いかれた水曜日?

ふだんからクレイジーな服装の生徒が多いハワイですが……。トイレットペーパーを頭に巻いたり、エプロンをかけて学校に行くほど狂った人は、さすがにおりません。ところがそんな気の狂ったような服装の許される日、というかイベントがあり、その日はもう無礼講! 先生まで目を剥くような格好で学校にやってくるのですから、もうたまりません。

いえいえ、ハロウィーンのことではありませんヨ。Wacky Wednesdayワッキー・ウェンズデーというイベントなんです。ワッキーというのは狂った、とか、いかれた、という意味のスラング。アメリカを代表する絵本作家、スース博士の著書の一つに「ワッキー・ウェンズデー」という風変わりな本があり、どうもそこから派生したようだと聞きましたが、定かではありません。

スース博士の本といえば得体の知れない動物を主人公に、韻をふんだ妙な言い回しで不条理な世界を描き、アメリカでその絵本がない家庭なんてないんじゃない? というくらいの人気シリーズ。「ワッキー・ウェンズデー」は、男の子がある朝目覚めると世界が狂っていて、鳥がネコを追いかけまわしていたりと支離滅々になっていた、というお話です。

ともあれ、子供たちが通っていた保育園のワッキー・ウェンズデーでは、皆後ろ前にシャツを着たり、ジーンズの上にショーツを重ね着したり。先生もパイナップル柄のスカートの上に水玉のブラウスを着たり! Tシャツの上にネクタイを締めたりして、遊んでいました。

ハワイの学校全てがこのイベントを催すわけではなく、また呼び名やテーマを少し変えたりもしているよう。うちの子供たちの現在の学校では、今週は毎日、へんてこな服装で学校に行くスピリットウィークというイベントの真っ最中です。昨日は「ミスマッチ・デー」。靴やソックスを左右バラバラに履いたり(上の写真)、柄物のシャツに柄物のズボンを合わせたり、というミスマッチな服装をする日でした。

今日は「パジャマデー」。パジャマを着ていくうえ、髪もとかさず寝起きのまま登校するというのがお約束です。この日は慈善団体用の寄付を集めるため、学校が$1でココアとドーナツを販売するため、子供たちはイソイソ早起き。顔だけぷるんと洗ってパジャマで登校しました(下の写真)。それを迎える先生方もすごかった! 頭にカーラーをつけたままだったり、ネットをかぶっていたり、ガウン&スリッパ姿だったり。ふだんは厳格な印象の校長先生まで、この有り様なんですからネ。





そして明日は変な帽子とブカブカTシャツの日ですって。あ~あ。

以上のように、バカらしくも面白おかしいワッキー・ウェンズデー絡みのイベント、子供や親、先生にも、とっても楽しいイベントです。

フと思うのですが。もしかしたらこういう「いかれた格好を楽しもう」みたいなイベントがあるからこそ、アメリカでは多少周囲と違う人がいても全然OKだったり、人目なんて気にしない個性派が育つのでは? 「他人が自分をどう思おうと関係ないや」みたいな強さが、ハワイをはじめアメリカの人にはありますものね。

……そんなわけで、もし皆さんがハワイで、パジャマ姿やいかれた格好の子供を見かけたら! ワッキー・ウェンズデーかもしれないナ、と思って、白い目で見ないであげてくださいネ。

コメント (8)

こまこ:

やられたな~
学校って、本当は楽しいところなんだよね・・・と、思わせてくれるイベントですね。

制服を知らないで育った私は、日本へ戻って来た時に学校から制服だけでなく靴やカバン、
靴下まで決められていたのにはびっくり!
人と違うことは『おかしい』のではなく、『オリジナル』なんだよと私も言ってもらいたかったな。

Dr.スースの本は、ポルトガル語にも訳されていて、グリンチが私のお気に入りでした。
今も読まれているんですね。
ちょっと、うれしくなっちゃいました。

ホクラニ桜子:

こまこさん、こんにちは!
そうですか、ブラジルでもスース・シリーズは人気なんですねえ。うちの子供たちも大好きで、何十冊もあります。主人が子供時代読んだものまで……。
子供たちの学校もふだんは制服があるのですが、ま、ゆるやかで、パンツはジーンズでもよかったり。足元は運動靴なら何でもOKだし。日本のように、スカート丈まで、果ては「髪はお下げで」とか、とことん統一された世界とは全然違いますけどネ。そう! 人と違うということは「個性」なんですもの! 白い目で見るべきものではないですよね……。
こまこさんは幾つで日本に帰ったのですか? ポルトガル語ペラペラなんですねえ。すごい!

クレマチス:

すっごく楽しそう!!
いやあ、きっとどの子も前の夜からわくわくしちゃうんでしょうね。
先生たちは通勤はきっと車ですよね。電車じゃすごすぎる。頭にカーラー・・・。
もういっそのこと、送り迎えの親もちゃあんと変なかっこで行きたいですね。
うちの主人は男子校だったのでパジャマの上に制服を上下着ていった事もあるらしいです。
体育で着替えるときちょっと恥ずかしいですよね。
そんなこんな、笑える楽しい思い出が人生を愉快にしていくのでしょうね。

ホクラニ桜子:

クレマチスさん、こんにちは~!
子供たちは、毎日ワクワクでした。毎年楽しみにしているみたい……。
ただ、学校に行くまで、親の方はちょっと恥ずかしいんですよ。一軒家なら車でパ~ッと学校なんだけど、うちはコンドなので、エレベーターの中とかで人に会うでしょ。で、聞かれもしないのに「イやあ、今日はワッキーウェンズデーで……」「ミスマッチデーなんですよ」なんて説明しちゃったりして。
今から、もう来年が楽しみです!

なる:

いや~、楽しそうですねぇ。
わたしもやってみたかった。
ノーメイクで、髪もとかさないで行ったら、誰だかわかんないかもしれない(-_-;)

ホクラニ桜子:

なるさん、こんにちは~!
やはりこのイベント、親も参加するべきでしょうか? やってみたら楽しいのかしら……。
ノーメイクで髪ぼさっていうの、イイですね! 
ナルさん、日本でワッキー・ウェンズデーを勝手にスタートしてみてはいかがでしょうか?

マヒナ:

アメリカに居るとしみじみ、私って本当に日本人だって思わされます。今の日本の教育はどうなのか分からないのですが、私の時代はとにかく右にならえで??周りと違う意見を発言するとまるで、えー!!みたいなところが。
幼稚園で使う座布団までも同じにそろえないといけなかったのを今でも覚えてますよ。なのでなのか、いつも自分が他人にどう思われてるのか気にしたりして。。
それにしても、ハワイの、こんなイベント、いいですよねー!!子供だけじゃなくて、大人の社会にもあったら最高だと思いませんか???個性を育てるって大切だと思います。

ホクラニ桜子:

マヒナさん、ALOHA!
日本人は「和」というか、「調和」を尊重する柔和な民族ですよね。それはそれですごい美徳だと思います。
でも! だからといって人と違うことをすると自動的に白い目、というのではね~。それは一方的で、もはや調和の世界ではなく、「右に習え」の軍隊的な世界になってしまいますよね。
まかり間違えばそれが、身障者などの差別にもつながるわけで。人と違うのは個性があってイイことなんだよ、という観念、日本でも子供たちに教えてほしいです。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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ホクラニ桜子 on いかれた水曜日?: マヒナさん、ALOH
マヒナ on いかれた水曜日?: アメリカに居るとしみ
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なる on いかれた水曜日?: いや~、楽しそうです
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クレマチス on いかれた水曜日?: すっごく楽しそう!!
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こまこ on いかれた水曜日?: やられたな~ 学校っ
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