古代ハワイにもいた飛脚

Kukini.jpg

上の写真のハワイアンは、ちょっとコワモテですが、戦士とかではなくて…。古代ハワイで活躍したランナーだそうです。


ランナーといってもスポーツ選手という意味ではなく、飛脚、伝令とでも言いますか? 古代ハワイでは走るスピードとその粘り強さによって飛脚が選ばれ、酋長の伝言を運ぶ役割をしたとか。ハワイ語ではKukiniクキニと呼ばれます。クキニは風のように走ったそう。クキニを描いたとされるペトログリフ(ハワイの絵文字)を見たことがありますが、まさにランナー風に、跳ねるような姿が描かれていました。


クキニは酋長の様々な伝言を運びましたが、ハワイアンが文字を持たなかった時代のことです。全て口承での伝言だったのでしょうネ。ということは、体力だけでなく知力も優れていたことに…。また宣戦布告をする際、クキニには免責の政治特権が認められ、敵は絶対にクキニに手を出さないルールだったとか。


クキニは伝言係というだけでなく、時には酋長に魚を届ける、なんて役割も果たしたそうですよ。カメハメハ大王にはマココというクキニがいて、ある時マココはハワイ島コハラコーストを出発し、ヒロで魚を採り、またコハラコーストに戻ってカメハメハ大王に献上したという…(当時もヒロに水産市場があったのでしょうか―なんて冗談です)。それも1日のうちに!


コハラからヒロといったら、あのビッグなハワイ島を半周するような感じです。車でも2時間はしっかりかかります。ルートがわからないので推測になりますが、カメハメハ大王像のあるハヴィからヒロまでが81マイル、つまりザッと130キロ! フルマラソンの3倍近くの距離がありますよ。これでは古代ギリシャのマラトンも顔負けという感じ。現代のランナーなら、3日はかかる距離といわれています。


しかも。カメハメハ大王の元に到着した魚はまだ生きていて、まばたきしていたというから驚きです。いったい、どんなスピードでマココは野山を走り抜けてきたのでしょうか。大王はその活きのいい魚を、さぞ楽しんで召し上がったことでしょうネ。ハワイアンって、海でも、そして山でも野原でも長けた、強靭な民族なんですね~。


ちなみに上の写真は、今年初めに、ホノルル港のマリタイムセンターを訪れた時に撮ったものなんです。ここは大好きな海の博物館なんですが(ビショップ博物館経営)、なんと驚いたことに、5月に一時閉鎖されてしまいました。財政難のためです。ああ、早く再オープンしてくれないかな~! 皆さんも早くこのランナーの展示を見ることができますように!


さて私事ですが、明日から1週間、マウイ・バケーションのために留守にしま~す。8月7日に帰ってきますので、それまで皆さんもお元気で酷夏を乗り切ってくださいね。ALOHA!

コメント (2)

ハワイ島、コハラのペトログリフロードを見たときに、ここを伝令が走った……って聞きました~。
クキニの職につけることは、名誉なことだったのでしょうね?

JUN:

ホイホイさん、ALOHA!
ホイホイさんはクキニをご存知だったのですね~。
そうか、その伝令の通ったルート、歴史に残っているのですね…。
そこでレースとかしちゃったりして…。
きっときっと、クキニは名誉職だったと思いますヨ。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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