ハワイアンとサツマイモ

先日、買ったサツマイモを何週間も放ったらかしにしていたら……。ニョキニョキ芽が出て、美しい観葉植物と化していました~。青々とした若葉はいつまでも枯れることなく……今も我が家の窓辺で、葬儀場を見下ろしながら(「ハワイのお葬式」参照)、元気にしております! そこで今日はサツマイモをテーマにお話しましょう。

ハワイ語でサツマイモは「UALAウアラ」。ハワイアンの主食としてはタロイモの方が知られていますが、サツマイモもまた、古代ハワイでは大切な食糧でした。サツマイモもタロイモ同様ポイ(練りつぶしてペースト状にしたもの)にされ、タロイモの採れない乾燥した平原や高原では、主食として重宝されていたのだそう。……う~ん、糊のような風味のタロイモのポイは苦手ですが、サツマイモなら私も食べられそうですヨ。きっとほんのり甘くて、美味しいのでしょうネ。

またサツマイモの若葉は、古代ハワイでは緑黄食野菜としても珍重されていました。サツマイモの若葉は野豚の好物でもあったので、そのせいか、ハワイ神話上では、カマプアアという半人半豚?の神が、サツマイモの守護神だったそうです。

サツマイモは食糧だっただけでなく、喘息や喉の炎症の薬として使われたりと、大切な薬草でもありました。その蔓の部分は、さらにレイ作りにも……。あ、もっともこの場合、サツマイモのレイは装飾品として使われたのではなく、願掛けの小道具に使われたようです。たとえば、授乳中の母親はサツマイモの蔓で胸を叩き、「もっと母乳が出ますように!」と祈願したとか。ミステリアスですね~。

サツマイモの蔓のレイは、もう一つ、サーファーの願掛けにも使われたそうですヨ。ボードに座って波を待つサーファーが、「いい波、来い!」と願いつつ、サツマイモのレイで海面をピシピシ叩いたそう。何だか渋いですね~。古代ハワイのサーファーは、レイをかけ、お祈りしながらサーフィンしたんですネ。ちょっとその姿を想像してみてください!

そんなこんなで、あれこれ多用されていたハワイのサツマイモ。サツマイモにちなんだ、こんなユニークな地名と伝説も残っているので、最後にご紹介しましょうね。

ホノルルのマノア渓谷には、ウアラカアという地名があるのですが……ウアラカアの丘陵地は、昔サツマイモの名産地でした。ハワイ諸島の中でも指折りの美味しいサツマイモが採れたのだそうです。ある日のこと。ウアラカアから離れたパンチボウルの丘から、弓矢の名手が、ウアラカアを眺めていました。距離にして1・5キロほどはあるのですが、弓矢の名手は目も良かったのでしょう! サツマイモ畑で、サツマイモをかじっているネズミを見つけました。

そこで弓を引きしぼり、ネズミに狙いを付けた名手。矢を放つと見事ネズミに命中し、ネズミは死んでしまった模様です。そしてネズミのかじっていたサツマイモも、丘をコロコロと転がり落ちていったとか。

この出来事を記念して、かの地はその後「UALAKAA、転がるサツマイモ」と名付けられたのだそうです。何だか伝説というより、可愛らしい昔話という感じですね~。サツマイモのために命を落としたネズミには気の毒ですが……。

今でもマノア渓谷でサツマイモが栽培されているのかどうかは未確認なのですが、今度八百屋さんに行ったら、尋ねてみようかナと思います。美味しいマノア産のサツマイモがあるかどうか。見つけたら、ご報告しますね! お楽しみに。

コメント (8)

マーサ:

昨日に引き続き来てしまいました。
毎年秋の終わりになると、近くに住んでいる実家の母が、畑直送のそれはそれは大きなサツマイモをドッサリ持ってきてくれます。
あまりに大きくて(ラグビーボールをひとまわり小さくしたぐらい)、切るのが大変です。
それでつい、放っておくと、やっぱり出てきます、にょきにょきと!
ジャガイモも、タマネギも、ニンニクも、みんなにょきにょき、生命力ありますね!
そう言えば、前にパイナップルの水栽培の話がありましたよね?
私もパイナップルを食べると必ず葉の部分を植えてみます。
ほとんどが立派な観葉植物になるんですが、狭い家の中には置けないので、冬には枯れてしまう、半年間限定です。

実は主人に勧められて私もブログを持っています。
トラックバックに初挑戦してみますので、成功したら一度覗いて見てください。
ただし単なる‘写メール日記’ですけどネ!

パソコン1台で世界中と繋がっていられるって、今更ながらすごいですね。

マーサ:

どうもトラックバックの意味を勘違いしていたようです。
 http://blog.drecom.jp/bellciao/
  ↑私のブログです。

ホクラニ桜子:

マーサさま、ALOHA!
素敵なブログ、拝見しましたヨ。このブログにもふれてくださって、MAHALO!
マーサさんは園芸好きなんですね。ラグビーボールをちょっと小さくしたくらいのサツマイモって、スゴイですね~。それで何を作るのかな。
多趣味のマーサさんのブログは、写真も含め日本の四季がいっぱい詰まっているようで、なんだか日本が懐かしくなりました。ハワイも日本も、同じくらい素敵な場所ですよね!
この2ヶ所でしか暮らしたことはないけれど……。

クレマチス:

ALOHA!
ああ、私だけじゃなかった・・・。
やっちゃいますよね、野菜の芽が出てきちゃうの。たまねぎはかなりりっぱになる!
野菜もちゃんと生きているのだよ。こういうエネルギーをもらって私たちの体が作られるんだよと、せめて子供にありがたいお話をして、自分の失敗を正当化するのが正しいです。
今度はサツマイモの時にはハワイではね、というお話が出来そうです。

ホクラニ桜子:

クレマチスさん、ALOHA!
「野菜もちゃんと生きているのだよ」っていう説話、いただき! こうして今度、ハワイアン夫にも説明してあげようかと今思い当たりました~。
でもこのブログは、サツマイモの芽を見てから書こうと思ったんではないのですよ。サツマイモについて書きたいな~、写真はどうしようかな~と思っていたら! ある日サツマイモから芽が出ていたので、写真をしっかり撮り、ブログに仕立てたというわけなんですよ。エ、言い訳がましいですって? 真相はどうなんでしょう……。

マヒナ:

さつまいもの茎のレイはいろいろな願掛けに使われていたんですね。想像してみましたよ!!昔のサーファーが波を待っている姿。本当!!渋すぎる!!モロカイでは新しい畑を開墾し、初めてさつまいもを植えた後、うまく育つようにモロカイのカオロオロ、マハナ地区を守護する女神ハアアにその神聖な加護を願う儀式で女性たちはさつまいもの茎のレイを肩にかけ、その儀式に臨んだとか。
ハワイの地名の伝説、大好きです。もし、UALAKAAに住んでいたら、住所は転がるさつまいも??になるんですよね。なんだかとても心が和みます。

ホクラニ桜子:

マヒナさん、ALOHA!
マヒナさんは以前にも、地名の本を読んでワクワク、とおっしゃてましたね? 
ハワイにも面白い地名が、それこそ五万とありますよね~。
サツマイモのレイ、なんだか思ったよりも奥が深そうですね! ティーリーフのように願掛け全般に効き目があるのでしょうか? もっともっと知りたくなりました……。
このブログで紹介したサツマイモですが……。なんと、まだ窓辺で元気にしております。そろそろ蔓でレイが作れるかしら?(冗談です)

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

2007年03月

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