ハワイ島の「呪われたホテル」

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前回ご紹介したタクシー運転さんとの会話の中で、コナ・ラグーン・ホテルの末路…といった話題が出ました。コナ・ラグーン・ホテル(以下ラグーンホテル)というのは以前、ケアウホウにあったリゾートホテル。現アウトリガー・ケアウホウ・ビーチホテルの、すぐお隣にあったそうです。が、今はもう存在しておりません。


地元英字紙をチェックしてみると、ラグーンホテルは1974年、約10億円をかけて建造された大型ホテルでした。全454室といいますから、けっこう大きなホテルだったようですネ。その名の通り、海に面して建つホテルで。以下のサイトに、当時のホテルの写真が紹介されていますから、どうぞご覧ください。

http://travel.webshots.com/photo/2238811830055800930sTXemm

http://travel.webshots.com/photo/2076801470055800930iMxhNQ

ところがこのホテルにはオープン当時から、とかく怖い話がつきまとい…。幽霊ホテルとの異名を取ってしまったからたまりません。噂は口コミでどんどん広がり、ついには誰も宿泊客がこない事態にまで発展。ついに1988年、廃業してしまったのでした。


開館からほんの14年で、10億円をかけたホテルが廃業してしまうなんて、ちょっと異例ですよね。1988年、今度は日本の開発業者である麻布USAがホテルを買い取り、65億円をかけて隣のケアウホウ・ビーチ・ホテル(当時はアウトリガー傘下ではありませんでした)と一緒に再開発する計画を発表しましたが、バブル崩壊のあおりを受けて頓挫。タクシー運転手さんがいうには、その後ホテルは荒れ果て、ホームレスの根城となってしまったそうです。


そこでついには2004年の6月、地主であるカメハメハスクール財団によって、平地にされてしまいました…。築30年の大型ホテルは、こうして無に帰してしまったのです。


さて、それほどまでに怪しい噂がたった、このホテル。いったい、どんな過去が隠されているのでしょうか? …タクシーの運転手さんは「ハワイアンの埋葬場だった」と言っていました。また、ケアウホウ在住のとある友人は、「誰か偉い人が幽閉されて死んだ場所」と言っていました。


さっそくリサーチしてみると…この敷地には古来、いくつもの大きなヘイアウ(神殿)がありました(上の写真)。うち、一つはルアキニヘイアウである、ケエク・ヘイアウ(写真の左寄り。大変見づらいですがオレンジの柵に囲まれた場所です)。ルアキニヘイアウとは戦いの神クーのためのヘイアウで、人身御供が捧げられたヘイアウのことです。いわば血塗られた…。


しかも。このヘイアウではかつて、ハワイ島に侵攻したマウイ島の酋長、カマララヴァルも生贄にされています。酋長はこのヘイアウで10日以上も生きたまま串刺しにされた後、殺されたのだそう(友人の言っていた「偉い人が幽閉され死んだ」というのは、このことかしら?)。


こういった話題の常として、絶対的な事情はわかりませんが、どうもラグーンホテルというのは、絶対リゾートホテルなど建つべきでなかった場所にあったようなのは確か。あんな立派なホテルが14年で廃業だなんて…よほどの噂が立ったのでしょう(ゴメンナサイ、噂の詳細は不明)。


ちなみにこれらヘイアウを含む一帯は現在、文化保存の一環としてきれいに整理され、ヘイアウ跡も復元されています。まだ柵が張りめぐらされてはいますが、遠目で眺めることは可能。私もパチパチと写真を撮ってきたのですが。そんな血塗られた過去があったことは、その時知りませんでした。知っていたら、あんな近くまで行かなかった!


それにしても…上で述べたラグーンホテルの写真。な~んか不気味な感じがしませんか? どうも私はその写真を見るたび、胃が痛くなってしまいます。気のせいでしょうか。

コメント (8)

出て当たり前の土地に立ってしまったのね。
でも、そもそも、建設当時、よくその場所に建設できたものですよね。地元の住民の大反対があったと思うのですが~。

ブログを全部読み終えて、あらためて在りし日のホテルの画像をみると、背景の空が少々ブッキーに見えますね。

JUN:

ホイホイさん、こんにちは~。
本当ですよね~。なぜ、そんな場所に観光施設が建つことになったのか。
地主のカメハメハスクール財団は、バリバリのハワイアン団体ですのに(パウアヒ王女の遺産で作られた団体)、なぜそんなことになったのでしょうね。
私も、ホテル背景の空が不気味に見えました…。

COZY:

JUNさん、アロハ!
絶対に建物なんて立てちゃいけない場所に立てちゃったんですね。
これなら出ても当たり前ですね。
日本でも墓地を動かして道路や住宅地にするケースはありますがやはり、何らかの良からぬ事が
起こったりしますね。
家の近所に造成された住宅地はモロにこのパターンで色んな怪談話を聞きます。
入居しても1年経たないで持ち主が変わる家がありますがきっとなんかあるんでしょうね。
この話を読んで、数々のヘイアウ、聖地を潰したH3のトンネルで友人がマロ姿の戦士を
見たと言う話を思い出しました。

JUN:

コージーさん、ALOHA!
本当に、こんなところにホテルを建てたら、出るに決まってますよね~。
墓地を移動させて住宅地を開発するなんて、何を考えているのか。
道路なら、まあ、仕方ない場合もあるのかもしれませんが。
知らずに住んでしまった人はお気の毒です。
それにしても、コージーさんのご近所では、どんな怪談話が囁かれているんだろう…。

tiki:


JUNさんこんにちは~^^
怖いですね~。
ヘイアウを壊してその上に建てちゃうなんて。
その話が持ち上がったときに「それはマズイでしょう」
って言う人はいなかったのかしら。
(きっと言った人はいても少数意見でないものに
なってしまったのでしょうけど)

もし、ハワイで不動産を購入することがあったら
(!夢は大きく!!(笑))
しっかり事前調査が必要ですね。

日本ではたまにその土地のエネルギーが良いものか
を見極めてもらうために霊能者に霊視をお願いする
人もいるようなのですが、ハワイアン社会では
カフナに視てもらうなんてこともあるのでしょうか?

JUN:

ティキさん、こんにちは~。
ヘイアウ自体はまたあるのですが、そのすぐ手前にホテル棟が建ったようなんですよ。
ということは、ヘイアウに付属するなんらかの史跡は、無視され破壊されたのかも…。
今、平地にされたその敷地の横にはアウトリガー系のホテルがありますが、そこの内部にもたくさんの史跡があります。
きちっと整理され、案内書がつけられています。
それらの話題は、またおいおい紹介したいです!
霊視ですが、ハワイでも、カフナを連れてきて物件を見てもらう不動産屋さんの話、聞いたことあります。
やけに売れない家とかを…。
私も家を購入する暁には見てほしいですが、いわくのない家ていうのも、あまりなさそうですよねえ。

COZY:

あ、ビッグバウンスと言うハワイが舞台の映画の出だしが確かハワイアンの聖地に
ホテルを建てる現場でみんなが反対してる場面でしたね。蛇足ですが。(^^;;

JUN:

コージーさん、こんにちは~。
この映画は見たことないのですが、そうですか、リアルな題材を取り上げていますね。
聖地に観光施設建設…で、大反対にあうというシナリオ、ハワイではよくあるんです。
マウイのリッツ・カールトンは、それでホテルのデザインを大幅変更したのだったかな…。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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