ハワイアンソルトでお清め


ハワイで新店オープニングなどがあると、よくハワイ式の御祓いが行われます(あ、ハワイといってもハワイ式ばかりではなく、神主さんが呼ばれたり、キリスト教の牧師さんが登場するお清めも多々ありますヨ)。その際、コアウッドのボウル入りの水に、ハワイで聖なる植物とされるティーリーフを浸し、水を振りかける儀式があるのですが……。ボウルの中身は何なのかな~と常々思っていたら、これは塩水なのだそうです。

ハワイでは大昔から伝統的に、お清め、御祓いには海水、または塩水が使われてきました。そもそもは海水に限らず淡水、果てはココナッツの水まで、水は様々な儀式の中で使われてきたそうです。そしてそれが海水、または塩を加えた水を使った御祓いなら、儀式はPi Kai、ピ・カイと呼ばれます。

ちなみにハワイ語で、Piは振りかける、Kaiは海という意味。本来は海水を使うのが正しいのかもしれませんが、海水から作られた塩入りの淡水でもOK、ということなのでしょうか? もちろん塩は食卓塩ではなく、自然塩であるハワイアンソルトのみを使用。どうやらピ・カイは、海の持つ霊的な浄化作用を利用した儀式と言えそうです。

このピ・カイは昔、ヘイアウ(古代ハワイの神殿)や祭壇、家、カヌーが完成した時のお清めに、よく行われたものだそうです。さらに出産や月経の後、死体に接した後などにも……。

そう、日本では葬式の後、塩を振りかけてお清めをしますが、ハワイでは塩水なんですね! 大昔は葬式の後、カフナ(神官)が呼ばれて本式なピ・カイをしたそうです。今ではその簡易版が行われているというか、葬式に出かける前、塩水を玄関前に用意しておき、葬式から帰ると自分に塩水を振りかけてから家に入ったりするそう。ただし、これはハワイアン文化の大御所、故メリー・カヴェナ・プクイさんの弁。うちではただハワイアンソルトを使っているので、日本式&ハワイ式のちょうど中間と言えるかも?しれません。……いずれにしろ塩の持つ霊的な洗浄力は世界共通のようで、それもまたユニークですネ。

ちなみに、実は私は、ふだんからハワイアンソルトをお守り代わりに持ち歩いております。信心深い、イエ、とても怖がりな私なので、特に出張など一人でホテルに泊まる時には、ハワイアンソルトが欠かせない気分……。

または、ちょっと怪しい噂のある(ヘイアウなど)霊的な旧跡に出かける時も同じです。ある霊園に写真を撮りに行った時のこと。「今日は馬鹿みたいにハワイアンソルトなんて持って来ちゃいました~」と言った私に、霊園を管理しているそのおじさんは、真面目な顔して言いました。「それはグッドアイディアだよ」。それを聞いて、よけい怖くなったことを思い出します……。

我が家ではまた、子供部屋にもハワイアンソルトが置いてありますし、友人の引越し祝い、新築祝いにも、可愛いハワイアン柄の小袋に入ったハワイアンソルトを贈ることも(写真のものは、ホノルル港にあるマリタイムセンターの売店で買ったものです)。

そんなわけで皆さんも、「郷に入れば郷に従え」。ハワイ入りしたらハワイアンソルトを買って、まさかの時(って、どんな時?)に備えてはどうでしょう? 見知らぬ土地やホテルでも、安心感がズ~ンと増すことウケアイですよ。

ほかにハワイでお清めに欠かせないものとして、ティーリーフがありますが、ティーリーフについてはまたの機会にじっくり! お話ししますね。

コメント (2)

こまこ:

ハワイと日本って共通点がたくさんありますよね。
中でも、ワタシは自然の中に存在する神様を大切にするってところが大好き。
海の神様や、大木に住む精霊に神話・・・
でも、ハワイの人も塩で身を清め 悪を祓うなんて知りませんでした。
今はまだゾ~っとする経験をしていませんが、今後のために塩を持ち歩いて
みようかなぁ・・・

ホクラニ桜子:

こまこさん、ALOHA!
そうですね、ハワイと日本(ただし古き良き時代の)は、いろいろ似ているところがありますね! 
ハワイを知れば知るほど、日本のことも、もっと勉強したくなったりして……。これから日本に移住したら、郷土史研究家とかになっちゃいそうな気分です。
こまこさんの住んでいたブラジルでは、自然崇拝とかどうですか? 大自然の残る土地だから、きっと面白い神話・伝説がいっぱいあるんでしょうね!

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

2007年02月

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