
まだ1本もマウイ・ネタを書かないうちに、冬眠してしまいました。いえ、夏眠? 息子の学校も今日からやっと始まり、ホッとしています。6月初旬から夏休みですから、優に2ヶ月半も…。途中5週間のサマースクールがありましたが、それにしてもアメリカの夏休みは長すぎますよね~!
さて、このあたりで本題へ。今回、2年ぶりに訪れたマウイで、どうしても行きたい場所がありました。というか、探りたい場所が…。2年前にマウイでバケーションした際、「マウイの悲劇の王女」というタイトルのネタを書いたのですが、覚えていただいているでしょうか?(詳しくはココhttp://blog.tabista.jp/zatsugaku/2007/08/post_148.htmlをご覧ください) この悲劇の王女というのは、わずか21歳で亡くなったナヒエナエナという王女のことです。カメハメハ大王と、その聖なる妻ケオプオラニの娘だったナヒエナエナ。当時の慣習にのっとり兄であるカメハメハ3世と結婚し出産しますが、産後の肥立ちが悪く、若くして亡くなってしまったのでした。
その悲しい葬列が通ったというルアキニ・ストリートを、前回のマウイで歩いのですが。ではその葬列は、ルアキニ・ストリートを通ってどこへ続いたのでしょう? そのお墓はどこにあるの? というのが、今回どうしても知りたかったことの1つ。そんなわけである1日、ハワイアン夫と子供達をホテルのプールに残し、一人でラハイナ散策に出かけました。
この質問をラハイナにあるマウイ観光局にぶつけてみると。母ケオプオラニ女王の墓が、ルアキニ・ストリートの先にあるので、おそらくそこでしょうとのこと。そこで炎天下を歩くこと15分。…ビンゴ! 王女ナヒエナエナの墓は、ワイオラ・チャーチという由緒ある教会に、母と一緒に葬られていました(上の写真)。
ラハイナの中心地から離れ、海からグッと山側に入った静かな教会の真横に、特別な柵に守られて、ナヒエナエナの墓はありました。そのつつましい墓所を見たとたん、なんだか涙が溢れました。目的の墓を発見して嬉しく、感動したから? …それも1つ。そして。
墓所のある美しい場所は、ナヒエナエナにとっては生まれ故郷のマウイなのですもの。それでいいのかもしれません。けれど、どうして母と一緒に埋葬されているのか? 夫だったカメハメハ3世と一緒に埋葬されていないのはなぜなのでしょう。カメハメハ3世の墓は、ホノルル・ヌウアヌにある王家の霊廟、ロイヤル・モザリアムにあります。
ロイヤル・モザリアムの盛大な様子。そして、そこでカメハメハ3世は2人目の妻である王妃カラマとともに眠っている事実を考えると、なんだか悲しくなってしまった私。そう、ナヒエナエナは3世の妃としてはあまり認識されておらず、歴史上3世の王妃は、あくまでもカラマなんですよね。その墓にも、ナヒエナエがカメハメハ大王とケオプオラニの娘とは記されていましたが、カメハメハ3世の妻とは一言も書かれていませんでした。
ワイオラ・チャーチの墓は、きれいに掃除されていましたが、かけられているレイは古いものでした。あまり訪問する人がいないのかしら? 教会の方にお聞きすると、ナヒエナエナ王女、その母ケオプオラニ女王のための記念祭などは特に行われていないそうですが、毎週日曜日の教会で礼拝が行われる際は、王朝時代の衣装に身を包んだロイヤル・ガード(王族警備隊)の兵士が墓の周りに立ち、墓を守っているとのことでした。
愛する兄であり夫であったカメハメハ3世からは遠く離れ、母と一緒にひっそり眠るナヒエナエナの逸話は、なぜか私の涙腺をひどく刺激します。悲しく切ない気持ちになって、この日も教会を後にしました。


コメント (6)
うっ。。。。。。本当に切ないですね。
日本でも、過去の武将の妻たち(正妻、側室)、母達(産みの親、育ての親)の関係で、たった1人、夫の隣に埋葬されていないとか、歴史の中から突然、消えてしまっている女性が多いですよね。
不遇と言う言葉では済ませたくないですよね。
当時の世情、人間関係の諸事情があったと思うんですけど、その人の存在が無かったようにされてしまうのは寂しく、悲しいですね。
でも、ちゃんと今でも敬意を払って、守ってくれている人たちが、少しでもいるのはホッとします。その人たちが「このような方がいたのよ。」って伝えていってくれることを願っています。
何かで聞いたか、読んだかしたことがあるのですが、「人生で何が悲しいか…というと、みんなから忘れ去られること」という言葉
投稿者: hoihoi | 2009年08月28日 08:26
日時: 2009年08月28日 08:26
hoihoiさん、ALOHA!
久々にアップしたのに、即コメントくださって有難うございます!
「あ、まだ忘れ去られていなかった」と嬉しくなりました~。
ホントに、人々の忘却の彼方に葬り去られてしまうことほど、悲しいことはありませんね。
なんつう人生の真理でしょうか。
戦国の世、政略結婚とか何とかいろいろあったのでしょうね。
そんなこんなで、表舞台に残っていては都合の悪い女性たちは影に追いやられ…。
歴史からも抹消されて…。
そんな悲しいことはありません。
ナヒエナエナにも、やはり近親結婚であったこととか、あまりクリスチャンの価値観にあわなかった部分があったよう。
そのために、今はひっそりと歴史の影に埋もれているようです。
彼女の心の叫びを、私は掘り起こしたい。
投稿者: JUN | 2009年08月28日 15:29
日時: 2009年08月28日 15:29
この切なさに思わず、久しぶりにコメントします。
(いつも読み逃げしてました。ごめんなさい!許してJUNさん♪)
覚えています覚えています、きれいな青い空の写真がきれいすぎて切なくなった「ルアキニストリート」の前回のお話。
いつも元気なjunさんが涙腺を緩めたと読んで、もらい泣きしそうになりました。
ナヒエナエはカメハメハ3世とともに眠ることを望んでいたでしょうか。
兄と結婚しなくてはならなかった時代背景や気持ちを考えると・・とふと頭をよぎってしまいました。
ケオプオラニ女王と安らかに眠っている事を心から信じたい気持ちでいっぱいです。
投稿者: huhu wahine | 2009年08月30日 22:19
日時: 2009年08月30日 22:19
フフワヒネさん、こんにちは~。
お久しぶりですね!
お元気そうで何よりです~。
ナヒエナエナのお話は、あのマウイのすっかんと青い空にはそぐわない悲しさがありますよね。
いろいろ迷いのあった結婚でしょうけど、ナヒエナエナはやはりカメハメハ3世と一緒にいたかったのでは、と思うんですよ。
なんだか、お母さんのケオプオラニ女王自身も、カメハメハ大王の妻としては知名度が低い。
一番、位の高い妻ではあっても、大王にはほかにお気に入りの妻がありましたからね。
…またマウイに行ったら、今度はレイを持って二人のお墓を訪ねたいです。
投稿者: JUN | 2009年08月31日 08:16
日時: 2009年08月31日 08:16
JUNさん、アロハ!
一年越しの念願かなってナヒエナエナ王女のお墓に行かれたのですね。
ルアキニストリートの看板、私もハワイに行くと同じようなアングルで
写真を撮りますよとコメントしたのを覚えています。あれからもう2年経つんですね。
それにしても切ないお話ですねぇ。亡くなった後も歴史の表舞台から抹消されたような感じを受けます。
せめて故郷のマウイでお母さんとのんびり過ごしてると思いたいです。それじゃなきゃ、余りにも
浮かばれないって思っちゃいいますね。
投稿者: COZY | 2009年09月01日 22:55
日時: 2009年09月01日 22:55
コージーさん、ALOHA!
わたしも2年前のコージーさんのコメント、覚えていますよ~。
そう、あの時から気になっていた王女のお墓に、やっと行ってきました。
炎天下のなか、知らない道を歩くのは不安でしたが、行ってよかった。
ますますナヒエナエナについて知りたい!という欲が出てきました…(またマウイに行こうかな?)。
お墓のある教会はとても由緒あるようで、内部が見れなかったのは残念ですが、周りをグルリと回ってきましたよ。
その辺のこともまた、書かせていただきますね!
投稿者: JUN | 2009年09月02日 05:42
日時: 2009年09月02日 05:42