新年おめでとうございます! 2006年も引き続きこのブログでは、ハワイの不思議世界を中心に、雑学をあれこれ書き連ねていきたいと思います(燃えています)。どうぞ今年もご愛読くださいネ!
さて2006年初回のテーマは……正月と言えば初日の出、初日の出と言えば太陽ということで、半神半人マウイと太陽の神話をご紹介することにしましょう(エ!? 無理やりこじつけてるのがミエミエですって? ズバリ、大当たりです~)。
先日、久しぶりにマウイ島に出かけました。カフルイ空港でレンタカー会社のシャトルを待っていると、中庭の、こんな立派な銅像が目に入りました。

「マウイ、太陽を解放する」と題された高さ3、4メートルもの銅像で、作者はマウイ島生まれの彫刻家、シゲ・ヤマダ氏。前回空港に来た時は全く気がつかなかったのですが、1992年の作品だそうです。
正面からだと、マウイが掲げ持つ太陽がよく見えませんね。後ろから見るとこんな感じです。どうですか。マウイの後ろ姿も力強くて素敵でしょう?

マウイというのはハワイ神話上の半神半人で、気が優しくて力持ち。人間のために尽くした、ハワイの英雄です。そもそもハワイ諸島からして、大海に漂っていた大きな大陸をマウイが釣り上げ、それが海に落ちて小さな島々になった、という神話があります。数々の偉業がありますが、そのうち一番有名なのが、銅像に表わされているマウイと太陽にまつわるストーリーでしょう。
昔々の大昔。ハワイでは日が暮れるのが早く、人間たちは日々の農作業もろくにできず、困っていました。グウタラな太陽はあっという間に空を翔けて寝床に戻ってしまうので、当時のハワイの日照時間はごく短かかったのです。ある日、母親が「すぐに夜が来てしまって、タパが乾かなくて困るワ」と嘆いているの聞いたマウイ。タパというのは、昔のハワイで衣類などに使われた、木の皮から作られた布のこと。そこでマウイは太陽をつかまえて、もっとゆっくり空を渡るよう説教しようと考えました。
よく太陽を観察すると、太陽はマウイ島のハレアカラ山の火口から登ってくることがわかりました。そこでマウイはハレアカラの頂き近くで太陽を待ち伏せ。暗闇に太陽の光線が延びると即座に飛びかかり、太陽を縛りつけました。
「おい、なぜもっとゆっくり空を翔けないんだ。人間たちは昼間が短くて仕事も進まず、困ってるんだゾ」。太陽は、自分を締めつけるマウイから逃れようと暴れますが、最後は降参。空をゆっくり渡ることを約束して、マウイから解放される……というのがそのお話です。ハワイ語でハレアカラは「太陽の家」。実はこの神話にちなんで付けられた名称なんですネ。
ほかにもマウイの偉業はたくさん。意地悪な鳥から火の作り方を盗んで、人間に教えたり。いつも低く垂れ込めていた空を押し上げ、人間がまっすぐ立って歩けるようにしたり。マウイはギリシャ神話でいうヘラクレスか、プロメテウスのような存在と言えそうです。
マウイ神話はハワイだけのものでなく、ポリネシアに共通のものです。たとえば、島々はマウイが釣り上げた大陸が海に落ちてこなごなになったもの、という神話。ニュージーランドではその神話にもとづき、北島をマオリ語でテ・イカオ・マウイ(マウイの魚)、南島をテ・ワカ・マアウイ(マウイの舟)と呼んでいるのだそうです。面白いですね~。
ところがマオリ神話では、死の女神から不死の秘密を盗もうとして、命を落とすマウイ。……そうなんです。英雄マウイは、ニュージーランドでは死んでしまうんですよね。でも! そこの部分の神話は、ハワイにはありませんのでご安心を。ハワイのマウイは、今も元気に人間たちを見守ってくれている……と信じることにしましょう。
そんなワケで、皆さんもマウイ島を訪れたら、ぜひこの凛々しいマウイ像を見学してきてくださいね。そして、聖なる山、ハレアカラを仰ぎ見るのもお忘れなく……!


コメント (2)
古い記事へのコメントで失礼します
クリスマスのお話を私のブログの記事にしたのですが、その流れでマウイと太陽のお話を書く事にしました
参考記事としてリンクさせて下さいね
投稿者: エクレール | 2009年12月10日 10:57
日時: 2009年12月10日 10:57
エクレールさん、こんにちは~。
もちろん、リンクOKですよ! ぜひぜひ。
なぜかマウイのお話だけ、過去、コメントが寄せられなくて。
マウイが不憫?だったので、コメント入れていただいて嬉しかったです。
またよろしくお願いいたします。
投稿者: JUN | 2009年12月11日 13:09
日時: 2009年12月11日 13:09