたりまで足を伸ばすのもいいですね。ただし、車は必要ですから、レンタ
・カーをピサかフィレンツェの空港から利用するとよいでしょう。



テヌータ・ディ・プラテッロの一番の魅力はよく手入れされた庭と各部屋ですね。イタリアのアグリツーリズムを知らない方が初めて来たら、これが農家の宿かと思うでしょう。もっとも、イタリアのアグリツーリズムにはピンからキリまでいろいろあって、けっこうゴージャスな居住空間のところも少なくありません。これが我が家だったらいいのになぁ・・・と、まあ、たまにはこんなところで1,2週間をのんびり過ごすのはいかがでしょう。マネージングを任されているClaudia(クラウディア)さんもとっても気さくでいい感じです。


テヌータ・プラテッロには140平米の大きなプールがあります。といっても日本の観光客にはさほど珍しくもないのですが、イタリア人やドイツ人、フランス人は田園の中のプールが大好きみたいですね。

プール・サイドには簡単な料理を提供できる設備もあり、野外での食事を楽しむこともできます。取材で行ったときには簡単なお米のサラダとか生ハムにモッツァレッラチーズとか、あまりこの農園の特色は感じませんでしたが、味はなかなかいいものでした。

面白かったのはいつもプール・サイドにいる3匹の犬たちで、誰かが水に飛び込むとけたたましく吠えながらプールの周りをくるくると駆け回るのです。それを見ているだけでも可愛くて滑稽でした。


トスカーナの大空を舞うパラグライダー

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コメント (4)

地元友達:

篠さんの本を読んで、トスカーナのアグリツーリズモに行った地元の夫婦です。
このあたり、レンタカーで走り回りましたよ。
リボルノは、こってりした料理に飽き飽きして、シーフードスパゲッティーをわざわざ食べに行ったんです。その途中で寄ったルッカには本当に感動しました。城壁に囲まれた小さくて落ち着いたたたずまい。
サンジミニャーノで搭にも上りました。アメリカ人観光客に頼まれて、SONYのビデオを撮影してあげたのも懐かしい思い出です。

旅人しのちゃん:

地元よりのご支援いつもありがとうございます!(なんか選挙の街宣みたい)
イタリアは車社会だから、やっぱり地方を巡るにはレンタカーが必要ですよね。といっても僕はいつも、行く先々の友人たちが車であちこち案内してくれるので、レンタカーを使ったことはありません。免許は持っているのですが、スピード狂で危険だし。トスカーナと一口に言っても、内陸と海辺ではだいぶ雰囲気が違いますね。ぜひ、またイタリア旅行を楽しんで下さい。

Shiho:

篠さん、ご無沙汰してます。
昨年の8月にシチリア・ナポリにご一緒してから、もう直ぐ1年が経とうとしていますね。
今回の写真を拝見して、改めてまたイタリアへ行きたいなと思いました。
空や海の青さ、木々の緑の深さ、花々の色、太陽の光...。
ただ単にきれいだなあと思えることが、うれしいと感じました。
イタリアへ行ってから、ワインをいただく機会が増えました。
また準備をして、本物に会いに行きたいと思います。

旅人しのちゃん:

Shihoさん、お久しぶりです。イタリアは一度行くと、なぜか郷愁を感じますね。(ごく希にそうでない方もいるようですが、不運かな)ぜひ、また一緒に行きましょう。8月6日の夜、Caffe Ginoで新着のワイン会があります。お二人で遊びに来て下さい。グラスの中にもイタリアがありますから。

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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