「ローマの松」

皆様、 新年明けましておめでとうございます。


昨年はこのブログをまとめて「イタリア好き」を発刊することができましたが、夏以降、いろいろと多忙なことが続き、更新が滞りました。今年も忙しさには変わりないのですが、あまり間が空かないように努めますから応援して下さいね。


さて、 今年最初の話題は”ローマの松”です。ローマの松と言いますと、ボローニャ出身の作曲家レスピーギの交響曲がありますね。各楽章ごとに「ボルゲーゼ荘の松」、「カタコンブの松」、「ジャニコロの松」、「アッピア街道の松」とタイトルがつけられた詩情に溢れた作品です。作曲されたのは1924年12月、今から84年前で、レスピーギはこの他にも「ローマの噴水」、「ローマの祭り」とローマをテーマにした交響詩を作曲し「ローマ三部作」として知られています。古代ローマの神話の世界や様々な情景松というシンボリックなテーマから色彩と光に溢れた楽曲に仕上げています。
 

僕が初めてイタリアの大地を踏んだのもローマで、この古代都市のそこかしこに聳え立つ大きな松はとても印象深く、ローマと聞くと何よりもこの松の独特な形が眼に浮かびます。傘松とも呼ばれ、世界に分布する数百の松の種類の中でもイタリア傘松はシチリアから南仏、スペインと地中海沿岸によく見れる松です。僕がローマで一番気に入っているのがフォロ・ロマーノを見下ろすファルネーゼ庭園の上がり淵にある2本の松です。3本の柱が美しいウェスパシアヌス神殿の背景右手にもよく見えるこの松は高さが20メートルはあります。傘松は最高25メートルにもなるそうですから、このフォロ・ロマーノの松もかなり立派なものですね。

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また、トラヤヌス市場の松並木のところにはローマ皇帝、シーザーの像が立っていますが、この彫像もローマの松との組み合わせでよりローマ的な風景を構成していますね。この松のあるローマの風景を見ていると初めてイタリアに行った77年の夏の太陽や風の香まで思い出すことができます。 あの大きな松には父親のような風格がありますし、もしも僕が生まれ変わって次なる命を授かることができるなら、ローマの松になって数百年、数千年をこの永遠の都とともに生きてみたいですね。

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そうそう、この松の松ぼっくりは赤ちゃんの頭くらいに大きくて、種も大きいから、これでジェノヴェーゼ・ソースのパスタを作るととても濃厚で美味しいですね。黒い墨を塗ったような硬い種の殻をかなづちや石で叩いて割ると、中から白い実が出ますからそれをすり潰して、バジリコの葉と一緒にオリーブオイルでペースト状にするわけです。ローマの郊外を歩いているとバジリコやルッコラ(ローマではルゲッタと呼ばれますが)やこれから春先はプンタ・レッラという水菜に似た野草を摘むことができます。イタリアで永住するとしたら、やっぱりローマですかね。


ナポリ民謡には日本で知られる歌がたくさんありますが、ローマにも素敵な歌があります。Roma, non fa la stupida stasera. ローマよ今夜は野暮をしないで、という歌は小野リサさんカンツォーネを歌ったアルバムに入っていて僕のお気に入りです。ローマから日本に帰るときにはいつもArrivederci Roma、ローマよまた会いましょう、と歌いながら空港へ向かいます。もちろん、トレヴィの泉には毎回コインを投げ入れて。


では、みなさん、今年もよろしくお願いします。

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コメント (9)

hiroko nishimoto:

新年おめでとうございます。
更新待ちに待っていました!

ローマの歌は私も大好きで、クラウディオ・ビッラの声で聞くと最高だと思います。

ローマノンファ・・の他にチュマケケッラ・デ・トラステベレという曲が好きなのですが、チュマケッラという単語の意味が分からないので、ローマで
尋ねたところ、小さいカタツムリのことだと教えてもらったのですが、本当なのでしょうか?

カメリエーレも知らないので、フロントまで電話してくれたりして、本当にイタリア人って好感度が高いです。

でも余りにも誰も知らないので生粋のロマーノは殆ど居なかったのかもしれません。

春に短期の語学留学を兼ねてヴェネツィア行きを検討しているのですが、星の数と値段は抑え目でも、安心できる良いホテル等ご存知でしたら

教えて戴きたいのですが・・。宜しくお願い致します。

nishimotoさん、今年初のコメントを頂きありがとうございます。ヴェネツィアに短期留学とのことですが、どのくらいの期間ですか?1ヶ月、3ヶ月。拙著「イタリア好き」に紹介している書店主のルイジがやっているB&Bはいかがですか?レジデンスを借りるのもお勧めです。来月下旬にヴェネツィア取材に行きますからついでに調べておきましょう。このブログで紹介できるかも。

hiroko nishimoto:

篠先生、早速のご返事有難うございました。
当初5月初旬を予定していたのですが、諸経費の高騰で4月から相当旅費が上がってしまいそうとのニュースを聞き、それでは3月中旬頃に変更しようかなあ・・と思案中です。

1ヶ月位留学できればいいのですが、仕事との兼ね合いで1週間の短期集中コースに申し込む予定です。もう少し長い期間でしたら、仰るように住居として借りて住むのが一番素敵だと思います。リアルトの魚市場で買った素材でお料理を楽しむ・・
本当に夢のような生活でしょうね。

先生のルポルタージュ楽しみに待っています。

BUON VIAGGIO !

篠さま、
鎌倉の長谷川です。お忘れでしょうが、・・イタ研のカメラを持って秋、春に鎌倉や横浜で写そう・・で何度かご一緒し、ノウハウをご伝授頂きました。そう云えばここ半年?メールに投稿がなく、イタリア取材旅行が永ーーいなあ~~と思っていましたが、お元気のご様子又ブログにお邪魔します。今月又イタリアですか?ベニスのカーニバル?へは行かれますか?  私、去年の5月~一ヶ月イタリアへ行きましたが、”パドバ”に知り合いがいまして~~9歳の少女(マルゲリータ)に約束しーー今年のカーニバルには着物を着たいーーそれで白地に紅型模様(冬だという事を忘れ)のを、送りました。彼女の故祖父はベニスの市長を16年間勤め、今は祖母さんがベニスにいますとか。もしカーニバルにおいででしたら、かわいい白地の紅型模様の振袖を着た少女がいたら・・マルゲリータです。写真に入ると最高ですね!
長い文章で大変失礼しました。 ・・・長谷川・・・

ジモティー:

久しぶりの更新、楽しみに待ってました。
今回はローマの松。

僕も、レスピーギのローマの松の生演奏を聴いて、
感動のあまり、ローマでは松を見に行ったんですよ。

ぼくの場合は、アッピア街道の松。
コロッセオの近くのレンタルバイクを借りて、
アッピア旧街道をべスパで爆走しました。

後ろに乗っていたのはオードリーヘップバーン
ではなく、大学の同級生でしたが。

楽しい話を思い出させてくれてありがとうございました。

長谷川様、ご無沙汰して申し訳ありませんでした。昨年4月末に4,5年使ってきたメインのパソコンが突然故障し、膨大なアドレスも含めデータが消えてしまいました。モバイルに残っていたデータなどかき集め現在修復中です。今月、ヴェネツィア取材には行きますが観光客で混雑するカルネヴァーレの時期は敢えて避けて行きますので、ご紹介頂いた娘さんの和服姿を撮るのは残念ながら難しいかもしれませんね。先週末も鎌倉に出かけましたが、また鎌倉、あるいはイタリアでお会いしましょう。

tsuneyo hasegawa:

早速の返信有難う御座いました(お忙しいのに)。

>今月、ヴェネツィア取材には行きますが観光客で混雑するカルネヴァーレの時期は敢えて避けて行きますので<

そうですよね!ごったかえすカーニバルは閉口ですね。でも私等は一度参加?してみたいと。年甲斐もなく思っているのですが・・。来年は南の方(アマルフィ、シチリア)を旅したい!と考えています。  鎌倉?イタリア?でお会いしたいものです。

tsuneyo hasegawa:

返信が出来ているか?分かりませんが、投稿します。2重だったらすみません。

カーニバルは観光では楽しめるでしょうが・・。私は来年にアマルフィ、シチリアの旅を予定していますが、篠さんが毎年計画なさるイタリアの旅もすごーく興味がありますね!今年の旅のブログはとっても楽しみです。 ・・長谷川・・

hasegawa様、
僕もいつか日本の兜、具足一式で参加するのが夢です。映画の小道具で借りようかなと思ってます。次回のブログ、シチリアにしますよ。

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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旅人しのちゃん on 「ローマの松」: hasegawa様、
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tsuneyo hasegawa on 「ローマの松」: 早速の返信有難う御座
旅人しのちゃん on 「ローマの松」: 長谷川様、ご無沙汰し
ジモティー on 「ローマの松」: 久しぶりの更新、楽し
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旅人 on 「ローマの松」: nishimotoさ
hiroko nishimoto on 「ローマの松」: 新年おめでとうござい
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