海でのお葬式

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先日チラリとコメント欄でも触れたのですが…。5月5日、ビーチでのお葬式に参加してきました。あ、ハワイアン・ミュージックの大御所、ドン・ホー氏のお葬式も、偶然その日ワイキキビーチで行われたようですが、そちらではなくて。ハワイアン夫の兄が先月亡くなったので、兄のお葬式でした。数週間前に葬儀場で簡単な告別式は行われたのですが、今回は兄の遺言に基づいて、海に遺灰を撒く儀式を行ったのでした。


場所は、生前兄が愛したハレイヴァ・ビーチ・パーク。公園で牧師さんも呼んでの簡単なセレモニーを行い、その後親族と親しい友人がカタマランで沖までセイリング。遺灰を海に戻しました。


その日ハレイヴァの海は透明度抜群で、なんと深度20メートルの部分でも海底が見えるほど! 遺灰を撒いた後は皆、手にしていたレイを海に投げ入れて、兄に最後のお別れをしたのでした。


このように、最近はハワイの人々の中でも、墓地に埋葬されるのではなく、遺灰を海に撒いてほしいと希望する人が増えています。「ハワイアンの遺骨」で記したように、古代のハワイアンは骨にマナがこもると信じて骨に敬意を抱き、遺体を焼くなんてもってのほかだったのとは、まさに隔世の感がありますね! 先のドン・ホー氏の遺灰も、この日ワイキキの海に撒かれたようですし、同じくミュージシャンの故イズラエル・カマカビバオレも同様でした。


私にとっては、海でのお葬式は2回目。15年も昔、ボランティア活動を通じて知り合った80歳のおばあさんが亡くなった時も、おばあさんの遺言で、その遺灰はワイキキ沖に撒かれたのでしたっけ。彼女は米本土出身の白人女性でしたが、冷たいお墓に入るよりも、愛していたハワイの海で眠りたかったんですね。


兄のお葬式に話を戻すと、行く前はとてもメランコリーな気分だったのですが…。遺灰を海に撒くというのは、兄を自然に戻すというか、ゆだねるというか、ごくナチュラルなことなんだな~と、妙に納得。なんだか…すがすがしい気分すら感じてしまいました。そう、兄は海に帰っていったのですものね。

遺灰を海に撒いた後は、大きなテントの下、皆でご馳走を食べて遊んで。お葬式とはいえ、子供たちはキャッチボール、磯遊びと、公園を走り回っていました。ウクレレを抱えたミュージシャンまで登場して、夕暮れまで賑やかな時間を過ごしました。こういっては語弊がありますか…なかなか楽しい、すばらしい1日でした! (下の写真は、祭壇代わりに飾られた、兄の生涯を示した写真集です)

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こんな賑やかなビーチパーティ気分のお葬式を見て、「自分の遺灰も海に撒いてほしいなあ」とハワイアン夫。海を愛するハワイの人々なら、それもグッドチョイスなのかもしれませんね。でも私の方は、少々複雑な気分…。やはり私は、子供たちや孫が常にお参りに来てくれるよう、お墓で眠りたいような気も…。死後にまで住処を確保してきたいなんて、いかにも日本人らしい発想ですよね。バカみたい?


皆さんがもし、ハワイに住んでいたら…。海派? お墓派? あなたならどうしますか?

コメント (15)

私自身、親不孝なことですが、もう何年も日本の両親の墓参りをしていません。親族一同の墓なのですが、我々の次の世代になるとかなり無縁に近い状態になると思います。
そう考えると、私自身は散骨もいいのではと思っています。
もっとも本人は死んでいるわけですから、残った人(必ずしも親族が近くにいるとも限りませんし)がその希望をかなえてくれるかは、わからないことですけどね。

COZY:

JUNさん、Aloha!

まずはお義兄様のご冥福心よりお祈り申し上げます。

私は海派ですね。今から自分が亡くなったら墓とか法要とかいらんから
ハワイで散骨してくれって言ってます。

私は夫婦両家の墓を見なければならない立場なもんで息子には自分の為に
同じことをさせたくないと言うのが強いんです。
現在の法要などを否定するつもりは無いのですが法要とか墓と言う形よりも
故人を思う気持ちが大切なのではないかって思います。
その人の思いに則してあげる事が最大の供養だと思っていますので、私自身も
冷たい墓に居るなら暖かいハワイの海に帰してもらえた方がうれしいですね。

懇意にしてる住職の勧めで10数年ペット霊園の霊廟に祭っていたペットの骨を
土に帰しました。住職から、滅した物が自然(土、海)に帰るのが一番自然な姿、
本当なら人間もコンクリートで囲まれた霊座に納骨するんじゃなくて土に埋めて
自然に帰すべきなんだと言われその通りだなと思い、ペットを土に帰してあげました。
お参りに行く場所は霊園の共同供養塔となりましたがいつも心にいるから場所は関係ないですね。

それにしても所変わればと言う言葉どおり、パーティーのような葬儀ですね。
お義兄様も喜んでらっしゃると思います。

長くなっちゃいました、すみません!

それでは、A hui hou!!

JUN:

ひろさん、こんにちは~。
ひろさんは海派なのですね?
確かに、こちらの人は日本ほどお墓参りに重きを置いていないので、私が墓を確保したところで、結局お参りしてくれないかも…。
なら日本へと続く海に撒かれたほうがいいのかなあ。
100年以上たって無縁仏化…という状況は、やはりイヤですしね…。難しいところです!

JUN:

コージーさん、お悔やみ、そしてコメント有難うございました。
私は墓を守る負担…というのを感じたことがないのですが(末っ子だし、ハワイに来てしまっているし)、そういう別問題もありますね。アメリカ人である子供たちに、そんな負担はかけられないなあ。
なんだか異国でひっそりお墓に入るのも…すごく淋しいような気がしてきました。
ペット墓地の件で、お知り合いの住職さんのおっしゃることももっともですね。
私も海派に近づいてきましたよ! 
でもどうせなら、故郷の横浜の海に帰りたい…。あ、なんだか最後にすっごく暗いこと言っちゃいました!

SONOKO:

私は木の根元に撒いて貰えば嬉しいな~と思いましたが、土の上というのはいろいろ難しいことがあるようです。遠いお墓は残る人が何かと大変ですけれど便宜上とりあえずの感じね。私自身は自然の中に戻って好きなところにいようと決めています。海でも木でも雨でも思い出してくれる人が見ているものの中にいようと決めているの。そう繰り返し言っていますから覚えていてくれれば入れ物はどうでもいいんだなと分ってもらえそうな気がしています。でも理想はどこかに閉じ込めないでまいてもらうこと、それも海なら自然に戻る私も送ってくれる人たちも気持ちが良さそうですね。で、海派!

JUN:

そのこさん、こんにちは!
お墓はしょせん入れ物、かあ~。
魂の居場所は、遺灰の居場所とは違いますものネ。
最近はどうやら、日本でもお墓派ではなく海派の方も増えているようですね? ちょっとウェブで見たところ…。
ところが、その料金が10万円単位だったのにはビックリです(余談ですが)。
ハワイはもとより日本でも、お墓の観念は変化しているのですね~。
私の頭が一番古臭いのかもしれません。

mamanao:

お墓は残された家族の心の拠り所でもあると私は思います。だから、きっと、お墓に入るだろうな。7回忌くらいまではお墓に入ってみて、、その後、出してもらって大好きなハワイの海に漂いたい~なんて、お調子ものの私です♪

JUN:

ママナオさん、ALOHA!
お墓は家族の心の拠り所ですかあ…う~ん、議論白熱!
うちでは、日本のお墓から遠い分、仏壇風の場所を寝室に設けて、お供えなどしています。一応、お祈りもそこで!
と言ってもただドレッサーの上なのですけどネ。
やはり私はまだ、どっぷり日本人みたいです…。

tiki:

JUNさんALOHA!

お義兄様の存在が大きく安心できる場所に導かれますよう
心よりお祈り申し上げます。

お墓の考え方色々ありますね^^
皆さんそれぞれの考え方全てに「そうだな。」
と思ってしまう私です。

でも、お墓が石でも海でも他の何かでも、いつも
故人に心の中で報告したり、家族で集まって思い出話
をすることを続けたいなぁ~と思っています。

上のお写真、お義兄様の足跡のように見えました。
先にある「POの世界」に足先を向けて。
源に帰る旅の始まりですね^^

JUN:

ティキさん、こんにちは!
温か~いお言葉、有難うございます。
そうでした。死はけっして終わりなのでなく…。
次なる生への始まりなのですものね。
あ、その前にあの世(POですね)での修行を経なければいけないようですが。
魂になったら、お墓の中でも海でも、遺体の行方は関係ないのでしょうね。
思い出してあげることが供養になる…。
いいことを思い出させていただきました。

大門:

私は、ハワイはともかく、小笠原の南島が気に入っていましたので小笠原にまくように家族には言ってあります。

錦絵の許可が出た時に、先人の浮世絵師の墓参に行きました。そこで、私の前世だったと思う人がわかりました。
無縁仏になっていて、石はありませんでした。
日本の狭い国土に墓は増やせません。
若いときから、絶対に海にまくように言ってます。
ハワイの海ですか・・・
思いつきませんでしたが、小笠原からも海中に乗っていけますよね~

JUN:

大門さん、再びこんにちは。
私も前世は、絶対にポリネシアンだったと思います!
...ともあれ、狭い日本に墓は増やせないというのは、ホンとですねえ。
それはハワイにもピタリとあてはまることかも?
やはり私も、海に帰ろうかしら...。

大門:

あはははは、やっぱり、そう思ってますか。
きっとそうだろうと思いました(笑)。

ところで私も40年近く港北区ですが横浜市民です。

JUNさんの文章はきれいですし、内容が実に面白くて興味深くて、過去のものもじっくり読ませてもらいますね。

前世では1819年に死んだのですが、そのあと127年天界にいたとは思えないので、ひょっとしたら1800年代にポリネシア人だったかもですね。
ハワイの人は何かとても好きな感じなんです。
あー、もっと前に行ってればよかった~

ところで、伯父はジョン万次郎の孫でした。
そして、私はモンゴルのホーミーという演奏法を5月場所中に極めました。その演奏法でアロハオエを演奏して運転しています。今度ハワイに行ったら聞いてください。
かなりいいせんですよ(笑)

JUN:

大門さん、こんにちは~。
大門さんは、ジョン万次郎の縁続きなのですか?
それは…ハワイに縁があるに決まってます!
1819年というと、カメハメハ大王の死後、ハワイで偶像崇拝が廃止されて、ティキ像なんかが破壊された年ですよね。ちょっと不思議な年の一致のような…。
私も輪廻転生は深く信じております!

大門:

こんにちは。
母の姉がジョン万の長男の息子の妻でした。
わたしに万次郎の血が流れてはいません。

ハワイの歴史を文化を研究されていますね~
うちのHPで昨年まで日記書いてましたが、嵐にあって難破遭難。
今はセキュリティーが完璧なmixiというところに日記を友人限定で書いています。
このところ、ハワイ画像と、話ばかりです。
昨日は霊廟だとは知らずにぐるっと一回りした観光客のふとどき者が、裏で撮影したトラベラーズ・パーム旅人の木の話を書きました。
マダガスカルの植物ですが、私はあそこで初めて見ました。
孫悟空の団扇みたいですが、南の植生がとても好きなんです。
パークホテルとシェラトンの間の通りでココナッツ系の葉の木に真っ赤な実がどっさりついていてきれいでした。
落ちていた実を拾ってきたので、洗って播いてみますが木の名前が不明です。空港で買ってきた本にも出ていませんでした。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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