前回に引き続きシチリアのカターニアの市場を歩きます。魚介市場から先に進むと肉屋さんや酪農製品の店、そして野菜や果物、豆やナッツ、ドライフルーツの店などが続きます。イタリアの野菜はおしなべて香りも味も濃厚でしっかりとしていますね。また、茄子などは赤ちゃんの頭ほど大きなものがあったり、紫色のブロッコリーやズッキーニのほか日本ではあまり見かけないフェンネル(フィノッキオ)などがあります。トマトもサラダ用とソース用に使い分けたり、また乾燥させたドライ・トマトはオリーブやケッパーの塩漬け同様にイタリアの食卓欠かせないものです。茄子も皮を剥いて細長くスライスしたものを乾燥させてから酢漬けやオイル漬けにします。
チーズ売り場のカチョ・カヴァッロ
干したイチジクやデーツなど
野菜も色とりどり
赤ちゃんの頭より大きな茄子
アーティーチョークはイタリア語ではカルチョーフィと呼ばれますが、夏が最盛期です。肝臓を丈夫にするとも言われ古来から食べられていますが、これを食べた後にうっかり赤ワインを飲んだりするとワインの味は消えて妙な渋みだけが残ります。白ワインでも多少は感じますが、ポリフェノールが多いせいか赤ワインとカルチョーフィは合わせないほうが良いでしょう。シチリアはアーモンドやピスタチオ、松の実も特産でお菓子や料理にしばしば使われます。
こちらはカルチョーフィ
カルチョーフィ(アーティチョーク)を買うおじさん
シチリアはアーモンドやピスタチオも特産だけど、アメリカ産もあります
しかし、なんと言ってもシチリアを代表するのはオレンジでしょう。ことにタロッコと呼ばれる赤い実のオレンジは最近は日本でも知られるようになりました。オレンジは9月頃から4月まで収穫時期により異なる種類が7つから9つあるそうで、タロッコの収穫が一番遅い2月以降が最盛期だそうです。
11月はまだ出始めだけど。オレンジはシチリアのシンボル
珍しいものとしてはインドのイチヂクと呼ばれるサボテンの実ですね。云われはコロンブスがアメリカ大陸を発見したとき、インドと間違えたのでそこから持ち帰ったサボテンの実をインドのイチヂクと言うようになったそうです。これを食べるときにはゴム手袋などで十分棘が刺さらないようにして皮を剥きます。実の中には散弾銃の玉のような小さく固い粒の種があり、馴れないと食べにくく感じます。味はスイカのような食感です。
フィーキ・ディンディア(インドのイチヂク)
市場を出たあたりに雑貨屋さんがあります。写真のおじいさんはそこの主ですが、入り口の傍らに底に穴がたくさん開いた鍋があったので、これは何に使うのかと聞いたら、焼き栗を作る時の鍋だそうです。焼くと言えば、活火山のエトナ山の麓にあるカターニャは市場の周りの建物を見ても土台に黒い火山が見えたりします。夜になると頂上の辺りから溶岩がオレンジ色に光り流れているのが分かります。 こうした土地にはミネラル分が豊富で、だからこそシチリアの野菜や果物も味と香りが濃厚になるし、ワインも個性的な味わいの力強いものになるのでしょう。
市場の近くの雑貨屋のおじいちゃん
雑貨屋のおじいちゃんの座り方がいいね
底に穴が空いた鍋?焼き栗用です
カターニャの町はエトナの溶岩の上に造られている証拠
市場通りの上を見上げたら洗濯物とおばあちゃん


コメント (2)
はじめまして、こんにちは。
「あっ!」と思い、お邪魔しました。
一昨年、昨年と2週間シチリアへ旅行し、
カターニアにいるときは毎日飽きずにこの市場へ通い、
必ず果物を買っていました。
お菓子を売っているお店で店番をしていた少年たちとはしゃぎまくったりも…。
写真の風景がとても懐かしいです。
カルチョーフィ。
オート三輪に山積みして売っているのをみかけるたびに気になって気になって、
お惣菜屋さんで調理済みのものを売っていたのですが、
いまだ食していません。
次回シチリアへ行ったら必ず食べます。
投稿者: セイロン | 2009年06月17日 10:07
日時: 2009年06月17日 10:07
セイロン様、コメントありがとうございます。
シチリアへ行くなら4,5月か9、10月がベストシーズンですね。4月から10月の間ならカルチョーフィも美味しいです。以前食べた方法ですが、石の上に逆さに実を叩きガクを開かせてからオリーブオイル、塩、胡椒をふりかけ、葡萄の枝を焼いた消し炭の上に載せて周りのガクが真っ黒になるまで十分に焼き、その下の柔らかくなったガクをひとつづつむしりながら、ガクの下の方を食べました。白ワインがいいですね。
投稿者: イタ寅 | 2009年06月17日 14:44
日時: 2009年06月17日 14:44