肥満とハワイアンの関係

前回、古代ハワイアンにとっての「食」は命をつなぐものであり、贅沢という概念からはかけ離れたものだった――と書きました。後からフと思ったのですが…。では「古代ハワイでは太っていることが美人の条件だった」という話、あれはどうなのでしょう? 

この点ちょっとリサーチしてみると、確かに女性に関しては、太っていればいるほど美人であり、やせ型は好まれなかったようです。ハワイ文化の権威、故カヴェナ・プクイ女史によれば、娘がやせていれば母は心配し、太らせる努力をしたよう。一説によれば、それはポイをたくさん食べさせることだったとか。

庶民の娘が丸々太るほど食べられることは珍しかったかもしれませんが、少なくとも王族女性は太っていた、または太る努力をしていたのは確か。カメハメハ大王の妃カアフマヌ(写真)も巨体で知られていますし…。カメハメハ大王のひ孫でどっぷり太っていたプリンセス・ルースに関しては、一度にハウピア・パイ(ココナッツミルクをベースにしたお菓子)を13枚食べた、なんて逸話も残っています。

また古い記録を見ると、ある理想的な美女について「満月のように丸い顔」を持っていたと賞賛され、ある王族の娘は「それほど大きくはない。けれどきれいな顔をしている」と、大きくないのは残念、とばかりに描写されています。

ただし、これが男性となると話は異なり…。男性が太ることは良しとしなかったようですヨ。というのも、古代ハワイで男性は、基本的に戦士でした。いざとなれば戦争に出かけなければなりません。それがブクブクに太っていたら…勇ましく戦うなんてことはできませんからね~。

王族男性であっても、これは同じこと。王族だからと安全圏でごろごろするのではなく、ハワイの王族は必ず、優れた戦士であり、自軍の先頭で戦いました。カメハメハ大王がそのよい例ですね。確かに、古代ハワイのスケッチを見ると、女性は太った人が多いようです。でも男性はそうではない。それは筋骨隆々は求められても、太った男性は男として失格だったからなんですネ。

ですから男性に限っては、俗にいうダイエットもしたのですって。ちょっと太りすぎだなあ、と思ったら、男性はカヴァを大量に飲んだそうです。食事はとらず、カヴァだけで過ごす。…これも肥満同様に、体に悪さそうですけれど。

現代ハワイでは、肥満は男女共通のものですが…。女性の場合は医者に健康上の理由からダイエットを勧められても、断る人がいるようです。「だって夫は、太った女性が好きなんです!」なんて。

現代ハワイにも、今だほんの少しだけ、「肥満は美」という文化の影響が残っているのかもしれません。…これもまた困ったものですね!

コメント (12)

SONOKO:

闘いから戻って柔和な笑顔の妻や恋人に会えるのは幸せなことなのかもしれないな~確かに健康とのつながりがないならふくよかな人には安心感も漂いますものね。私は男性も太い方が良いと考えられていたのかと思いました。ハワイアンを歌う人の大半が太い印象。私の好きなイズラエルも相当な体、あの体からの軽い声をなんて優しいとうっとりします。でもというかやっぱりというか早く亡くなりましたね。私の最初のフラの先生はSONOKOサンはフラ体型ではないからと残念がっていました。フラは太目の人がゆったり踊るのが一番なのでしょう。ポイを主食にしようかな??

ホクラニ桜子:

そのこさん、こんにちは~。
女性はふっくらがいい、という人はいますが、今はハワイでも美人コンテストの女王は細めですよネ。
フラの女王も、昨年は久々に太めでしたが、例年細め。
フラダンサーは太めがいい、と決まったわけではないのに、フラの先生ったら…。
確かに「フラは腰の動きこそ楽しむもの」といって、腰周りにボリュームを持たせる衣装を着せたりもしますが、痩せ型で美しいダンサーもいっぱいいますよね~。
現代ハワイには男性にも太めが多いですが、病的に太るのはマズイ。
イズラエルも若死にで、残念なことをしました…。

こまこ:

桜子さん、こんにちは。
パソコンが入院していたので、すっかりご無沙汰してしまいました。

太めが良いなんて、おおらかなハワイらしいなぁ・・・と思います。
多くのビューティーコンテストでは『細い=美しい』となっているため、細すぎる
体型の女性が増えていますが、やはり“ふっくら”としている方が安心感を与える
のかもしれませんね。
それに、少し太めのほうが体の抵抗力が高く、手術等に対しても体力があり、長生
きだと発表したお医者さんもいます。
“少し”のサジ加減が難しいですけど。

ホクラニ桜子:

こまこさん、新年おめでとうございます! 今年も、よろしくお願いいたします。
現代は細めが美人の条件ですけれど、ヨーロッパでガリガリのモデルはステージから締め出されるなど、ちょっと変化が起きていますよね。これからはハワイ風に太めがはやったりして?
確かにやせすぎると、病気がちになったりしますしね~。そうか、手術の際にも、「少し太め」がいいんですね?
日本でも昔に比べると、ふっくらめの女性がふえているような気がしますが、気のせいでしょうか?

tiki:

桜子さんALOHA! お芋の文化だと大きい人が多いと聞いたことがありますが、
私もみなさんと同じで男性も太めが普通と思っていました。でも確かに昔の
挿絵を見るとふんどし姿の戦士などはうっとりする感じの筋肉質な締まった体型です
よね?現在のハワイの人が大きいのはアメリカナイズされた食事のせいだと思い
ますが、しばらくハワイに滞在すると感覚が麻痺してきますね。何がって?
自分がスレンダーなのかもしれない・・という錯覚です。その錯覚は成田に降り立つ
と即間違いだと気付くのですが・・。(笑)

ホクラニ桜子:

ティキさん、こんにちは!
ハワイの男性は骨格がガッシリしているから太ってみえるという人もいますが、単なる大食漢だから太っている人が圧倒的でしょうね。
なんせ外食が大量で、しかもあまりに安いから、アメリカ人は太っているとも言われており……。
ヘルシーな食生活を送ろうとすると(キノコを食べたり)、お金がかかってしまうのが辛いところです。
もうひとつ、ハワイにいると「自分がやせている」という幻想を抱く話、よくわかります! まったく同感。私も自分がスリムなような錯覚を起こし、日本の友人に会ってそれが打ち砕かれたり。
でも、1昨年帰国したとき、「あれ?」と思ったのです。日本にも、昔よりポッチャリ型が増えたような……。
フラがはやってる影響かな~? なんて。

COZY:

桜子さん、Aloha kakahiaka!

なるほどねぇ~!
確かに王族の女性ででほっそりしてる方の記憶はクィーンカピオラニ位しか
思いつかないです。
みなさん、ふくよか、どっしり?してる方ばかりだと思ってましたがこんな
理由があったんですねぇ。

ちなみにわたしゃ、思いっきりカバを呑まないといけないようです。(^ ^;
ハワイアンと言うとでかい!って、イメージが有ります。
IZやKONISHIKIさんのイメージが強いんでしょうね。
キルトの神様、アンティ・デビー・カカリアのお孫さん、ナラニ・ゴードさんと
お会いし、Hugされた時に手が回りませんでした。(^ ^;

ホクラニ桜子:

コージーさん、こんにちは~。
…とすると、コージーさんはハワイアン風のルックスなのですか?
カヴァを飲み続けるダイエットは、なんでも皮膚が擦りむけてくるほど大量に飲むんだそうですよ!
それにしてもハワイには、「ビールッ腹」ならぬ「カヴァッ腹」という言葉はないのでしょうか…。
ナラニ・ゴールドが大きな女性だとは、知りませんでした!
手が回らなかったというのは、すごいリアルな表現ですね~。
おばあさまは、痩せ型だったような気がしますけどね…。

COZY:

あはは、ハワイに行って真っ黒に焼けるとあっという間に偽ハワイアンです。
現地の方と間違えられたのは1回や2回じゃありません。(^ ^;
そうなんです、アンティ・デビーは小柄なおばあちゃんですが
ナラニは大柄です、ハートも大きいですけどね。

ホクラニ桜子:

コージーさん、ALOHA!
コージーさんは南洋系のルックスなのですね? 私と反対だ…。
そしてもしかして、ハワイアン・キルトの名人だったりして…。
ナラニさんは写真でしか見たことがなかったので、今度キルト・レッスンを受けたくなってきました!

suzu:

現代社会では逆に、「痩身は美」と捉えすぎな気がします。痩せすぎも決して健康に良くありませんから。
ほどほどが一番なんじゃないですかね~

JUN:

すずさん、こんにちは~。
日本女性は確かにやせていて、太めは悪! みたいな風潮はありますよネ。
でも最近、たま~に里帰りして思うのは、痩せぎすではなく、ちょっとぽっちゃり型も増えてきたような?
これもフラ人気の影響だったりして…。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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