続ハワイアンが英語を学んだワケ

学校でハワイ語禁止、という悪法がハワイに登場したのが1896年。1898年(ハワイ王国崩壊から5年後ですね)には、白人勢力によってハワイ共和国が設立され、人々のハワイ語離れはますます進んでいきました。この世からハワイ語が消滅するのも時間の問題、と思われていた時期もあったようです。
ちなみにこれはハワイ語だけの問題ではなく、多くの言語に現在進行中で起きている問題なのでした。言語学者によれば世界で現在6800の言語が使われていますが、2100年までに、そのうち3400~6100の言語が消滅する可能性あり、と推定されているそうです(2001年5月の地元英字紙「スター・ブルテン」の報道より)。
なんでもユネスコは、「ひとつの言語が次世代に引き継がれるには最低10万人がその言語を話していることが必要」とみなしているとか。その統計からみて、世界のどの言語が消滅しそうなのか判断できるようなんです。言語学者も、言語が消滅する理由として、戦争や天災で多数の死者が出た場合と並び「政府がほかの言語を採用した時」「政府によりその言語が禁止された時」という項目を挙げており、まさにそのふたつが、19世紀末のハワイで起こったわけですね!
もっともハワイ語禁止令は後に解除され、ハワイ大学ではハワイ語を学ぶコースが1921年にスタート。1930年代にはカメハメハスクール(ハワイアンの子息だけが行ける学校)でも、同様の動きがありました。けれどあまりに長い間ハワイ語が疎んじられていたお陰で、1983年のハワイ語人口は…ナントたった1000人に減っていたそうです!
そんな時! 幸いなことに、「こんな状況じゃイケナイ。ハワイ語を守らなきゃ」と考えるハワイ語堪能な教育者のグループが立ち上がりました。1983年、ハワイ語だけで授業を行う画期的な学校、アハ・プナナ・レオが、ごく小規模ながらオアフ島で設立されたんですね~。最初は保育園だけだったのがのちに小学校、中学校も設立され、1999年には中学校から最初の卒業生も出ています。
ちなみにアハ・プナナ・レオとは、ハワイ語で「言語の巣」を意味します。ここからハワイ語族の子どもたちが巣立っていくようにとの願いをこめ、名づけられたのかもしれませんネ。
このアハ・プナナ・レオの存在も手伝って、ハワイ語人口は確実に増え、2001年の時点でハワイ語を話す人の数は約1万人だそう。約20年で10倍にまでハワイ語族が増えたのは、なんとも素晴らしいことではないでしょうか?
実はハワイアン夫の姪っ子(4歳)も、上記のハワイ語保育園に通う子どもたちのひとりです。去年入学したので、まだまだハワイ語ペラペラ…というわけにはいかないのですが、この間は絵本を見ながら、「プアア」(豚)、「マノ」(鮫)と、ハワイ語で動物の名前を復唱していました! とても可愛いらしかったです!
…ハワイ語のともし火は一時消えかけましたが、こうして次世代に向け、少しづつでも引き継がれていっているのは確かなよう。世界的なハワイアン・ブームで、海外でハワイ語を学ぶ人も増えていますしね!
美しいハワイ語が永遠に地上に残るよう、私も祈らずにはいられません。














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