ワウケの木が毛深い理由は?

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皆さんはWaukeワウケという植物をご存知ですか? ハワイ古来の工芸品にタパ布というのがありますが、タパ布の主原料がこのワウケ。ワウケの木の皮を水に浸して表皮を削り取り、叩き…という面倒な手作業を何度も繰り返して作られるのがタパ布です。ワウケのまたの名はペーパー・マルベリー。日本でいうカジノキですね。その葉は手の平大で、ギザギザのあるハート風のシェイプが特徴です(上の写真)。


タパ布は古代ハワイで衣類のほか寝具にも使われ、ワウケはそれは大切な木だったわけで。そんなワウケは、実は大昔に死んだ毛深いハワイアンの化身である…というユニークな伝説が残っているので、ご紹介しましょうね。


男の名前はマイコハ。マイコハに関しては彼が神だったという説と、元々は農夫で死んでから神に昇格したという説があります。初めの説はこう。マイコハは神聖な宝物をいくつも壊したので父神に追放され、マウイ島カウポという場所でとうとう死んでしまったとか。


その後マイコハの身体から生えてきたのが、ワウケの木。マイコハは大変毛深かったので、今なおワウケの花や茎は、ビッシリと毛に覆われているのだそうです。


2つ目の説は、父子の愛情が絡んだセンチメンタルなストーリーです! 主人公は同じマイコハですが、こちらのバージョンのマイコハは神ではなく人間。マイコハはホノルル・プイヴァの川の近くで、娘達と幸せに暮らしていました。ところが急病で死の床についたマイコハ。ある日娘達に言いました。


「お父さんはもうすぐ死ぬ。私が死んだら、川岸に墓を作っておくれ。やがて墓からは木が生えてくる。この木の皮を使えばよい布が作れるので、それを生活に役立ててほしい」


マイコハの死後、娘達が川辺に墓を作ると、本当に1本の木がそこから生えてきました。「これは先祖神となった父からの贈り物に違いない」。娘達はそう考えて父の遺言を実行すると、木の皮からは素晴らしい布が出来上がりました。これがハワイ初のタパ布。つまり、タパ発明の物語ですネ。


やがて1本の木はほかの島々にも広がり、ワウケはポリネシア全域への素晴らしい贈り物として認識されるようになりました。マイコハとその娘はその後、タパ作り職人の守り神として崇められるようになったとか。


そのため職人達はワウケの木を植える前にマイコハに祈りを捧げてお供え物をしたり、その枝を切ったりタパ作りを始める前には、その加護を求めて祈りが捧げられるのだそうです。


…以上、2つの伝説をご紹介しましたが、これらのうち、皆さんはどちらが好きですか? 私は、やはり放蕩息子(神)がワウケになったとの話より、慈悲深い父がワウケになり、ポリネシアにタパ布をもたらしたという話の方が好きですね~。なぜ放蕩息子がワウケになったか、そのあたりの関連性もよくわからないし…(毛深いという身体的特徴からだけでしょうか?)。


それにしても。こういう伝説が残るあたりに、ハワイアンにとってのワウケ、つまりタパ布の重要性が偲ばれますね。

コメント (17)

>実は大昔に死んだ毛深いハワイアンの化身である…

うそ ほんと まじぃヾ(⌒□⌒ )ノ彡☆ばんばんばん!

何とも庶民的!!
私も後半の方の伝説の方が好きです!
日本人はこういう心情的なものが大好きだし~(≧m≦)ぷっ

タパ布についてのお話は初めて聞きました。
どうもありがとう。

JUN:

ホイホイさん、ALOHA!
またしてもコメント一番乗り、有難うございます~。
この伝説、けっこうインパクトありますよねえ。
毛深いハワイアンの化身だなんて…。
バラの棘にもこんな話があったら面白いですね?
また面白い話、探してきますね!

JUNさん、ALOHA!

私も、二番目の説に1票!!
ポリネシアのお話って、
誰かが亡くなった後に植物が生える話が多いですね~。

それにしても、いつも面白いお話を
ありがとうございます!!(^.^)

huhu*wahine:

ククイの葉をしょうゆ顔にしたようなワウケの葉ですね。
タパがワウケという植物から作られていたというお話、はじめて知りました。
(ワウケ、という植物自体初めて知りました♪)
毛がはえた花、ぜひ見てみたいですっ 

カジノキ、日本のどこにあるでしょうね。なんとか探してタパ作り実践してみたい♪

私も二番目のお話がいいですね~。
それにしても、ハワイの伝説って死んだら生えてくるの多いですね(笑)
どれもハッピーエンドだからうれしいですよ~

tiki:

JUNさんALOHA!

私も後半のお話のほうが断然好きです(笑)

昔はマロやフラの衣装などもこのタパが使われて
いたのですよね?激しい動きにも耐えられる強い
素材なのですね。

そちらで結婚式をした時にタパでカバーがしてある
素敵なアルバムに結婚式の現像された写真を入れて
神父さんがプレゼントしてくれたんですよ。
触ってみると自然のものだからか何とも言えないぬくもり
を感じました。

そうそう、
私にはハワイアン=毛むくじゃらのイメージがないの
ですが、(メリーモナークなどに出てくるハワイアンも
髪の毛はチリチリでも体毛が深いイメージはない)
どうなんでしょうね?
何となく、白人に比べると体毛が目立たない感じが
します。

JUN:

ロケラニさん、ALOHA!
本にも書きましたが、ウル(ブレッドフルーツ)にも、このワウケと似たようなお父さんの伝説がありますよね。
植物をはじめこの世の万物は、神や亡くなった人の化身である、というのは、ハワイの信条のひとつ。
だからかもしれませんね?

JUN:

フフワヒネさん、こんにちは~。
ククイの葉のしょうゆ顔バージョンとは、鋭い指摘です!
たしかに形は似てますね。
でもククイのシルバーの輝き?ガない感じ…。
ワウケの英名がペーパー・マルベリーというぐらいだから、もしかして世界中で紙作りに使われてるのかな?
タパ作りすごく大変だそうですが、家にワウケを植えて、タパ作りに励んじゃったりして…。
植物がお好きなフフワヒネさん、頑張ってください!

JUN:

ティキさん、ALOHA!
そうですね、タパって簡単に破れたりしない強い素材ですよね?
木の皮をなめしてなめして重ねて作るのですから、相当強くなるのだと思います。
手触りもナチュラルで素敵。
何より、私もあの「タパ柄」というか、白と茶のシンプルな組み合わせが大好きです!
…そして毛むくじゃらの話題(!)
私もティキさんに同感。
別にハワイアンが毛深いってこと、ないと思うな~。
髪もそれぞれかも。
けっこうメリモナに出てる人も、三つ編みでチリチリにしてる人も多いですしね。

COZY:

Junさん、アロハ!

へぇ~、タパ布にこんな逸話が有ったんですね、毎度勉強になります。
毛深い男がワウケになったから葉っぱに毛はえていると言うのはなんともユーモラスですが
やはり、2番目の逸話の方がよいですね。
確かにハワイアンは毛深いと言うイメージは無いですよね。
巨漢の方が多いですが毛むくじゃらってあまり見かけないような気がします。

JUN:

コージーさん、こんにちは~。
どうも皆さん、この伝説の中でも「毛深いハワイアン」という部分に反応なさっているみたい(笑)。
私もそうでしたけど…。
それはそうとハワイは南国なので、毛薄い?方が多いかも。
雪国の方が、毛深い人は多いのじゃないかな?

ゆず:

私は神話の授業で、2つ目の説、マイコハが人間のほうのストーリーを習いましたよ。
マイコハはカパ作りの守り神。娘たち二人は(名前を忘れてしまいましたが)一人は染めの守り神、一人は模様付けの守り神だとか。

jinglebell:

こんばんわ。
あたしも後者の話のほうが好きです。
ハワイアン達のこういった自然に関する伝説ってもしかしたら本当なのかも!?って感じられるところがとっても好きです。タロの恋愛ストーリーもそうだったし…。(←キュートでしたね~)
JUNさん今回の話も最高に面白かったですがそろそろコワい話もしてください~。

JUN:

ゆずさん、こんにちは~。
やはり2つめのストーリーの方が、一般的なんでしょうね。
はしょっちゃいましたが、娘が竹の用具(タパに柄をつける)の守り神…というようなこと、そういえば書いてありました。
ただ、ひとつ目の説では、放蕩息子(神)がマウイで死んで…というとこに興味があります。
というのもこの話はマウイの植物園で聞いたので、マウイではこっちの説も有力だったりして…?

JUN:

ジングルベルさん、ALOHA!
ハワイでは植物がらみの伝説、多いですね~。
どうでもいい植物ではなくて、大切なものに関して、こういう素敵なストーリーが付随するのではないかな~。
タロとかヤシの木とワウケとか?
…怖い話のリクエストですね! うう、季節も夏ですからぜひしたい! 
何かあったら、紹介しますね。考えてみましょう…。

COZY:

Junさん、アロハ!

植物繋がりでご質問です。
私はハワイ州の州花は黄色いハイビスカスだと思っていましたが黄色いハウ(ワイルドハイビスカス)だと
言う話を聞いたのですがどうでしょう?
昔はハウだったとか聞いたこと有りますか?何を調べても現在のハワイ州花は黄色いハイビスカスとしか出てこないもんで、不思議に思ってます。ご存知だったら教えてください。

JUN:

コージーさん、ALOHA!
ハワイ州の花は黄色いハイビスカスで~す。
ハウではアリマセン。
ハウは確かにハイビスカスの仲間ですが、州花は紛れもなくハイビスカスですよ?
そういえばコージーさんのブログにも黄色のハイビスカスの写真が登場していましたよね。
そして! 奥様のブログでも、ミステリアスハワイを宣伝していただいたようで…。マハロ、ビッグマハロです!!

COZY:

JUNさん、アロハ!

有難うございます!そうですよねぇ、黄色いハイビスカスですよねぇ。
確かにハウはワイルドハイビスカスといわれる位ですからハイビスカスの
仲間ですが州花ではないよなぁ??と不思議だったもので。
かみさんのブログにも遊びに来て頂き、Mahaloでございます。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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