ハワイアンとヘソの緒の関係

ハワイ語で「へそ」はpikoピコ。ピコって何だか聞いたことがあります? そう、どこかのTシャツのブランド名と一緒なのですが、ハワイ文化の中でピコは、霊的に大変、重要な意味を持つものなんです! 今日は、そんなピコについてのストーリーをシェアすることにしましょう。

ヒロ湾に浮かぶ癒しの島」でもふれたとおり、古代ハワイアンは赤ちゃんが生まれると必ず、ヘソの緒を特別な場所に隠したのだそうです。というのもハワイアンは「ヘソの緒の行く末が赤ちゃんの未来に反映される」と考えていたため。もし動物に食べられでもしたら一大事なので、親は万全を尽くして、ヘソの緒を安全な場所に隠したのでした。

そこでハワイアンは、時にははるばる溶岩平原にまでヘソの緒を埋めに行ったりもしたそうです。上の写真で2重丸、3重丸の部分が見えますか? 古代ハワイの絵文字、ペトログリフの遺跡を見たことがある方はご存知だと思うのですが、ハワイ島のとある遺跡では、一面にこの2重丸、3重丸が彫られています。これらの円は、昔ハワイアンが赤ちゃんのヘソの緒を隠したその上に、彫られたものなのだそうです。

「ヒロ湾に浮かぶ癒しの島」で書いたように、古代ハワイアンは子供が生涯守られることを祈り、聖地にも好んでヘソの緒を隠しました。それが高じてキャプテン・クックがハワイを訪れた際、母親達はなんとクックの船にヘソの緒を隠した…というウソのような話も。

クックを当初、平和と豊穣の神ロノの再来であると勘違いしたハワイアン(「私はキャプテン・クックが嫌い参照)。その誤解が後に、クックの悲劇的な死につながることになったわけですが、ともかくクックの船を、ハワイの女性は神の家と思いこんだわけですネ。そして大切なヘソの緒を神の家で無事保護してもらおうと、船の中に隠したようです。……もっとも船の中だなんて、それこそ一番ネズミに狙われそうな場所ですけど、ネ。

ヘソはさらに古代ハワイアンにとって、自分と母親の絆を越え、自分と先祖を結ぶ血縁の象徴でもありました。ハワイ文化の権威、故メリー・カヴェナ・クプイは次のように言っています。「西洋では『ヘソの緒を断つ』というと、専制的な母親が逃れて自由な身になる、という意味がある。しかしハワイでそれは、一族からの絶縁を意味する」。

家族意識が強い古代ハワイでは、よほどのことがない限り個人が一族から見放されるようなことはなかったようです。でも血縁が絶たれるような重大な事態が生じた場合、それは「ヘソの緒を断つ」という言い方で表現されたのだそうです。……ハワイでのヘソの重要性が、しっかり伝わってくるような表現ですね!

ヘソはまた現代ハワイで、最も重要な場所を意味する比喩としても使われることがあります。よく聞くのは、「○○は地球のヘソ」といった表現。霊的な意味合いなのか、はたまた地理的な表現なのか。それは不明ですが、たとえばオアフ島ワヒアワにあるクーカニロコ(古代の王族女性がその上で出産したという岩バースストーンのある遺跡)や、マウナケア山頂にある湖を、地球のへそである、と主張するハワイアンがいるのは事実。

日本人をはじめ各民族で重要な意味を持つヘソの緒は、古代ハワイでもまた、格別&霊的な重要性を持っていた……というわけですね。

あ、冒頭の写真は、10歳の息子がハワイ島への修学旅行で撮ってきてくれたものです(「ピコのぺトログリフの写真を撮ってきて」と頼んだのです)。息子の靴まで写っておりますが、ご容赦くださいネ。

コメント (12)

SONOKO:

こういうお話をたくさん聞かせてくださるので楽しみに伺っています。考えてみればこの世界の99、99%殆ど私の知らないことばかり。その穴だらけの私の脳を埋めていただける大切な方の一人が桜子サン。過去ログを度も何度も拝見しています。胸に響くお話ありがとう!それにしても私のブログとのなんという違い・・・

tiki:

桜子さんALOHA。マナカードのセラピーを行なう時にも「PIKO」は重要で、実は
「PIKOPIKO」というハワイの呼吸法を用いて瞑想をしてから行なうんですよ。(^^)
これを行い、グラウンディングやセンタリングをすることで良いリーディングが
できるんですって。マナカードの「POHAKU」というカードの中で同じへその緒の話も
紹介されていました。桜子さんが書かれている通り、血縁を切ってもまた必要なら
縁を結ぶ儀式が行なわれ、また元に戻れるようですね。そう考えるとハワイの文化って
「許し」の文化なんですね~。やさしいな~。(^^)

ホクラニ桜子:

そのこさん、こんにちは!
「心に響く話」「大切な方の一人」だなんて……恐縮です。大恐縮で、胸にジーンときてしまいました。
このブログをやっていて感じるのは、「ハワイ人気」のほか、「不思議世界人気」というのが
存在するんだな~ということです。その2つがドッキングしたこのフィールドに、魅力を感じてくださる方が多いようで、大変嬉しく思います。
これからもハワイの不思議話、書いていきますね!
これからもよろしくお願いします。

ホクラニ桜子:

ティキさん、ALOHA!
ピコの観念は、マナカードでも重要なんですね! ピコピコという瞑想まであるんですかあ。
ポハク、石のことにも、興味津々です。そのうち書かなくっちゃ、ですね。
昔は「ヘソの緒」を断たれたら、きちんとした手順を踏んで、一族に許しを得ないといけなかったそうですね。それにはカフナすら関わったとか……。
ハワイには許しの文化がある、ですか……。
確かにハワイの人は、おおらかで寛容ですよね!
それがハワイの大きな魅力なのは間違いナイですネ。

mogumoguゆうこ:

興味深いお話でした。
へその緒を特別な場所に隠すそうですが、確か亡くなった方の骨もそうじゃなかったですかね?
誰にも見つからないところに・・・
日本でもおへそはとても大切なものですよね。
桐の箱に入れて大切に保存しますものね。
それにカミナリがなると無意識におへそを押さえてしまうのは子供の頃「取られるよ~」と親たちに脅された幼児体験からやってしまう習慣です。
「大切なもの」なのでしょうね。
私はハレマウマウ火口に行った時、「こここそが地球のヘソだ!」と感じました。

ホクラニ桜子:

ゆうこさん、こんにちは~。
日本ではへその緒、そういえば「桐の箱」で保存するんでしたね~(懐かしい)。
ハワイアンにとっては遺骨もそれはそれは大切なものでした。
ヘソの緒もそれに準じるものがありますね。
ハレマウマウが地球のヘソですか……。私にとっての地球のヘソは、エジプトのピラミッドかな?
ちょっと出べそですが。

まーりぃ:

ホクラニ桜子さん、初めまして!まーりぃと申します。実は今度来る正月に職場のみんなとハワイへ行こう!ということになって、私は昨年もマカハを中心に1週間くらい滞在していたのでそのときにフラの先生でプアさんという人に連れて行ってもらった「ピコ」にもう一回、どうしても行きたいけど住所や場所がわからない・・・。それで、いろいろと検索していたらホクラニ桜子さんのHP(これはブログというものですよね。)に行き着いたのです。日本語のHPではあまり「ピコ」について取り扱っているものがなくて困っていたのでした。初めてのコメントで少々図々しいのですが・・・、ごめんなさい。。。。もしよかったら、そのワヒアワのクーカニコロの場所を教えてはいただけませんでしょうか?他にも?な疑問がたくさんあって、「私は昨年マカハに何しに行ったんだろう???」あまりの海の美しさと人のよさに酔いしれていたのかもしれません・・・。カネ神の突き立った岩の場所もマクアビーチ沿いだったのか、マカハビーチだったのか???いや、マカハビーチは確かバッファローという氣のいい海の神様がボディボードで遊んでくれたのが?、、、確かマカハビーチだったはず・・・。などと、こういう調子なんです。ハワイは天国のようなところで、どこへ行っても電磁波が飛んでなかった。っていう変なうつくしーい思い出だけはしっかりと握っているのですが・・・。
こんな、わたしですがみなさまもどうぞ、宜しくお願いします。

ホクラニ桜子:

マーりィさん、初めまして!
なんと、マカハに1週間も滞在したのですね? 渋い!
私、マカハに行ったことは1、2度かな……。どっぷりハワイアンができたことでしょうネ。
さてお尋ねのクーカニロコですが、う~ん、住所とかはないのですが、パイナップル畑の真ん中にあり、車で行かないといけないような辺鄙なところですよね。
ワイキキならH-1フリーウェイからH-2には入り、7番出口で下車。ワヒアワの街を過ぎ、橋も過ぎて次の信号を左に曲がるとすぐなのですが……。
うろ覚えで申し訳ない。ガイドブックなどでもう一度確認してくださいね。

まーりぃ:

桜子さん、なんと貴重なアドバイスをありがとうございます。旅行当日は半日で運転手さん付きの車で行けるのでアドバイス通り伝えることと、地図を入手すれば大丈夫のような氣がします。♪
それより、昨日は朝から大きな地震があったとニュースで聞きましたが桜子さんとご家族は大丈夫でしたか?今日は(2006年10月17日)宇宙から波動ビームが放射され、人の思いや想念の実現の可能性が普通の数百倍にもなるそうです。ポジティブなものもネガティブなものも・・・。
だから、今日は地球上の様々な生命体の平和と繁栄と幸せを祈っています。地震で被害を受けたハワイの人々にたくさんの希望のエネルギーとマナが降り注ぎますように!

ホクラニ桜子:

まーりぃさん、どういたしまして!
とにかくHー2フリーウェイをワヒアワ・タウンへの出口で降り、「ワヒアワのバースストーン」と訊ねながら行けば、行き着けると思います。
クーカニロコというより、バースストーンと言った方が通じると思いますヨ。
地震のアフターショックも、なんとかおさまりつつあります。死者が出なくてホントーによかった!
昨日はずいぶんスペシャルな日だったんですね~。
私はいいこと考えて過ごせたかナ?

まーりぃ:

桜子さん、お世話になっておきながらご無沙汰しておりましたぁ!!!やっとお正月のハワイツアーが確定になり、ほっ!と一息着いた所で今度はハワイのオプショナルツアーの会社とメールで打ち合わせしているところです。もう、!12月に入って日本では「師走」と言うでしょう。これまでは「ははーん、師走とは母とか先生とか近所のおばちゃんとかが目を殺気立たせて走るのね・・・。」と自分はのんびりしていたのですが・・・、なんと今は私も「走って」いまーす。きっと、きっと「母にはなりそこなって久しいので、きっとおばちゃんになっているのでしょう!」そうなると12月は忙しいんですぅ。なぜかこれまでは気にならなかった、大掃除とかおせちの準備とか、クリスマスの世話とか、本当に自動的に回ってきているんですよ。これで思いっきりお正月のハワイツアーが楽しみになってきています。掃除しながら、きっとお正月そうそう飛行機の中でいびきをかいて寝てしまうのだろうなー・・・。とか、きっと帰ってきたら3ヶ月はハワイの空想と妄想に浸るのだろうなー。と今からイメージしまくりです。
前置きが長くてすみません。桜子さんから頂いたワヒアワのバースストーンの情報はとても役にたちました。何故って、地球の歩き方オプショナルツアースタッフとドライバーさんたちみなその存在も何もご存知なかったのです!!!本当にありがとうございました!
また帰ってきたら、ご報告いたします♪

ホクラニ桜子:

まーりぃさん、こんにちは!
師走とは、ホントによく言ったもの。
ハワイは感謝祭の頃からもうホリデーシーズンに突入で、バッタバタです。
これから年末にかけ、もう全力疾走という感じです!
さてワヒアワのバースストーン、お役に立ててよかった。
観光業に関わる方たちなら、必ず知っていると思ったのですが……。
お正月のハワイ、ゆっくり楽しんでくださいね。
ぜひ、バースストーン詣での感想を聞かせてください。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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