世界のどこを旅しても、面白い場所と言えば市場でしょう。東京の築地には毎日のように外国人が見物に来ますが、僕もイタリアへ行くとどの町を訪ねてもまず市場を見に行きます。一番数多く見てきたのはヴェネツィアですが、ちょっと冒険心をそそるような魅力はナポリやシチリアの市場ですね。もっとも、ナポリではスリに気をつけろと常に言われるので、そういう緊張感もありますが、シチリアの場合はパレルモでもカターニャでも魚屋や八百屋、肉屋の男たちの眼光がとても鋭く、ちょっと怖いくらいです。マフィアについての本を読んだりすると、パレルモの市場などの男たちは実際に組織の構成員だったりし、けっして本名は明かさず、ニックネームで呼び合うとか。
ドゥオーモ広場の噴水。この向こう側に市場が広がる
噴水の裏を下りると別世界
まるでアラブのスークを思わせる雰囲気
カターニャの市場はドゥオーモ広場の片隅にある噴水の裏に下りていくとあります。広場自体はドゥオーモや溶岩で作られた黒い像の上に立つオベリスクがあり、周囲をカフェなどが囲んだ優美な雰囲気ですが、噴水の裏の市場はまったくの別世界ですね。特に開店してまもない時間にはごついかんじの男たちばかり、もっともイタリアでは買い物も奥さんより旦那さんが財布を握って行くことも多いので、余計に男の姿が目立つのでしょうか。
ほーら、蛸だぜ、まだ生きてるぞ!
シチリアの魚と言えば、ペッシェ・スパーダ、カジキマグロだ
エイの口と鼻(?)が人の笑い顔みだいだ
エイの表側
見ていていつも面白と思うのは魚市場で、イタリア各地で共通の魚もいれば、その土地ならではの魚もいて、興味は尽きません。シチリアを代表する魚と言えば、まずカジキマグロで、1メートルにもなるような長い角のカジキがゴロゴロならんでいる様は壮観ですね。また、蛸やイカなども良く食べるし、ウニのパスタもシチリア名物と言えるほどですから、あちこちにウニ専門の屋台があります。
シャコもピンピン生きている
紫ウニ
中身は日本の馬糞ウニより少ない
ギリシアやローマ時代のモザイク画のような並べ方
ちょっと怖そうな顔のおじさんでも話しかけて魚の名前を聞いたりしてみると案外に親切だし冗談好きです。中には俳優にしたいようなハンサムな人もいたりして、だから旦那さんはあまり奥さんを買い物に出さないのかも知れませんね。魚市場でギョッとすることはあまりありませんが、肉屋さんの売り場で皮を剥かれた羊の頭、それも真ん中でふたつに割られたのを見たときには一瞬固まりましたね。でも、この脳みそ料理、食べてみるとクリーミィな味わいで美味しいとか・・・20年以上前に一度だけローマで食べましたが、味は忘れました。狂牛病以来、羊の脳みそも、Oh,No!です。
並べ方で売れ行きもちがうよ
奥さん、今日のはとびきり活きがいいよ
どうだい、俺っていい男だろ?
アッチャ~!羊の運命。Oh, No!


コメント (1)
こんばんは、お邪魔しています。
市場、いいですよねー! 去年ベネチアでキッチン共同の宿に泊まったので魚市場でわくわくどきどきしながらシャコを買ったことを思い出しました(笑)。
去年の8月にもベネチアに行き、さっそく篠さんのブログで拝見したルイジさんの本屋にお邪魔しましたv
部屋貸ししてらっしゃるおうちも拝見してきました!
次は絶対こちらに泊まろう~♪ とメルアドを尋ねたのですが「ない」とのことで電話番号を頂き…うー、イタリア語勉強中ですが電話はさすがにまだまだ難しい…ぶっつけ本番、行って「今日泊まれます?」計画しかないなぁ、と苦笑いしました。あはは。
今年の8月にまた一人で行くのですが、もし満室でもルイジさんはどこか紹介してくださると信じています(笑)。
投稿者: つつき | 2009年04月23日 22:32
日時: 2009年04月23日 22:32