ヌウアヌにある「ハワイの天国」

ハワイを地上の楽園、天国と呼ぶ人は多いですネ。では、ハワイアンにとっての天国は、いったいどこにあると思いますか?

ハワイ神話に「神々の住む地」として登場する場所はいくつかあり、和訳すると「輝く天国」「宙に浮くカネの地」「遥かなる白いタヒチの地」などという地名で記されています。カネとはハワイの4大神のひとり。これらの地にはカネやそのほかの神々が、幸福に暮らしているのだそうです。いってみれば、ハワイのオリンポスですネ。

その神々が地上に降りて暮らしたとされる場所、つまりこの世の天国…ともいうべき土地が、実はうちから車で10分ほどのところにあります! その名はWaolaniワオラニ。ヌウアヌ渓谷の一部で、ダウンタウンから山側にヌウアヌ・パリ・ハイウェイを走り、エマ女王の夏の離宮からは、ハイウェイをはさんで反対側になります。現在はメンバー制のゴルフ場、オアフ・カントリークラブのある場所がそれ(写真)。

ワオラニはハワイ神話にたびたび登場し、全ハワイアンの祖先とされるワケアとパパが暮らしたのもココ。ハワイで初めてヘイアウ(神殿)が建てられたのもココだそうです。19世紀のハワイアン歴史家、カマカウによれば、少なくとも4つの有名なヘイアウがワオラニにあったとか。

またケアオメレメレ(ハワイ語で金色の雲を意味します)という有名な神話のなかで、時に金色の雲として現れる女神ケアオメレメレが、神々の国から降りてきて暮らしたのもココ。ケアオメレメレは月の女神ヒナと神クーの娘で、大変美しいお姫様だったそう。ケアオメレメレの世話をしていた神カネとカナロアが、その住居として美しいワオラニを選び、そこにヘイアウを建てたのだそうです。

ワオラニはまた、エエパ族がたくさん住んでいたことでも知られています。エエパ族は小柄な妖精たちで、メネフネとまったく同じ存在なのかどうか?は定かではありませんが、ワオラニに住む小柄な民族はエエパ族と呼ばれているんですよね。

このように、美しいハワイでも特に、神々が天国のように美しい地として居を定めたワオラニが、うちのほんの近くにあったなんて意外です! さっそくオアフ・カントリークラブを訪れてみると、そこはヌウアヌの山が間近に迫った、確かに美しい土地でした。コース全体がなだらかな斜面に造られていて、緑濃い山がすぐそこに迫っていて…。

私はサイキックでも何でもなく幽霊を見たといった経験もなく、霊的なことはまったくわからないのですが…。ハワイの渓谷に関しては、そこに漂うマナ(霊力)を感じるというか。なんとな~くなのですが、そこが神聖な土地であるような気はするんです。モアナルアの渓谷や、エマ女王の夏の離宮がある、ヌウアヌの渓谷もそう。そしてオアフ・カントリークラブのあるワオラニが、まさにそうでした。

しかも、家を出た時は快晴だったのに、車でほんの10分走ったワオラニでは霧雨が降り、山全体が霞んでいるかのようなミステリアスな雰囲気で。…昔ここに、金色の雲の女神が住んでいたんだなあ、と、なんだか納得できる雰囲気でした。

余談ですが、その日フと不思議に思ったのが、ワオラニ周辺には、寺院がとても多かったこと。車からサッと目を走らせただけで、オアフ・カントリークラブのすぐ近くに日蓮宗のお寺があったし、ユダヤ教の教会や、本間仏立宗というお寺もすぐそこでした。

…ハワイの原始宗教とは宗派が違っていても。神聖な土地というのは、なにかしら同様の尊いものを引き寄せるのかもしれませんネ。そんな気がしてなりません。

コメント (9)

ひろ:

ヌウアヌ通りとパリ・ハイウエイ沿いには王族墓地や洋の東西を問わないほんとうに様々の宗教の建物が集まっているのが以前から不思議だったのですが、やはりこの一帯は神聖な場所であるためなのでしょうね。
私はまだオアフ・カントリーの敷地には入ったことがないのですが、こんど機会があったら行ってみたいと思いました。
メネフネ以外にも小さな妖精がいたということもはじめて知りました。

ホクラニ桜子:

ひろさん、こんにちは。
この記事に「コメントが入っている」というお知らせマークを見て、なぜ~か。ひろさんではないかしら?という気がしたのですよ。
「楽園」のひろさんだからでしょうか?
ぜひワオラニを訪問してみてくださいね。
エエパですが、ワオラニに住んでる妖精について、本によってメネフネだったりエエパだったりするんですよ。
私はエエパとメネフネは、違う存在のような気がしますが…。

COZY:

どこの地方、国にも聖なる土地って有るんでしょうね。
そこには人間の人知を超えた何らかの力が働いていてむやみに開発とか
そこに有る物を移転したりとかするとなんかが起こったり、また、何も
変化させる事が出来なかったりするんでしょうね。
メネフネ以外の小さな民族は初めて知りました。エエパ族ですか。
また、ひとつ勉強になりました。

ホクラニ桜子:

コージーさん、ALOHA!
聖なる土地を破壊したり開発したりすると、なんか神さまからお叱りを受けそうですよね?
この場合のゴルフコースはどうだったのかは、知りませんが…。
エエパ族は私も実は初耳でした。
メネフネはタヒチからではなく、マルケサスからの移民してきたポリネシア人の子孫という説がありますが、
ヌウアヌ一帯にも、もしかしたら違うグループの小柄なポリネシア人グループが住みついていたのかも?しれませんね。

juju:

質問させて下さい。

私は瞑想初心者です。Waolaniワオラニへぜひ訪れてメディテーションを実践したいと思っているのですが、Waolaniワオラニの100%がゴルフ場になってしまっているのでしょうか?Waolaniワオラニの一部でも一般観光客が入れるのでしょうか?

よろしくお願いします。

ホクラニ桜子:

ジュジュさん、こんにちは~。
ハワイの緑のなかで瞑想なんてステキですね~!
ワオラニですが、100%ゴルフ場に含まれるのではないと思います。
が、周辺のどこまでがワオラニなのか、正直言ってわからない! ゴルフ場の外はすぐ住宅地ですし…。ごめんなさい。
パリ・ハイウェイをはさんだワオラニの反対側にも山のせまるスピリチュアルな雰囲気の公園があるのですが(エマの夏の離宮近く)、私が瞑想するならそこかな~。ワオラニではないかもしれないけれど…。

MOANA:

Aloha mai kakou
はじめまして。
いつもこちらのブログ、とても楽しみに読ませてもらっています。

エエパって、いろんな姿をしているらしいですね
花や植物、ひも状の姿(日本神話ではヒルコってよばれる)など

ワオラニのナ・ムー(ムーの人)とナ・ワー(ワの人)はエエパだ、って辞書には書いてありますが、
ムの人とワの人は、いわゆる「ナヴァオ(土人)」と呼ばれる、ポリネシア人以前からハワイにいたと思われる先住民族でメネフネの一部族とも言われています。
カウアイ島の伝説にはちょこちょこ出てきますね!

ワオラニは、カハナイアケアクア(神の養子という意味かな)の伝説の舞台でもありますね。
虹の女神ケアヌエヌエに育てられた彼はヒーリングのカフナという存在です

JUN:

モアナさん、こんにちは。
やはりエエパって、メネフネとはイコールではないんですね。
どこがどういう風に違うのかしら。ルックス?
…な~んて、知るよしもありませんが…。
ワオラニは、なぜか心惹かれる場所でした。
また近々行ってきます。

huhu ole *wahine*:

JUNさん、ALOHA~♪

私これ読んでませんでした!(この頃、私、冬眠してましたね)


私も初めて知りましたエエバ族。エエバ族の話、もっと知りたいです!
メネフネだけでもワクワクしちゃうのに、エエバ族の登場♪

ナ・ムーは働き者、ナ・ワーは怠け者。でしたよね?MOANAさん?(笑)

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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