“美しい町”という名のガッリポリ

080701_01.jpg
小さな漁船が並ぶカンネートの入り江

ブーツのような形のイタリア半島のちょうど突き出た踵の内側のイオニオ海沿岸に"美しい町”と呼ばれたガッリーポリがあります。ガッリが美しいという意味で、ポリは町を意味するギリシア語。ターラントに大都市を築いていた古代ギリシア人が拓いた植民地で、元々のギリシア語名”カレ・ポリス”がガッリーポリとなりました。レッチェからオトラントなどを観光してのんびりと訪れるにちょうどよい位置にありプーリアを旅する時には必ず訪れることにしています。

080701_12b.jpg
まだ、真新しいジェラテリア
080701_13b.jpg
ミラノやローマのジェラテリアを思わせる店内
080701_14b.jpg
建物の壁も塗り替えられモダンなピッツェリアになった

町の作りはシチリアのシラクーサにも似て、ボルゴ地区という碁盤目のように整備された新都市ボルゴ地区とその先にある小さな島が橋で結ばれています。東京の月島と佃島の関係を思い浮かべたりしますが、この小島が旧市街でギリシア時代からの歴史を重ねています。周囲をゆっくり歩いても30分程度で回れる大きさで北側に大きな港があり、橋の南側にもおもちゃの船のような漁船がならぶ小さな入り江があるほか、西側にも防波堤で囲まれた小さな漁港とプリータと呼ばれる入り江があります。南側のディアス海岸の防波堤から下を覗き込むとイオニオ海の波が打ち寄せる岩礁が続き、なんとそこにはたくさんの野良猫が住処としていました。

080701_02b.jpg
こんな可愛い漁船で漁をする
080701_03b.jpg
イオニア海が光るディアス海岸を歩く
080701_04b.jpg
ディアス海岸の岩礁
080701_05b.jpg
ディアス海岸の岩礁にはのら猫たちが住み着いている

北側の港には大きな船が停泊できるし、大型の観光バスが何台も駐車できる広いスペースがあり、私が訪れた春先はまだバカンスシーズンではないので少年たちがサッカーを楽しんでいました。その駐車場から上の道路に上がると”Al Pescatore”というレストランがあり、地元の料理が町で一番旨い店だと教えてくれました。ウニのスパゲッティ、日本ではヒメジと呼ばれるトゥリッリャやスズキの塩焼きを食べましたが、新鮮な魚はどこで食べても旨いのが当たり前です。正直に言えば、ウニは日本の方がはるかに旨いと思います。

080701_06b.jpg
小島の先端の家
080701_07b.jpg
Buon Giorno!(こんにちは)

これまでにも3,4回訪れていますが、今回は真新しいジェラテリアや今まで存在にも築かなかったトラットリアが建物ごと壁を塗り替えモダンな店に変身しているのに驚きました。ことにジェラテリアで働いている娘たちはミラノやローマの店で見かけるようなおしゃれなユニフォームに身を包み、かつてのガッリーポリのイメージが変わりました。真夏にはきっとイタリア国内や海外からの観光客で店先のテラス席も賑やかになるのでしょう。

080701_08b.jpg
港の駐車場でサッカーを楽しむ少年たち
080701_09b.jpg
美味しいと評判のAl Pescatore,地元漁師推薦

080701_10b.jpg
トゥリッリャ
080701_11b.jpg
スズキ

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.tabista.jp/cgi-bin/Mt/mt-tb.cgi/4208

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

2009年06月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

アーカイブ

最近のコメント

RSSを取得