ビショップ博物館の石像

kaneikokala.jpg

ホノルルのビショップ博物館といえば、ポリネシア文化の殿堂。ティキ像その他、古代から伝えられてきたポリネシア各島の貴重な遺物の膨大なコレクションで、世界的に知られていますよネ。我が家ももちろんビショップ博物館が大好き。年間会員にもなっていますから、新しい展示会が始まる時など、しょっちゅう出かけています。


博物館の中でも中心となる建物が、ハワイアンホール。王族、フラ、移民関係など、ハワイにまつわるさまざまな歴史遺物を展示する、3階建て、吹き抜けの建物なのですが、2006年7月から改装工事に入っています。これは約21億円をかけての大掛かりな改装なのだそうで。これまでなかったエレベーターが付くなど(つまり車椅子の人もアクセスできるようになります)、より素晴らしい施設に生まれ変わる予定だそうですよ。楽しみですね~。


この改装工事、当初の予定では今年末に終了するハズでしたが、2008年春に延び…。それが秋に遅れ…。現段階ではハワイアンホールは、2009年春に再オープンの予定となっています。どんどんどんどん、工事のスケジュールが延びたことに対して、「やはりハワイだからな~。こういうことってありがちよね~」と思っていた私。


ところが…。博物館の会員向け季刊誌「Ka `Eleleカ・エレエレ」を見て、もうビックリ! 工事が延びたのは、なにもハワイアンタイムうんぬんだけではなく…。ちょっと奇妙な、スーパーナチュラルな理由があったようなのです。ハワイアンホール1階には、カネイコカラと呼ばれる石の神像が展示されているのですが、なんとこの石像が展示場から動かず! 改装工事のスタートを遅らせる原因になったということです。


この一件に関する大きな記事がカ・エレエレに載っていたので(上の写真。左端、横向きに載っているのがカネイコカラの写真です)、ご紹介しましょう。


カネイコカラは高さ約1メートルほどで、パッと見ると人間の立ち姿のよう。それも顔の部分になんとも言えず不気味な雰囲気が漂っていて。うちの子供達は、いつもこの石像の近くに行くのを怖がっていました。この石像は1906年、ハワイ島カワイハエ在住のジェームズ・ポアイ氏から博物館に寄贈されたのだそう。ある民家の庭から出土したのですが、発見の経緯が不思議というか何というか。


当時ポアイ氏は妹の婚家で暮らしていました。が、ある真夜中、妻の義父が一同を起こし、妙なことを言ったのだそうです。「こんなことを頼むのは初めてなのだから、ぜひ聞いてほしい。カヴァ酒と3匹のボラ、ヤシの実を取ってきてくれ」と。


それらが揃うと、義父は一同を連れて1.5キロほど歩き、ある民家の家に入りました。時は真夜中の2時。暗闇のなか庭を探し回って、義父は一同にある場所を掘るよう命じたそうです。家の住人に気が付かれないまま一同が庭を掘り続けると…。スコップが何か固いものにぶつかり、義父は「それだ!」と叫んで一同の手を止めたそうです。


そして出土したのが、このカネイコカラ。…家に戻ると、義父は一同に言いました。義父はそれまで、何晩も続けて不思議な夢を見続けていたのだそう。カネイコカラの石像が夢に現れて「冷たい土から掘り出してくれ」と懇願していたのだそうです。


しかもカネイコカラの発見から3日後。義父は急に皆の前で言いました。「もう死ぬ時がきた」。義父は漁師でした。家に置いてあった魚網を身体にかけると、本当にそのまま死んでしまったのでした。


…なんとも不思議な話ですよネ。お伽噺みたい? でもこのカネイコカラ出土の経緯は、しっかりビショップ博物館の文書に記録された事実なんですよ…。


さて、このカネイコカラが、どうやってビショップ博物館の改装工事を妨げたか。…スミマセン、長くなってしまったので、続きはまた次回お話しましょう。少々お待ちください!

コメント (8)

COZY:

Junさん、アロハ!

読み始めてア~、まさしくハワイアンタイムだねぇなんて思って読み始めましたが
すごい展開でワクワクです。
元々なんのための作られた物だったのかわかりませんがその作られた云われも
何かあるんでしょうね。
日本にも羽田空港の鳥居とか、大手町の平将門の首塚とかみたいに動かそうとすると
事故が起こったり携わった方が亡くなったりとかでそのままにしてるような場所とか
物とかって有りますよね。
この石像もなんかの意思でそこに居たいんでしょうね。発掘からして不思議な
経緯ですから何らかの思いが詰まったものなんでしょうね。続きが楽しみです。

JUN:

コージーさん、ALOHA!
このカネイコカラは、魚の神なのだそうですよ。詳しくは次回また!
平将門の首塚、なんかいろいろあるようですね~。
羽田空港の鳥居というのは知りませんでした。
ああ、こういう不思議話を聞くとワクワクするゥ~!
ハワイでも、たまに動こうとしない岩、という話は聞きますが、なんと博物館の中とは…。
現代ハワイにも不思議はいっぱいですネ。
次回の記事、ちょっとお待ちくださいね。

COZY:

Junさん、アロハ!
羽田空港の赤鳥居今は拡張工事に伴い移動しましたが昔は駐車場のど真ん中にデンと立っていました。
私も子供心になんで神社も無いのに鳥居があるんだろうと思ったことを覚えています。
戦後米軍が接収した時に取り壊そうとしたら事故が起こったり、関係者が病気になったりしたので
手が付けられず、長年そのまま奉られていてようです。
下のURLに画像付きで紹介されてますよ。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/sada_brain/smr/mt_tokyo/torii.htm

JUN:

コージーさん、ALOHA!
こわ~いこわ~い情報、有難うございました。
いやあ、稲荷神社の移転にからむお話だったのですねえ。
上空で人形が手招きって…ブルブルブル。
ちょっと、以前書いた真珠湾の鮫の神の話に似ていますね?
やはりこの世は、不思議だらけ。
もっともっと、ハワイの不思議話を発掘したいです~。

huhu ole *wahine*:

junさんこんにちわーっ

ハワイって本当にスピリチュアルな石の話、後を裁ちませんね。
続きが楽しみです・・


ところでjunさんに質問があります。
先日、「ワイキキの某2階建てホテルあたりは昔ルアキニヘイアウだった」と知り、
ワイキキにもあったのか!と鳥肌がたちました。
それってどこのあたりかjunさん知ってますか?
恐い現象で宿泊客が日常のように震えあがってるらしいです・・

絶対通ってるあたりなんでしょうね・・  ヒントだけでも・・
お願いします。

JUN:

フフワヒネさん、いやフフ・オレ・ワヒネさん? こんにちは~。
お返事遅れてごめんなさい! 昨日からワイキキのホテルに1泊で出かけていました。今戻りました。
そして。ルアキニホテル、いやルアキニ・ヘイアウ跡に建つホテルですか?
ええっ。それは初耳ですよ。ロイヤル・ハワイアンの近くにヘイアウがあったのは聞いていますが、2階建てじゃないし…。
そもそも2階建てのホテル、ひとつも知らないかも。
いったいどんなことが起こっているのでしょーか?
フフワヒネさんこそ、教えてくださ~い。

kino:

アロハ!ようやく相撲が終わりました。
今日は中秋の名月です。
ハワイでも観られますね。
ヤシの葉にお団子でしょうか(笑)

ところで工事後は石はどこに行ってしまうのでしょうか?
実物を見てみたいですね。
こういう話、上手いですね~

JUN:

キノさん、ALOHA!
お相撲、白鵬が頑張りましたね~。
もう一人の誰かさんとは、なんたる違いでしょうか。
キノさんもお忙しかったことでしょう!
今日は中秋の名月?
ということは、ハワイでは明日かな?
しっかり見ます!
石像ですが、てこでも動かなかったのですよ。
続きをアップしていますので、ご覧ください!

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)


ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

2007年09月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

アーカイブ

最近のコメント

RSSを取得