ハワイアンと鮫のディープな関係

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ハワイ語で鮫はManoマノ。ハワイにもブルー・シャーク、ガラパゴス・シャーク、リーフ・シャークなど数種の鮫がいますが、そのうち人を襲うことがあるのはタイガー・シャーク、そしてシュモクザメです。映画「ジョーズ」に登場したホオジロザメもごく少数いるのですが、幸いなことに滅多にハワイでは目撃されていません(ホッ)。


ホオジロザメが人を襲ったとされる事件も、私が覚えている限りでは1度だけ。オアフ島ワイアナエコーストでイルカと泳いでいた男性が、ふくらはぎを噛まれたというものです。それだけのけがで住んだローカル男性は、本当にラッキーでしたね~。


ハワイアンにとって鮫は古来、少々複雑な存在でした。恐怖の的でもあり、同時に尊い神として崇められてもいて、いずれにしろ、ほかの海洋生物より格段に重要な意味合いを持つ存在だったと言えるでしょう。この点、以前お話したクジラとは、大違いだったと言えます。


鮫を神格化するハワイアンは古来、積極的に鮫を食料としたわけではなく、鮫釣りが王族の勇猛なスポーツだったほかは、ごく必要分だけ捕まえたようです。鮫の歯をノコギリの歯のように埋め込んだ棍棒は武器として重宝されましたし、皮は大太鼓を作るのに使われました。


もっともいくら神格化されているといっても、ハワイアンが海で鮫と遭遇するのを恐れなかった…なんてことはありません!


「鮫は荒れ狂う海のライオンであり、鮫を飼いならすことは誰にもできない」


鮫の恐ろしさをこうピタリと表現したのは、19世紀のハワイアン歴史家、カマカウ。鮫が海のライオンとは、まさに言いえて妙ですよね! カマカウは名著「ピープル・オブ・オールド」のなかで、さらに以下のように続けています。


「鮫は人を丸ごと飲みこむこともできる。誰かが鮫を怒らせれば鮫は何十もの歯を剥き出し、そこを海水がタプン、タプンとよぎり――鮫に襲われてカヌーをバラバラにされ、鮫の上下の歯に挟まれて上下左右に振り回される時の恐怖は、何事にも例えることはできまい。ハワイにはまだ、こういったシーンを目の前で見たという人々が存在する」


カマカウ自身が恐ろしい鮫の襲撃を目にしたわけではありませんが、マウイではしばしば、鮫に襲われた人に会う機会があったようです。ある時は片足と手を鮫に食いちぎられ、臀部は欠け背中には大きな傷があり、顔面も片目と頬に切り傷が走っている人に出会ったとか。ゾ~ッ!


また「本当に気の毒な女性にも会った」とも。「彼女は危うく鮫に飲み込まれそうになり、体の前面と後ろに、鮫の歯形を残っていた。彼女は海に仕かけた魚網をチェックしていて、目の前を小さな鮫が過ぎていくのを見た。そのとたんに体が生ぬるく感じたと思ったら、何と全身が大鮫の口にすっぽり入っているのだった。と、大鮫の口が閉まりそうになったその時、最初に見た小さな鮫が大鮫の口をなんとか開こうとしていて、女性はなんとか大鮫の口から抜け出ることができた」


カマカウは1845年、マウイ島ラハイナでこの女性に会ったそうで、頭のてっぺんから足先まで走る鮫の歯形を見た、と記しています。昔は今よりも海の生物も潤沢だったでしょうし、ハワイアンと海の精神的、物理的な距離も近かったでしょうから、鮫の事故も多かったのかもしれませんネ。


(次回に続く)

コメント (7)

COZY:

鮫はハワイアンにとって特別なものだったようですね。
アウマクアのひとつだったり、力の象徴だったり、鮫の半神が居たりとハワイと鮫は
切っても切れない関係があるようですね。
鮫の恐ろしさを肌身で知ってるからこそ一族の守り神に選んだりしたのかなと思います。

JUN:

コージーさん、こんにちは~。
鮫ほど重要な位置にあった生物は、ハワイではほかにいないんじゃないでしょうかねえ?
それだけハワイアンが海の民であった、という証明だと思います。
アウマクアとしての鮫の話は、次回にも出てきますので、引き続き読んでくださいましね!

COZY:

じゅんさん、Alooooha!

マヌとは関係ない話題で申し訳ありませんが教えてもらいたい事があります。
宜しければメールいただけるとありがたいのですが。
宜しくお願いいたします。


JUN:

コージーさん、こんにちは~。
あ、コージーさんはメルアドを残してくださっているんですね?
すみません、システム変更後、いろいろ不案内で。旅スタ担当者に方法を聞きますので、ちょっとお待ちくださいね。
今日は終日コナ出張で、明日になるかも…。
See you soon!

COZY:

じゅんさん、すみません。お手数かけます!

KONA出張!・・・行ってみたい!
気をつけて行ってきてください。

A hui hou!!

マケナ:

ハワイアンの方々がサメの歯や他の海洋生物の部分のペンダントを身につけているのを見たことがあります。
呪術的な意味があるのでしょうか?

JUN:

マケナさん、こんにちは!
鮫の歯のペンダント、確かによく見かけますよね。ハワイでも…。
私の知る限りでは、呪術、宗教的な意味合いは特にないようなのです。
私は、勝手にファッションの一部として捉えておりました。
鯨の歯は王族のシンボルでしたけどねえ…?

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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