
皆さん、お元気ですか? すっかりご無沙汰してしまいゴメンナサイ! 先週、無事日本から戻ってきました。4月の日本は…思ったよりはるかに温かく、ハワイと変わらない? と思った瞬間も。桜には少し遅かったけれど…。自著「ミステリアスハワイ」も書店で見つけて、大感激でした~。
そんなこんなでブログの更新がすっかり滞ってしまいましたが、今日は久々にカルチャー寄りの話題をお届けしましょうね。
昨夜、ニール・ブレイズデル・センターで行われた、ケアリイ・レイシェル&ホノルル・シンフォニーのジョイント・コンサートに行って来ました! ケアリイの甘い歌声、そして彼の主宰するハラウ・フラ(フラスクール)のダンサー達のフラを充分楽しみ、もう2時間があっという間。2月に見た彼の本拠地マウイでのショーに比べ、ケアリイは最初少し緊張気味でしたが、すぐに本領を発揮。愉快なトークも炸裂して、ひと晩中見ていたいほどの素敵なショーでしたよ。
ショーの終盤、ケアリイは「カイオナ」という歌を歌ったのですが…。「カイオナ」は彼のCD「ケアラオカマイレ」に収録されている名曲。作者はプアケア・ノグマイアーです。この優しく甘いメロディー、私も大好きだったのですが、恥ずかしながらハワイ語の歌詞の内容は知らなかったんです。
ところが昨夜、ケアリイの解説で初めて、カイオナとはオアフ島に住む女神の名であることを知りました。正直言うと、ハワイ神話は基礎の基礎しか知らない私。カイオナの名は初めて聞いたので、家に帰ってからちょっとリサーチもしてみました。
なんでもカイオナは、オアフ島西部ワイアナエのカアラ山に住んでいるそう。カアラ山といえばオアフ島最高峰。標高は1200mほどですが、希少な植物も多く、一帯はハワイ州の自然保護区に指定されています。山は鬱蒼とした森に包まれているんですね。
ケアリイによれば、カアラ山に住むカイオナは大変慈悲深い女神。森で迷った旅人がいると救いの手を差し伸べて、森から導き出してくれるのだそうです。森に入る時は森の神々に挨拶し、入場する許可を求めたりしますが、正しくない方法で入場した時。時に森の神は旅人に怒り、霧を送って旅人の往くべきトレイルを覆い隠してしまったりするとか。そんな時、カイオナは、優しい風を送って霧を追い払ってくれるんだ、とケアリイ。
また時には自分のペットである小鳥を案内役として送り、旅人を森から導き出してくれることも。そのため古代ハワイでの諺には、ヘ・ロコマイカイ・カ・マヌ・オ・カイオナ(カイオナの優しい鳥)というものがあり、これは道に迷った人を助けてくれる人のことなのですって。
ハワイの神々って、正直、火山の女神ペレのような、厳しい神々が多いような印象があったのですが…。人間を罰したりするような。でもカイオナはずいぶん違いますネ。こんな素敵な女神がオアフ島に住んでいたとは…。全く知りませんでした! Mahalo、ケアリイ!
…そういえばケアリイのコンサートって、単にエンターテイメントとして第1級なだけじゃなく、ハワイ文化に関する教育的な要素もまた強いですよね。歌う曲について1つ1つ解説してくれるので、結果、聴衆が学ぶものも多いというか…。
たとえば昨夜、ある歌の解説としてWaiについて説明したケアリイ。「Waiっていうのは淡水のことで…Waiは古来ハワイ文化ではすごく重要な意味があって…」なんて説明を、9歳の娘も熱心に聞き入っていました。学校のハワイアンクラスで、Waiのことを習ったばかりだったので、興味津々だったみたい。
2月のマウイ島でのコンサートでも感じたことですが、ケアリイは、人気シンガーである前にまずクムフラ(フラの教師)であり、ハワイ文化の教育者なんですね。インタビューの際にも、そんな話が出ました。「フラを教えることが僕の本流なら、歌は単にその支流なんだ。70歳になってフラは教えているだろうけど、歌っているかどうかはわからないナ」とケアリイ。昨夜は本当に(女神カイオナの存在も知ることができて)楽しいだけではなく、学び多いコンサートでした。ケアリイのコンサート、またぜひ行きたい!
(写真はカアラ山、ではなくヌウアヌの鬱蒼とした森です。こっちにはどんな女神が住んでいるのでしょうか?)


コメント (14)
JUNさんALOHA^^
お帰りなさい。久し振りの日本、食は堪能されましたか?
そうですね、ここ日本でも「あ、ハワイみたいな風~」
って思う日が多くなってきました。
へ~!カイオナさんのような優しい神様もいるんですね!
この間「ペレの講座」というものに行って来たのですが、
ペレの家族はさすが激しくて、「爆発の神」とかそんな
兄弟ばかり。ですから、よけいに今日のお話はホッと
します(笑)
ハワイでは「鳥」は導きの象徴になることが多いみたい
ですね。PUEOも導いてくれるアウマクアですものね。
私もケアリイのコンサートに行ったことがありますが、
日本だと、エンターテイメントの部分を重要視して
楽しませてくれました。やはりクムフラとして歴史や
言い伝えなどの小話をしてくれるのはハワイならでは
なのかもしれませんね。いいな~^^
投稿者: tiki | 2008年04月29日 09:14
日時: 2008年04月29日 09:14
JUNさん、お帰りなさい。
今回の日記のカイオナの話を聞いて思い出したことがあります。
知人の知人が(笑)、今はビッグアイランドで、ネイチャーガイドをしているのですが、彼が昔オアフの、なんたかって名前の山で(笑)トレッキングをしているときに、気が付いたら、迷ってしまったそうです。山歩きには慣れている彼もちょっとパニックになって、ちょっと気を抜いたときに、数メートル滑落したそうなんですね。
で、落ち着け、落ち着け…と自分を励まして…。その時自然と、神に祈ったそうです。
不思議なことに、滑落してしまった場所は、見覚えのあるところで、そこから無事に下山できたそうです……。
カイオナさんのおかげなのかしら???
投稿者: hoihoi | 2008年04月29日 09:19
日時: 2008年04月29日 09:19
ティキさん、こんにちは~。
日本での食、もう昼、夜、昼、夜と満喫してきました!
何を食べても美味しくて…。
しかも日本食が安いですねえ。
ハワイで和食を堪能しようとすると、高いですもんね。
さて、女神カイオナ。ティキさんのおっしゃるとおり、この女神ってなんだかホッとする感じですね。
もっともっとカイオナについて知りたいのですが、あまり資料がない!
ちょっとお待ちください。
ケアリイ、ハワイでは噛んで含めるように、いろんなことを丁寧に解説してくれます。
そう、子供にもわかるように…。
根っから先生気質なんでしょうね!
投稿者: JUN | 2008年04月29日 13:01
日時: 2008年04月29日 13:01
ホイホイさん、ALOHA!
ビッグアイランドでネイチャーガイド…。
もしかしてあの方かな? なんて…。
緑深い山では、不思議なことがいろいろありますよね。
その方の場合も、きっと山の(森の?)神様に助けられたのでしょうね。
実際ハワイの山は意外に深くて、主人の知り合いなんて、あのマノア・フォールへのハイキングで迷子になったんですヨ。
もちろんロコですが(笑)。日暮れ前に、なんとか救出されたそうです。
ハワイの森や山に入るときは、神様にお祈りしてからの方がよさそうですね~!
投稿者: JUN | 2008年04月29日 13:06
日時: 2008年04月29日 13:06
JUNさん、お帰りなさい!
日本は堪能できましたでしょうか?
ケアリイのコンサート、二度おいしいですね!
Waiのお話、私も聞きたいです。
(この間、マウイ島出身の先生に
「Na wai eha」の話を聞いた所だったので
またWaiだ!と思いまして、ちょっと気になりました。)
カイオナ様のこと、
私も知りませんでした。
私も調べてみます!!(^.^)
投稿者: Lokelani. | 2008年04月29日 21:45
日時: 2008年04月29日 21:45
ケアリイのコンサート、感動が伝わってきました。
華やかではないけれど、あそこのフラの雰囲気大好きです。
素敵だったでしょうね・・JUNさんいいな~
カイオナが自分のかわいがっている鳥を旅人の為に道案内に出すなんて、いいお話!
こういう神話系の話も大好きです♪
カアラ山はバスからしか見たことがないけれど
そんな素敵でやさしい女神がいたんですね。
そう思いながらまた次回のハワイではウットリ見上げたいです。
カイオナ、という響きもなんだかいいですよね。
きれいな女神なんだろうなあ・・
投稿者: フフワヒネ | 2008年04月29日 23:13
日時: 2008年04月29日 23:13
ロケラニさん、ALOHA!
マウイ島の先生にフラを習っていらっしゃるのですか?
…2月のケアリイのコンサートも、実はNA WAI EHAがテーマだったんですよ。
マウイの4つの渓谷とそこに流れる河に関するチャントがたくさん紹介されました。
ケアリイ、チャントも最高ですよね~。
投稿者: JUN | 2008年04月30日 06:18
日時: 2008年04月30日 06:18
フフワヒネさん、こんにちは~。
ケアリイのダンサー達のフラ、ケアリイの歌をまさに体現したかのような優しさあふれるフラですよね。
ああ…。来年2月のマウイでのコンサートにも行きたくなってきました。
フフワヒネさんは神話好き?
私も好きだけれど、どうも読みやすい神話の集大成がないんですよねえ。
私がまとめようかしら?(冗談)
カイオナって名前も素敵ですよね。
その慈悲深さから、カメハメハ大王の末裔バーニス・パウアヒ王女を、カイオナに喩えたチャントもあるのだそうです。
投稿者: JUN | 2008年04月30日 06:23
日時: 2008年04月30日 06:23
おかえりなさい!
(ん?日本に到着のJUNさんに言うのが本当か?なんて迷いました)
WAIのお話もそうですがJUNさんがここで話して下さることは少しづつ霧が晴れるような気になります。
神話を知ってフラを習うのが本当だといつも思っているのですが、なかなか「楽しく」調べるのも難しくて。JUNさんが書いてくださればすごく嬉しい!
それにハワイ語⇔日本語の辞書が少ないのにもいつも困っています。出ているものは全部持っているつもりですが「辞書」としっかり当てにできる1冊が欲しいのです。これもJUNさんが出してくださればいいな~といつも思っています。欲張りファンの熱望です。
投稿者: SONOKO | 2008年04月30日 11:39
日時: 2008年04月30日 11:39
そのこさん、ALOHA!
お帰りなさい…は、日本で言われてもハワイで言われても、とっても嬉しいんです!
一度で2度おいしいとはこのこと?
ですから、どちらで言ってくださってもOKですヨ。
霧が晴れるような気がする…って、嬉しいお言葉です!
「へえ~」も嬉しいのですが、「そうか、そうだったのか」と思っていただけるのもハッピー!
確かにお気に入りの辞書を見つけるのって難しいですよね。
ただ、ひとつの言葉が幾つもの意味合いを持つハワイ語って、解釈がすごく難しいので、辞書だけ見るとどうしても混乱するような。
ハワイ語の辞書は出せないにしても、いつか神話の本は出したいですね~。
勉強しなくっちゃ。
投稿者: JUN | 2008年04月30日 16:02
日時: 2008年04月30日 16:02
Junさん、アロハ!
つい先日、このケアリィのコンサートに行ってきたのよとハワイの大切なアンティと
メールのやり取りをしていたところでした。
そのアンティは私がJunさんの本をハワイまで送ったまさにその人なので、なんだか
ハワイならではの繋がりを感じますね。
ケアリィはクムフラとして、ハワイ文化の伝承者としての位置を大切にしている
感じを受けますね。ミュージシャンとしても一流ですがそれだけじゃない所に
人の大きさと言うか懐の広さを感じ、それが魅力になってるんですね。
カイオナは私も知りませんでした。女神もペレとかポリアフなどの割と激しい神
だけなのかと思ってましたが心優しい神もいるんですね。
投稿者: COZY | 2008年04月30日 19:26
日時: 2008年04月30日 19:26
コージーさん、ALOHA!
そうでした。コージーさんはハワイまで私の本を送ってくださったんですよねえ。MAHALO!
アンティもケアリイのコンサートを楽しまれたようですか?
ケアリイ、一度見るとクセになりますね。
今年は恒例のブラザーズ・カジメロのレイデー・コンサートがなく、がっかりだったので、子供たちも喜んでいました。
カイオナのこと、もっとリサーチしてみたいです。
こういう心優しい神さま、本来ならばハワイにいっぱいいそうですが…。
投稿者: JUN | 2008年05月01日 02:28
日時: 2008年05月01日 02:28
カイオナカイオナ・・・
もっと知りたくなってきました。
おっと、見逃すところでした。
やったー♪JUNさん!
森出じゅんハワイ本第2弾は是非是非神話で!
さらに植物が絡んでいてくれたら個人的には最高にうれしいです♪
(冗談)、なんていわせませんよ~♪楽しみにしています!
いよいよ有名になってきて、帰国時には篠遠さんの時のように
「ウェルカムバック 森出」で向かえますから!
(まだ覚えている)(笑)
投稿者: フフワヒネ | 2008年05月01日 22:19
日時: 2008年05月01日 22:19
フフワヒネさん、ALOHA!
神話、私も好きだけれど奥が深いからな~!
しかも延々と長いストーリーも多いんですよね。
正直、読む気が失せるような(笑)。
神話の本は10年ほど待ってくださいますか?
(冗談、本気、さあどちらでしょう…)。
植物の話もまだまだ知らない面白い話がいっぱい!
さらに勉強を続けますので、気長にお付き合いくださいね。
投稿者: JUN | 2008年05月02日 06:22
日時: 2008年05月02日 06:22