芸術と美食の旅、ピエモンテを行く ブラのホテルとカフェ・コンヴェルソ

ブラはスローフード発祥の地として知られている。ムラッツァーノ、モンフォルテ・ダルバ、ケラスコと取材旅行をして夕暮れにブラに着いた。泊まったホテル、ALBERGO CANTINE ASCHERI(www.ascherivini.it)はASCHER(アシェリ)という1880年創業のワイナリーが経営するもので、中世の雰囲気が漂う小邑ではびっくりするようなモダンなデザインのホテルである。しかし、たった一夜ではあったが、なかなか快適で、もしまたブラに泊まるのであればここに来るだろう。ただし、ホテルの敷地内にある系列のレストランの料理はスローフード発祥の地に巡礼する美食家たちの舌を満足させるほどではないだろう。翌朝の朝食は普通と言えばそれまでだが、エスプレッソのコーヒーも美味しく、このホテルの雰囲気とあいまって満足できた。

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中世のブラ旧市街を出てホテルに着いてみると過去から現代へタイムスリップしたような気分になるデザインのアルベルゴ・カンティーネ・アシェリ

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クロークに向かって左手にダイニング・フロアと小さなバールがある

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ロビーも寛げる雰囲気

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各階のフロアはこんな感じ

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広々として茶系をベースにしたシックな空間で快眠

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室内の壁にいくつか開いた小さな覗き窓からの眺め

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バス・ルームも快適

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ダイニング・フロアの窓の向こうの建物にOsteria Murivecchiがある

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大きな”ヌテッラ“が置いてあるのが微笑ましい。ヌテッラはヘーゼルナッツのクリームでピエモンテ産であり、イタリアのシンボルでもある

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スプーンに載せられたジャム。最近、レストランでも料理をこんなふうにスプーンの載せるのが流行っている

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朝はフルーツが特に嬉しい。食器もなかなか素敵なデザインを選んでいる

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チーズやサラミ、生ハムもピエモンテは美味しい。ハードな取材ではしっかり食べる


スローフード発祥の地、ブラ
ブラはスローフード発祥の地として、日本でもかなり知られている。今回は10年ぶり2度目の訪問ではあるが、なにしろ短い日程の急ぎ働きで、訪ねた目的は前述のホテルと古いカフェ、コンヴェルソである。が、その前にひとつ紹介しておきたいのが、市庁舎広場に面して建つ教会、サンタンドレア(Chiesa Sant Andrea)で、この教会のファサードはローマのナボナ広場にある“四大河の噴水“や”プロセルピナの掠奪“や”アポロとダフネ“などの優美で官能的なバロック彫刻の天才、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品だそうである。

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ローマの巨匠、ベルニーニがファサードをデザインしたサンタンドレア教会

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サンタンドレア教会の内観

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19世紀の趣を残るカフェ・コンヴェルソ

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昔ながらの製法のヌガー。後ろに型取りする手動のプレス機がある

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夕方にはほとんどのお菓子が売り切れていた

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地元のお客さんがひっきりなしにくる町のカフェ

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コンヴェルソのカフェ・マッキアート


カフェ・コンヴェルソ
ピエモンテの旅では州都トリノをはじめ各地で歴史のあるカフェやパスティッチェリアを見てきたが、このブラにあるコンヴェルソもそのひとつ。創業は1902年、フェリーチェ・コンヴェルソが菓子店を開き、フェデリーコとアレッサンドロのボリオーネ兄弟が現在のオーナーとなって伝統を継承している。カフェは地元の人のまさにオアシスと言ったところで、老若男女が入れ替わり立ち代り訪れるが、100年の歴史を感じる店の雰囲気のせいか忙しさはなく居心地が良い。短い時間のインタビューの後、店の外に出たところをフェデリーコに呼び止められ、振り返ると手にカカオの実を持って見せてくれた。

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大きなカカオの実を見せてくれたフェデリーコさん

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ケラスコからブラに向かう途中の川沿いで見かけた19世紀のアーチ

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篠 利幸

1977年初渡欧、画家としてしばらく活動後、イタリアの写真を撮り始める。書籍、雑誌等で写真と文筆の両面で活動、「田園のイタリアへ!アグリトゥリズモの旅」(NTT出版)、「トスカーナの青い空」(東京書籍)など著書多数。 新ブログスタートしました→http://blogs.yahoo.co.jp/fotombra

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