マウイの聖なる池の跡

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前回お話したナヒエナエナ王女、そしてその母ケオプオラニ女王の墓があるワイオラ・チャーチは1823年、ケオプオラニ女王の命により、建てられたものだそう。ケオプオラニ女王は、ハワイでクリスチャンの洗礼を受けたハワイアンの第1号なのだそうです。


教会の後ろは今、広々とした公園になっています(上の写真)。そして実はこの地には、様々な伝説が残されております。ここは元々、モクヒニアと呼ばれる大きな池だったとか。この池には、大変スペシャルなMooモオが住んでいました。モオというのは、自著「ミステリアスハワイ」の中でも触れていますが、オオトカゲの姿をした精霊のこと。ほかの文化での、ドラゴンのような存在かもしれません。古代ハワイでは滝壺とか池とか沼とか、水の集まる場所に、それぞれ守り神としてモオが住んでいると信じられていました。


モクヒニア池に潜んでいたモオはキハワヒネといい、マウイ島のモオの中でも最も位の高い、モオの王様だったようです。このモオの王のことを、マウイ島はもとよりラナイ島、モロカイ島の王族や島民みんなが、崇め奉っていたとのこと。ようするにこれらの島々の住民にとって、神のような存在だったわけですネ。


キハワヒネは時に池を出てハワイ島やオアフ島、カウアイ島まで遠征することもあり、そんなことからハワイ全島に、崇拝者がいたそうですよ。


この池の真ん中には昔、小さな島モクウラが浮かんでいました。モクウラはカメハメハ3世も含むマウイの王族が永年住んでいた、聖なる島だったとか。マウイの王家の霊廟もこの島にあったのだそうです。そもそもケオプオラニ女王やナヒエナエナ王女の墓もここにあったのですが、後に現在地に移されたとのこと。モオ、キハワヒネの棲家も、ちょうどこの島の下にある…と信じられていたのですって。


時代は移り…。なぜかは不明ですが、島の霊廟にあった王族たちの遺体はほかの地に移され。池は埋め立てられ、島も破壊されてしまいました(ハワイ王国の首都がラハイナからホノルルに移ったことも関係あるのかも?)。1918年以降は公園として市民の憩いの場に生まれ変わりましたが…。私が訪れた際には、夏休みの真っ最中だったというのに子供達の姿はなく、ガラーンとしていました。週末には、野球少年などで賑わうのかもしれませんけれど。


それにしても池の主だったモオは、埋め立て後、いったいどこに消えたのでしょうか。そして王族達の遺体は? …モオ伝説を信じる、信じないは別としても、昔、王族の墓があった聖地跡に建てられた公園で遊ぶのは、なんだか私はイヤ…。別にそれだからといって、真昼の公園に人の気配がなかったわけではないでしょうが。

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ちなみに、公園の中心には石が積み重ねられ、花が置かれていました。そこがもしかしたら、島のあった場所だったのかもしれません。未確認でスミマセン。

コメント (8)

昔からある池を埋め立ててしまったのですか~。

日本だと、古くからある井戸を埋めてはいけない…というじゃないですか。
良くない事が起きるとか……。

ハワイではどうなのでしょう?

世界中でもっとも霊性の高い人種は日本人とハワイアンだとか……。
そう言われると、とても共通点がありますものね~。
私は道産子なので、身近なのはアイヌの人たちなんですけど、彼らの自然、神などに対する考えはハワイアンと寸分違わなく感じるんですよね~。

JUN:

ホイホイさん、こんにちは~。
古井戸を埋めてはイケナイ…。
そういえば、日本ではそう言いますよね。
ハワイでは聞いたことはないかもしれないですが、水の湧き出るような場所を埋めてしまうのって、いけないですよね。
なんか地球を窒息させるような行為って感じ。
そもそも海の埋め立ても、私は好きではありません。
アイヌの人たちとハワイアンの共通点、私も全く同感です!
アイヌ関連の本を読んで、いろいろ驚きました。
やはり自然と近しく暮らす民というのは、似た信仰を抱くものなのかもしれませんね。

COZY:

JUNさん、アロハ!
モオはどこへ行ってしまったんでしょうね。
それにしても聖地とも言える池を埋め立てるってどんな理由があったのか
ものすごく興味をそそられます。
石組みはきっと、島にあったお墓のあとなんじゃないかと思います。
それにしてのアイヌ人とハワイアンの共通点、これは逆に我々が
自然ともに生きる事を失ってしまっただけで本当は我々にも普通の
備わっていた能力なんじゃないかって思います。
自然に対する畏敬の念を忘れた現代人が地球を蝕んでるんだと思います。

JUN:

コージーさん、こんにちは~。
聖地を破壊する、埋めるって、恐れ多いことですよね。
宗教的な聖地というだけでなく、王族ゆかりの聖地でもあったわけですから、これはいったいどうしたことでしょうね?
…なんだかこのあたりにも、ハワイの激動の時代の足跡を感じてしまいますねえ。
アイヌとハワイアンの類似点も面白いですね。
アイヌに限らず、コージーさんのおっしゃるように昔の日本人、ひいては人類全体が、こうして自然を畏怖し、自然と共存してきたのでしょう。
今の人類は罪作りですね。
地球のしっぺ返しが恐ろしいこの頃…。

huhu wahine:

実は私も道産子です(笑)

北海道の地名はハワイ語かアイヌ語か時々わからなくなる事があります。
ちなみにカムイ岬は神の岬だそうですが、まさにそんな雰囲気です。
チャンスがあれば一度車で行ってみてください。
途中の山はKAUAIのようですよ・・びっくりします。

それにしても、王族が長年暮らしていた聖なる島を、一体なにがあって埋め立てるまでしたんでしょうね・・
こういうお話、異様に気になります。
今後も追跡調査、お願いします(笑) 知りたいです!!

JUN:

フフワヒネさ~ん!
ジャジャジャ~ン!!!
フフワヒネさんからいただいたコメントは、記念すべき2000件目のコメントでした~。
おめでとうございますッ! 
1000件目のコメントは運悪く自分のものに当たってしまったので、次の2000件目を、長いこと楽しみにしていました。
長年のサポート、本当に有難うございます!
さて、本題へ。
フフワヒネさんも北海道なのですかあ。
そうですね、北海道に地名も、何語?という響きのものが多いですね。
カムイ伝は神伝だったのですねえ…。
北海道、いつの日か行ってみたい場所です!
...聖地の埋め立て、気になりますねえ~。
思うに、これは神話にも王族にも何にも興味のない、白人の移民たちの仕業ではないでしょうか。
な~んて、私の偏見ですが!

huhu wahine:

2000件目うれしいです♪
これからもこれを励みに出来る限りがんばります!(笑)えへへ

あー なるほど!
白人さんの移民たちの・・・
こんな恐れ多いことを出来るのは、ハワイアンではないでしょうからね。
さすがJUNさんの偏見?は冴えているっ(笑)

JUN:

フフワヒネさん、ALOHA!
はい! ぜひぜひ3000件目を目指して、どうぞお励み?くださいませ~。
私も同様に頑張ります!
さて、私の偏見、褒めていただいて有難うございます。
ほかに原因が見つからないですものねえ。
こんな畏れ多いこと…。

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ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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hoihoi on マウイの聖なる池の跡: 昔からある池を埋め立
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