2009年03月31日

不思議なヤシの木

2月の某日、久しぶりにノースショア・ライエのポリネシアン・カルチャー・センターに行ってきました。4月20日に発売になる、アロハ・エクスプレス99号の取材のためです。その際、ガイドさんが「面白い木をお見せしましょう」と言って示してくれたのが、下の写真のヤシの木です。

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どうです、このヤシの木ったら、川の上にうまくアーチを描いているでしょう? しかも。それだけじゃあないんです! よく見るとこの木、左岸にスルスルと伸びて着地?して、トグロを巻き、再び川の上に戻ってきて、川の真上で葉を茂らせているんです。へえ~!! なんとこれ、1本のヤシの木なんですねえ。そう教えてもらわなければ、とてもわかりませんでしたが…。何でもこの木は有名で、エルビス・プレスリー主演の映画「ブルーハワイ」にも、登場しているのですって。


そんな風に感心して見ていたら、ダンサーを乗せたカヌーがやってきて、ヤシの木の下を通過していきました。ハロー!

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私としたことが、このヤシの木の詳しい場所をメモし忘れたのですが、もしポリネシア・カルチャー・センターに出かけたら、ぜひガイドさんに不思議なヤシの木の場所を尋ねてみてください。確かマオリの村の近く…でした!

2008年06月09日

砲丸の木ってご存知ですか?

我が家から徒歩5分の場所に、ホノルル市管轄のフォスター植物園があります。ハワイ原産の植物を中心に世界の熱帯植物が茂っていますが、草や花というより、どちらかというと樹木が見ものかもしれません。ハワイ中に大木は多々あれど、「こんな巨木が世の中に存在するの?」というような凄まじい大木も、ここにはたくさん。うちの娘など小さい頃は、大木、大葉?に囲まれて、怖がっていたほどです。


この植物園は改めてゆっくりご紹介したいですが、今日は1つだけ。ユニークな形態の砲丸の木というのを見つけたので、写真でご紹介しましょうね。ちょっと下の写真をご覧ください。砲丸のような大きな実が、ピッタリと幹に付いているでしょう? 

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初め見たときは、ギョッとしました。それも、それぞれの実が、以下のように巨大なんですもの(横のシューズは男性用の大きなものですよ)。こんなのが上から落ちてきたら、確実に死んじゃいますよね~。しかも中身もギッシリなようで、ボーリングの玉のように重かったです。

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そして花はこんな。

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写真の腕が悪くて迫力がないですが、コブシ大で花びらも肉厚な感じで、なんか肉食植物の雰囲気…。指でも入れたら食べられてしまいそうな花でした。これも幹にピッタリくっついています。


フォスター植物園は、ダウンタウン&チャイナタウンのすぐ近く。ヌウアヌ・アベニューとヴィンヤード・ブルーバードの角にあります。また改めてゆっくりご紹介しますが、もし皆さんもダウンタウン方面のお出かけの際、時間があったら、ぜひ足を伸ばしてくださいね。カメハメハ大王像からも、徒歩で約15分~20分ほどですヨ。

2008年01月24日

マカプウでハイキング

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先週は3連休だったので、久々にハイキングに行って来ました! ハイキングといっても、オアフ島東部のそのトレイル、マカプウ・ライトハウス・トレイルは舗装道路なので、子供の足でも楽々。というのも、その名の通りトレイルの突き当たりである展望台の下には灯台があり(上の写真)、もともとは灯台を管理する沿岸警備隊の車が通れるよう整備された道路だから。ベビーカーもOKなら、ワンちゃん連れもたくさん見かけるトレイルです。意義深いネタ…では全くないのですが、(楽しいハイキングだったので)簡単にお話しさせてくださいね。


トレイルの入口は、ハナウマ湾を過ぎて車で約10分ほどの地点にあります。2006年に新たに広い駐車場が造られたので、前にも増して訪問者が増えているようです。レンタカーを借りる方でハワイでハイキングを楽しみたい方がいたら、ここはオススメかもしれません~。


道は片道4キロほどでしょうか? ゆっくり歩いても40分~50分で岬の端の展望台に到着できるはずです。入口のあたりからは、海岸線近くにある溶岩でできた奇岩、ペレズ・チェアが見えたり(下の写真。火山の女神ペレのイスだそう。確かにイスのような形をしていますね)、ココヘッドのクレーター内が身近に見えたり。なにより、雄大な海が道々ず~っと楽しめるのがいいですね。
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しばらく行くといっそう見晴らしのよいスポットがあり、ここは11月~3月の冬季なら、クジラを見るのにベストスポット! ザトウクジラに関するパネルもあって、そこでは双眼鏡を手にした人々が、ホエール・ウォッチングを楽しんでいました。今回は残念ながら潮を吹く様子や飛沫が見えた程度でしたが、以前は、けっこう間近にジャンプするクジラが見えたこともありました。
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それはそうとこのスポットで、ハワイアン夫にイジワルをされたのです! クジラを探す私に「あ、クジラだ。美味しそうかい?」なんて聞くんですよ! Noと言っているのに、一緒に出かけたローカルの友人家族に、「ジュンがクジラを見て、美味しそう~!と言ってるヨ」なんて大嘘を言うのです。…日本人の調査捕鯨に対して、アメリカ人の目は厳しいですからネ。でも私、クジラなんてもう何十年も食べていないし、調査捕鯨にも今は反対なのですが…。まだこんなイジワルを言われて悔しかったです~。


さて今回、岬の端の展望台近くで、ひとつの碑を見かけました。もしかしてハワイアン遺跡かなんかあるの? と近づいてみると、ある飛行機事故の犠牲者9人を悼む、比較的新しい碑なのでした(下の写真)。
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それは1942年、第二次世界大戦中の飛行機事故の記念碑でした。12時間以上にわたる近海のパトロールから戻る途中だった海軍の小型飛行機が、この記念碑近くの崖に激突。乗員9人全員が死亡したのだそうです。悪天候の夜、マカプウ灯台の光をバーバーズ・ポイントの灯台からの光と勘違いし、着陸地点を間違えて崖に墜落したそう。碑には、


「1942年4月5日、9人のアメリカ海軍飛行士が国のために任務を遂行中、ここからそれほど遠くない地点で死亡」
「あなた達のことは忘れません」


といったような言葉と、9人の名前が刻まれていました。このトレイルを訪れたのは3回目ですが、この碑には今回初めて気づきました。この人気のハイキングコースの近くで、そんな悲劇があったとは。意外な発見でした。


…久々のハイキングで、クジラ(の潮)を見たり、思わぬ記念碑を見つけたり。クジラの件でイジワルもされたけれど、なかなか有意義な1日でした。また行きたい!

2007年12月05日

これが篠遠先生のハイビスカス

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今回も小ネタで失礼します!
先日、大雨のなかビショップ博物館に行く用事がありました。で、例の篠遠先生のハイビスカス、見てきましたよ~。満開を過ぎ、ちょっと枯れかけた花しか写真に撮れなかったのですが、これが篠遠先生の名前が付くハイビスカスです~。


ものすごく綺麗な、紫がかった赤でしょう? 初め目にした時、その妖艶なカラーに少し驚きました。篠遠先生といえば銀髪の紳士ですから、なんとなく黄色とか白とか、男性カラーを想像していたからです。それが、こんなに妖しい紫! 大輪の、とても華麗なお花でした。


このハイビスカスの植わっている場所ですが、ビショップ博物館の門を入ってすぐの駐車場の一角です。入って右側にすぐハワイ州旗など3本の旗が立っている場所があり、その根元に、美しい花が咲いているはず。もしもビショップ博物館を訪れたら…。ぜひ、チェックしてみてくださいネ。

2007年11月27日

ハワイの冬便り

バカは風邪をひかないというのはウソですよね~。なんかちょっと風邪をひいてしまったようで、どうも本調子ではない私です。


最近雨季に突入し、朝晩冷えこむハワイ。といっても「ハワイの住民の季節感」で書いたように、ハワイで寒い、なんていうと日本の皆さんには笑い飛ばされてしまいそうですが…。いや、怒られてしまうというか? でもホントに、温かい服や暖房のないハワイの冬には、つい私も「寒い~」と口走ることも。ああ、ひ弱な私を許してください!


ところが。先日ハワイの冬に関するコメントにつき、このひ弱な私ですらつい憤ってしまった出来事がありました。それもハワイアン夫の兄弟に対して憤ってしまったんです。…ことの次第はこうです。


夫の実家があるオアフ島ワヒアワは高台にあるので、ほかの土地に比べると結構ヒンヤリするのは確か。雨も多くて緑が青々しているし、実際、夜更けや朝方は気温が下がることは下がるんですよね。だから実家には暖炉も。とはいえ、火を炊いているのを見たことはありませんが…。


先日、実家を訪れた時のこと。例のごとく寒がりのうちの子供達と夫の兄、弟が、「朝晩寒くなってきたね~」の話題で盛り上がっておりました。「朝寒くて、起きられないよ~」と息子。そうだね、と相槌を打つ義兄。と、義弟がこう言うんです。「寒い朝には、こういう方法もあるんだヨ」。で、何を言うかと思えば。「ふとんの中で着替えちゃうんだ。そうすれば寒くないんだ」。すると義兄が、「ああ、僕も子供の頃はよくベッドの中で着替えたな~」ですって。


…一応私も日頃、夫の兄弟に敬意は示しているのです。でも。この会話にはひと言口をはさまずにいられませんでした。


「そんな、ハワイにいるのに寒くて朝起きられないとか、ふとんの中で着替えれば暖かいとか…(プッ)。本当の冬の寒さは、そんなもんじゃないのに」


するとまた義弟が「でも、これはワヒアワの話だから特別だよ。ココは寒いんだからね~」。…ついイライラして、「ハワイの冬なんて、日本の真冬と比べたら比べものにならない。本当の冬は死ぬほど寒いんだから」とかって言ってしまった私も、ホント、大人げないですよね。でも、なんかイライラしてしまったんですもの~。


…そして純粋無垢なハワイの住人に、あんな悪態をついたからなのか。その後私は、さっそく風邪にやられてしまい…(罰があたったのでしょう、きっと)。


そんなわけで。またしても写真のないネタとなってしまいましたが、どうぞご勘弁くださいネ。ALOHA!

2007年11月13日

ホノルル港の熱帯魚たち

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ダウンタウン在住の私。なので、ホノルル港もすぐそこなんです。徒歩で10分くらい? ホノルル港に面してはショップ&レストランの集まるアロハタワー・マーケットプレース、そしてビショップ博物館の姉妹館(こんな言い方あります?)である、マリタイム・センターがあります。マリタイム・センターは海をテーマにした博物館で、加えて古代ハワイアン関連の展示も多く、地味な存在ですが、我が家は大好き。こちらについては、いずれご紹介したいです!


このマリタイム・センターとアロハタワー・マーケットプレース間を、ただ素通りする人が多いのですが…。実はここ、知る人ぞ知るトロピカルフィッシュのメッカと言うか。防波堤からヒョイと下を除くと色とりどりの魚が泳いでいるんですよね~。エンジェルフィッシュや黄色いチョウチョウウオ?とか、たくさん!


防波堤の際にいつの間にか珊瑚礁が発達していて、その上、近くには魚の餌の販売機まで設置されているので、そこに美しいお魚たちがうようよと生息しているんです(上の写真。餌をやっているのは息子)。海水の透明度も高く、きれい! 写真はイマひとつですが… いつだったか、ここでハワイの州魚、フムフムヌクヌクアプアアも見たことがありますヨ。

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それなのに、行くたびにローカルの親子が餌をやっているのはよく見かけるのですが、観光客の方々はあまり見かけません。で、たまにお節介に、道行く人に「魚がいっぱいですよ」なんて教えてさしあげると、「うわ、これは天然の水族館だ」なんて喜ばれたりして…。


皆さんもアロハタワー近くまで出かたら。素通りせず、ぜひ海を見下ろしてみてくださいませ~。特に家族連れにはオススメです。


2007年11月06日

マウイと鮫、再び

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この夏バケーションを過ごしたマウイ島のビーチが閑散としていたことについて、先日、、「マウイと鮫」でお話しましたネ。その中でマウイでは鮫の事故が多いような? なんて書きながら、自分でも「何を馬鹿なことを。気のせいじゃないの?」な~んて感じていたりもしたのですが…。


ところが。マウイってやはりそうなの? と考えてしまう出来事が、あれから幾つかあったのです!


たとえば。つい先週の10月29日、カリフォルニアからの観光客がマウイ島ワイレア・ビーチパーク近くのビーチから30メートルほどのところで遊泳中、鮫に足を噛まれたんです。命には別状がなかったのが不幸中の幸いですが、ビーチのすぐ先で鮫の被害に遭うなんて、なんだかゾ~ッとしますよね。


さらにその1週間前にも、こんなことが。ワイレアを含む南マウイのビーチ数ヶ所で2メートルほどのシュモクザメが泳いでいるのが目撃され、ビーチが閉鎖されたのです~。ある場所ではビーチの数メートル先を鮫が泳いでいたとか。


…実はマウイではつい9月にも、鮫騒ぎがありました。この時は被害はなく、ただの「鮫騒ぎ」だったわけですが、ちょっと怖かった! というのも。ハイヤット・リージェンシー・マウイ前のビーチに魚の群れが入りこんできたらしく、それを追って多数の鮫が集合。浅瀬で魚を求めてバチャバチャやっていたのですって! よっぽど美味しい魚たちが集まったのでしょうか? そのため、ホテル前のビーチがしばらく閉鎖されたんですね~。


この夏我が家が泊まったのは、ハイヤットのお隣にあたるホテル、ウェスティン・マウイでした。やっぱりあの海も怖かったんだなあ、と今になって納得してしまった私。


ちなみにこの事故に関連して書かれた報道記事を読むと、先週の事故は、過去2年間にマウイ島で起こった鮫の事故としては、5件目なのですって。前回「マウイと鮫」で書いたよりも多かった! 今回の事故後は、さすがに多くの人がどうしてマウイで鮫の事故が多いのか? と思った模様で。それに関する記事が地元紙スター・ブルティンに紹介されていました。


記事に登場していた鮫の専門家によると、なんでもマウイをはじめ他島の海はオアフ島に比べてずっとヘルシーであり、カメなど鮫の好物も潤沢なので、そのぶん鮫も多いのでは、とのこと。特に南マウイと、モロカイ、ラナイ、カホオラヴェ各島との間には広大な浅瀬が広がり、海の生物も多いので、鮫を引き寄せるのではないか、との推測でした。やっぱりねえ…。


あ、なんかこんなことを書いていると、マウイ観光局とか観光業の皆さんにすごく怒られそうなのですが、私はけっして、マウイが嫌いなわけではありませんよ! また来年、家族でマウイに行きたい! それも同じホテルに泊まりたいナ~と思っていますし…。


ただ、やはりマウイでは海で泳ぐのは嫌だなあ、なんて考えてしまうわけで…。どちらかというと、ホテルのプールでまったり、ノンビリしたいな、と思った次第です。マウイの皆さん、ごめんなさい~。


(写真はマウイ・オーシャン・センターで息子が撮影したタイガーシャークです)

2007年10月14日

バナナ哀歌

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皆さんは上の写真の花が何か、ひと目でわかりますか? 写真からも、巨大な花であることが伺われると思いますが…。もしかしたら葉っぱに見覚えのある方もいるかも? そう、これはバナナの花なんですね~。


花の大きさは30センチくらい。色も鮮やかですネ。これまでは枯れかかったオレンジ色のバナナの花しか見たことがなかったので、美しさ真っ盛りのバナナの花、嬉しくなって写真を撮ってきました。


花の下の茎には、何段かに分かれて緑の突出部分が見えますが、あれがバナナの赤ちゃんですって! あの部分がそのうちグングン育ち、ふっくらとして甘~いバナナの房になるんですね。私にとって新発見でした。


そんなわけで、今回はついでに、古代ハワイでのバナナの役割についてもご紹介しましょう!


バナナの実自体はもちろん食用として珍重され、当時はグルメな食べ物だったので、男性だけが特別な機会に食べることができたそうです。女性がバナナを食べて死罪になった、なんて話も聞きますよね。昔はバナナの木も貴重だったのか? ジャングルのあちこちに、ニョキニョキ生えていたのではなさそうです。


花からは、蜜が取れました。バナナの蜜はビタミンが豊富だったので、赤ちゃんによく与えられたとか。また花の蕾から取れる汁は、染料として用いられました。


そしてバナナの大きな葉は、傘になったり、蒸し焼き用のラップになったり。調理に限らず、単に風呂敷代わり?に使われたりも。あれだけ巨大な葉ですから、何かと重宝されたんですね~。


面白い使い道としては、バナナの苗木、というか若く低い木。戦争の際、これを敵側に振ると、それが休戦申し込みの合図になったそうです。なぜ、バナナなのかはわかりませんが…。


ハワイの植物としてはほかにもヤシの木やティーリーフなど、大切に用いられてきた植物がありますが、バナナもまたその一つなわけですネ。それにしても。バナナを食べて命を落とした古代ハワイの女性たちは、お気の毒です…。


余談ですが、ここで質問です。皆さんは、バナナの木からどれくらいの頻度で実が採れるか、ご存知ですか? 毎シーズン? 毎月? それとも年に一度?


…実は生涯一度きりなんです。バナナの木は大きくなるのに時間がかかりますが、立派なバナナの房を一度つけた後は、立ち枯れしてしまうのですって。だから咲かす花も一輪だけ…。枯れる前に、木の根元から赤ちゃんバナナの木が2、3本生えてきて、それが2代目になるそうです。


「だから立ち枯れしたバナナの木は、切り倒した方が赤ちゃんバナナのためなんだよ」と、ハワイアン夫。夫の実家の庭にはバナナの木がたくさんあるので、夫はよくバナナの木を切り倒していたそう。


なんだか明るくお気楽な南国のフルーツの印象の強いバナナですが、結構哀しい?宿命を背負っていたのですね~。これからは心して、美味しくバナナをいただきたいと思います。

2007年09月27日

神秘の夕焼け

昨日ブログをUPしたばかりで、ノンビリしていたはずの私ですが…。
今日、あまりにも美しい夕焼けを見てしまったので、ご紹介します!

西の空はオレンジ色とピンク色に燃えたち、反対側の空は、もう真ッピンク。

子供と3人で車の中から空を見上げてキャーキャー騒ぎ、コンドミニアムに着いてからは16階の階段踊り場から眺めて大感動!!

それなのに。そのピンクの空気の中を歩いて帰宅したはずのハワイアン夫は、「夕焼け? 綺麗だったの?」。確かに視力は悪いのですが…。ああ、もったいない!

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2007年08月28日

マウイと鮫

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コメント欄では最近、マウイの砂が黄金色…という話題で盛り上がっておりました。私たちが滞在したリゾート地区、カアナパリのビーチはまさに黄金色という感じで、海水も緑がかったクリスタルカラー。とっても美しかったのですが…。あまり海では泳がなかったんです。


というのは、ズバリ! 鮫が怖かったからです。…そんなことを聞いて、アホらしい~と思った方も多いでしょうネ。でも。マウイって…どうも鮫の事故が多いような印象があるんですよね~。特にカアナパリを含む西マウイ。2004年の4月には鮫に襲撃されたサーファーが死亡していますし、それより前、2002年1月と11月、1999年3月と、3件の事故がありました。そのうち2件はカアナパリ。


10年以上前で日時は定かではないのですが、カフルイ空港からラハイナに行く途中のビーチでも、岸からほんの先で泳いでいた女性が2頭のタイガーシャークに襲われて死亡したことがありましたっけ…。そのビーチの前を車で通過するたび、「あ、確かこのビーチよねえ。あの事故があったのは」なんて話してしまった私たち…。


我が家が滞在したホテルのプールには大きなスライダーがあり、子どもやハワイアン夫はもっぱらそちらで遊んでいたのですが、私は絶対に海派なんですよ。そこで、午前中は一人でビーチに出かけていたのですが、本当に泳いでいる人が少ない。混み合ったオアフ島のビーチとはもう大違いで! 周囲に人気が少ない中、一人泳いでいると、いろいろモヤモヤ~ンと変なことを考えてしまって。


「鮫は荒れ狂う海のライオンであり、誰にも飼いならすことはできない」
「鮫は人を丸ごと飲み込むこともできる」
「鮫の上下の歯にはさまれて上下左右に振り回される時の恐怖は、何事にも例えることができまい」


な~んて、2007年2月25日付けの記事、「ハワイアンと鮫のディープな関係」に自分で引用したサムエル・カマカウの言葉が頭に蘇ってきてしまって、空恐ろしくなってしまったのでした。カマカウは19世紀のハワイアン歴史家ですが、彼もまたマウイの出身なんですよね。


そんなこんなで初日はビーチから短時間で引き上げ、ハワイアン夫に何気なく言ってみました。「ホテル前のビーチって、ホントに人が泳いでないねえ」と。すると。夫までが「やっぱり鮫が多いからかな…」だなんて! …日頃そんなネガティブな発言をしない夫ですが、考えることは同じなのでしょう。マウイというと、どうしても過去の鮫の事件を思い出してしまうようでした。


ま、鮫なんてハワイのどの島にもウヨウヨいるわけですけど、ネ。あまりに人のいないマウイのビーチを毎日目にして、妙な恐怖を感じてしまった私。どうぞ、おおいに笑ってやってくださいまし!

2007年07月22日

花屋さんのプレゼント

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うちの近所(フォートストリート・モール)に、フラワー・フェアという花屋さんがあります。この店の花やレイは、安い…わけではないけれど質のいいものを置いていて、この間ここで買ったアンセリウムは3週間くらい持ちました。いや、もっとかも?


先日その前を通ったら、写真のように「プアケニケニ、無料。自由にお持ち帰りください。サンキュー!」と書かれた花の山が店前に出ていました。…プアケニケニといえば素晴らしい芳香を持つ花で、私の大好きなロバート・カジメロ作の「ヴェリナ・オアフ」をはじめ、多くのハワイアンソングにも謳われる名花なんです! さっそく、両手にいっぱいの花をもらって帰り、家に飾って香りを楽しみました。


プアケニケニはその色が写真のような白から黄色、そしてオレンジに変化する美しい花なのですが、枯れやすい、はかない花でもあるんですね~。あっという間に茶色くなってしまうので、レイのメッカ、チャイナタウンでも、新鮮なプアケニケニのレイを見つけるのがなかなか難しいんです。


プアケニケニのレイは1930年代までの船旅時代、ホノルル港に到着した旅人に贈られるレイのなかでも人気のレイだったそう。当時10セントしたので、別名10セントのレイとも呼ばれたのですって。当時の水準でいうと、なかなか高級なレイだったみたいですネ。ちなみにハワイ語でプアは花。ケニケニは10セント。つまりハワイ語の名前そのものが「10セントの花」という意味なのでした。


話がそれましたが、こんな値打ち物のプアケニケニを、「タダでどうぞ」と店頭に出すなんて。この花屋さん、太っ腹ですネ。ちょっと変色しかかっている花も一部あったけど、まだまだレイにしても売れそうなコンディションだったのですが…。


きっと売り物にして売れ残ってせっかくのプアケニケニをムダにしてしまうより、その素晴らしい芳香をみんなに楽しんでもらいたかったのじゃないかな~と推測します。こういうハワイらしい花屋さん、大好きです!


嬉しい出来事だったので、小さな幸福を皆さんにもお裾わけ…でした。


ああ、プアケニケニの写真だけでなく香りも、皆さんにシェアできたらなあ!

2007年06月15日

続ハワイで貝殻を探す法

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今回は「ハワイで貝殻を探す法」の、いよいよ実践編。ハワイの海で美し~い貝を見つけるためのあの手、この手を紹介しましょう!


まずは最も大事なビーチ選びなのですが…。ハワイといえど、どこのビーチにも貝殻が落ちているわけではありません。貝殻の拾えるビーチ、俗に言うシェルビーチはワイキキやアラモアナではなく、オアフ島ならノースショアや東&西海岸の、静かなビーチに多いものです。


どこのビーチに貝がある、と限定しては言えないので、ここではまず、シェルビーチの見分け方をご紹介しましょう。ちょっと下の写真をご覧ください。なんだか海のゴミが溜まった吹きだまりのように見えますね?

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ところがところが。貝殻というのは実は波打ち際ではなく。海藻や珊瑚のかけら、エビやカニの殻が集まっている、写真のような一見汚げな場所に隠れています~。ちょっと考えてみれば、当然ですよね! 波や風の加減で海のゴミが打ち上げられた場所が上の写真のようなスポットなのですから、美しい貝殻といえども当然、ほかのゴミと一緒に吹きだまっているのに決まってますネ。掃きだめに鶴、の要領です。


しかもこういう海の吹きだまりは、波打ち際ではなく、ちょっと後方にあるもの。潮の干潮の関係で、満潮時には、海を訪れたその時に目の前で波が押し寄せているラインよりも何十メートルも後方まで、波が届いていたかもしれないわけです。


ですから、(たまにはあるでしょうが)「波打ち際で波と戯れながら貝を拾う」という幻想は打ち捨て、少し上にあがった、海のゴミの集まったようなスポットやラインをまずチェック。(形が完璧でなくとも)そこに貝のかけらがチラホラ落ちているようなら、シェルビーチの可能性大! 腰をすえ、辛抱強く同様のスポットを探してみましょう。慣れてくると、ひと目見るなり「ここはシェルビーチ」とわかるようになるのですが…。


この時、ブラブラ歩きながら貝を探していてはダメ。砂とほぼ同色の貝を見つけるためには、「鳥の目」ではなく、「犬の目」作戦が大切です。膝と肘をつきビーチに這いつくばって、顔を砂にくっつけるようにして、貝を探します。そう、「床に落としたコンタクトレンズを探す」の図でビーチ上をチェックするのが最大の秘訣です。


その時、手でゴソゴソ、ゴミの下も探してください。フワフワしたエビの殻や海藻の下に、貝殻が隠れていることがよくありますから。私はついでに、ビーチで小さな鮫の歯を見つけたこともありますよ。


これは何も貝殻が砂に半分埋まっているような場合だけでなく、100%露出している時も同様。3センチ以上ある大きめの貝でも、「人の目」では見つからないのに「犬の目」ではしっかり見つけられるんですよね。不思議なことに…。


ほかには磯というか、岩ゴロゴロのビーチも要チェック。大きな岩と砂の間、ときおり波が洗うような場所や、潮たまりに、可愛い貝殻が潜んでいることがあります。またスノーケルが得意な方なら、腰の深さまでの浅瀬をじっくり巡ってみてください。いろいろな貝殻が見つかるかもしれません。ただし、生きた貝殻を取ってダメ。違法行為ですからね!


最後に注意事項ですが、まず日焼け対策。貝を探しているとアッという間に時間がたってしまって、ひどく日焼けすることもしばしばです。日焼け止めクリームや帽子はもちろん、できたら長袖着用の方がいいかも?


そして海に背を向けない。私も一度ハワイアン義母に注意されましたが、ハワイアンは絶対に海に背を向けないとのこと。それは大波にさらわれたりする危険から、身を守るためだそうです。実際、海藻集めや釣りをしていた人が波にさらわれる事故が、ハワイでも時おりあります。何かに夢中になっていると我を忘れ、危険を犯してしまうのでしょうね。これはスノーケルも同様。うっかり潮に流されないよう、岸のすぐ近くに限定して貝を探してくださいね。


…正直いうと、具体的なシェルビーチの名を皆さんにシェアしたかったのですが、私たちが行くのは辺鄙なビーチが多いのです。人気(ひとけ)のないビーチはやはり危険ですから、ビーチパークのような、ある程度人出のあるビーチで貝を探してほしいナ、と思います。ハワイアン夫は私にも、「一人で貝を拾いに行ってはいけない!」と言っています。


ちなみに、観光客に方々の行きやすいビーチのなかでは、タートルベイ・リゾートの裏手のビーチや、カハラあたりのビーチ、マウイ島ではハプナ・ビーチ・プリンスホテル前のビーチでも、私は貝を見つけたことがあります。


ワイキキやアラモアナではあまり貝は期待できませんが(埋め立てビーチですから)、1度だけ例外的に、娘が大きな貝を見つけました。一番上の写真がそれです!(持っているのも娘)。探せばあるのかも…。


そんなわけで次のハワイでは、皆さんも、ビーチで貝殻を探してみませんか? もしも美しい貝殻を発見したあかつきには…ぜひぜひ、ご一報くださいませ!

2007年06月09日

ハワイで貝殻を探す法

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のっけから独白ですが…。小さい頃から私、貝殻が大好きでした。江ノ島や油壺など、海辺の行楽地に行けばお小遣いで貝をせっせと貝集め、いえ買い集め…。小学生の頃には、ちょっとしたコレクションを持っていたほどです。


そりゃ、美しい貝殻を浜辺で見つけられたらベストだけれど…せいぜい鎌倉海岸でピンクの桜貝が見つかったくらい。それでもそれは嬉しかったものです! また私が育った横浜の根岸は海を埋め立てた土地ですから、その辺の土を掘って古~い貝を探したり…(たまに巻貝なんかが出土しました)。母親が飼っていた海水魚の水槽の砂から、小さな貝を見つけたり…。自他ともに認める、貝殻狂いだった私。


こんな私がハワイにやってきたのが、15年前のこと。ハワイは島といってもまあ都会ですから、さすがの私も、ビーチで貝殻を拾う…なんてシチュエーションは、もちろん想像していませんでした。ワイキキやアラモアナの海はきれいですが、でも私が子供の頃から夢見ていた美しい、芸術的な貝殻が拾えるなんて、それこそ夢物語というか。考えもしなかったわけです。そこまでは夢見る夢子ではなかったわけですネ。


ところが、なんです。ハワイにもビーチによっては、まだ美しい貝殻が拾えることを、ハワイアン夫と知り合ってから知ったのです。夫によれば、それは珊瑚礁がまだ生き生きとしている、美しい海でなければいけません。どこでもかんでも貝が落ちているわけではないのですが、人の少ない澄んだビーチには、まだ美しい貝が生息しているんですね~。


私がハワイで初めて貝殻を拾ったのは、とあるノースショアの静かなビーチを歩いていた時のことでした。夫がフと立ち止まって、足元を指差しました。「え?」。意味がわからないまま足元を見ると…。砂の上には、いつも私が海辺の行楽地のお土産屋さんなんかで買い漁っていた見事な南の島の貝殻が(興奮してきたので文章が乱れてすみません)、ポツン、と置かれているではありませんか! 


「え???? これ本物?」


まず私の頭に浮かんだのが、そんな一文。ほんとにこんな綺麗な貝殻が、海に落ちているの??? 


「これ、誰かがワイキキの店とかで買ってきた貝を、落としたんじゃないかしら?」


思わずこんなことを聞いてしまい、夫に大爆笑されたのを覚えています。それくらい衝撃の体験だったわけです!


それ以来、夫とともに貝殻の落ちていそうなビーチを巡ること10数年。冒頭の写真のような、それはそれは美しい貝殻を探すことができました(注:自慢しちゃいますが、これはホンの、ホンの一部です)。そう、写真の貝殻は、全てハワイの美しい海からの贈り物なんです。ワイキキのABCストアではなく…。ちょっとビックリでしょう?


おまけに。偶然ですが、夫の母親は、なんとシェル・アーティストでした。貝殻でアクセサリーを作る…。そう、貝殻を利用して、お仕事していたんですね! 結構有名なミュージシャンも顧客にいたりして、そんわけで私たちはよく週末に、貝殻を拾いに出かけたものです。


そんな私に、日本に住む姉は言いました。


「あんた、嬉しいでしょうね? 小さい時からあんな貝殻狂いだったあなたが、シェル・アーティストのお義母さんを持てたんだもの…」


ズバリ! 図星でした!


長くなってしまったので、次回、ハワイアン義母から伝授された「ハワイで美しい貝殻を見つける法」をご紹介します。お楽しみに!

2007年05月05日

フラダンサーは菊が好き

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あれから早や、1ヶ月…。ようやくピカピカの新パソコンが届いて、うれしい限りです! OSがウィンドウズ・ヴィスタになったので、使い慣れないというか使いずらい…という問題はありますが。場合によっては使用できないソフトウエアがあるのも、辛いですね~。


ですが、デジタルカメラのソフトは無事インストールできたので、今日は久々に写真入りで更新です! まだ撮りおきの写真が少ないので、写真なしの記事も多いと思いますが、よろしくご理解くださいませ。


さて、まずはここで、上の写真をご覧ください。美しいグリーンの、見事な大輪の菊は、とあるレストランに飾られていたものです。そう。菊といえば日本では仏壇用? の花ですが、ハワイでは、菊に辛気臭いイメージはゼロ。お墓や仏壇に飾られるばかりではなく、こうしてレストランにも飾られる、立派な観賞用の花なんですね~。


しかも。ハワイのフラダンサーのヘアピースにも、菊は大活躍! 小菊だけではなく日本では絶対に祭壇、仏壇でしか見受けられない大きな菊をゴージャスに髪につけるダンサーも多々。最初は写真のような大きな菊で髪を飾った女性に違和感を感じましたが…。確かに菊は長持ちするので、ヘアピースだけでなくレイ作りにも大活躍しています。頭につける花輪状のレイには、小菊が好んで使われていますヨ。


さらには! 最近はハワイの花嫁のブーケにも、菊がどんどん用いられているとか。日々ブーケを作り続けている在ハワイの花屋さん(日本人)も、最近は菊を積極的に使っているそう。「日本からの花嫁さんにも喜んでいただいています。小菊を使ったブーケも素敵ですよ」と花屋さん。そういえば清楚な白の小菊は、花嫁にもピタリとくるような気が…しないこともないですね(え?)。


ちなみに、写真の菊はもう3週間も前から店に飾られているものだそうです。菊って、まるでアンセリウム並みに強いんですね! 私も今度、家に菊のフラワーアレンジメントでも…飾ってみようかな~と思案中です。

2007年03月02日

続ハワイアンと鮫のディープな関係

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前回お話したように、ハワイの海で鮫は、まさしく向かうところ敵なし。激しく噴火する火山への畏怖が、怒りっぽくて残酷な火山の女神ペレの神話を創りあげたように、鮫へのそんな恐怖もまた、鮫を神格化したのでしょう。女神ペレがタヒチからやって来た時、兄である鮫の神も一緒にやってきたとか、真珠湾の鮫の神の話などなど、鮫に関する神話・伝説は枚挙にいとまがありません。クジラ神話が見当たらないのとは、大きな差があります。


鮫は一般的に神であるばかりでなく、ハワイで各ファミリーにいるとされる守り神アウマクアの一種なので、鮫を崇めるファミリーも多いもの。そのため、「病気になった祖母に頼まれ、ある入り江に住む白い鮫に餌をやりに行った。すると祖母が回復した」なんて、一見(一聞?)ナンセンスな話を聞くことも、ハワイでは珍しくありません。


たとえばマウイ・オーシャン・センター水族館の文化コンサルタントを務める宗教家、チャールズ・カウルヴェヒ・マックスウェルさんは、2001年1月14日付けの地元紙ホノルル・アドバタイザーのなかで、鮫に関する逸話をいくつか紹介しています。チャールズさんは昔モロカイ島沖で、鮫に餌をやるハワイアン・ダイバーを見たとか。ダイバーは銛で魚を突いており、1尾突いては海に投げ、次の1尾を自分のものにする…と、実に2尾に1尾を海に捧げているのでした。


「すると、どこからともなく大きなタイガー・シャークが現れたんだ。僕はダイバーが襲われるかと思った。ところがダイバーが僕に言うんだ。『この鮫は僕の守り神なんだ。僕の行く先どこへでもこの鮫は現れて、助けてくれるんだよ』」


チャールズさんはまたその記事のなかで、1930年代に起きた海難事故にも言及しています。ある時モロカイ島沖でツアー・ボートが沈み、乗客は皆、鮫に殺されてしまったそう。ところが船長のハワイアンがチャント(詠唱)を始めると、船長の一家の守り神である大鮫が現れ、船長を背に乗せて陸まで送り届けてくれたのだそうです。不思議な話ですね~。


その記事のなかではほかにも、「守り神の鮫が現れると、その日は必ず大漁なんだ」と語るハワイアンなども紹介されていて、ハワイアンと鮫の愛憎関係というか複雑な関係を浮き彫りにした、興味深い記事でした。


なお現在のハワイアンと鮫の関係?ですが、ハワイで年に数回は鮫の襲撃事件が起きているものの、「鮫に噛まれた」だけで鮫に食い殺されたという事件はここ数年起こっていないかもしれません。鮫は人間をカメなどほかの生物と間違えて襲うのであって、そもそも人間を食べる習性はないというのは本当のようですネ。


ちなみに私も幸いなことに、今のところハワイの海で鮫に遭遇した経験は皆無。ただしハワイアン夫は一度、深夜にサーフィンをしていて、少々怖い体験をしました。サーフボードに寝そべって浮かんでいたら、下からなにかがドンッ!とボードに当たったので、あわてて海から上がった、と夫。


それが鮫だったのかどうかは、「神のみぞ知る」ですネ。ただ鮫は夜間、獲物を狩ると言いますから、夜中にサーフィンなんて命がけもいいところ。皆さんも、どうぞ夜中に海に入るなんてことはなさいませんよう…。映画「ジョーズ」の冒頭シーンの再現になっては、大変ですからね!


お知らせですが、明日から3日間、今度はハワイ島ヒロに出張です。コメントのお返事などは帰ってからになりますので、よろしくお願いいたします~。

2007年02月25日

ハワイアンと鮫のディープな関係

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ハワイ語で鮫はManoマノ。ハワイにもブルー・シャーク、ガラパゴス・シャーク、リーフ・シャークなど数種の鮫がいますが、そのうち人を襲うことがあるのはタイガー・シャーク、そしてシュモクザメです。映画「ジョーズ」に登場したホオジロザメもごく少数いるのですが、幸いなことに滅多にハワイでは目撃されていません(ホッ)。


ホオジロザメが人を襲ったとされる事件も、私が覚えている限りでは1度だけ。オアフ島ワイアナエコーストでイルカと泳いでいた男性が、ふくらはぎを噛まれたというものです。それだけのけがで住んだローカル男性は、本当にラッキーでしたね~。


ハワイアンにとって鮫は古来、少々複雑な存在でした。恐怖の的でもあり、同時に尊い神として崇められてもいて、いずれにしろ、ほかの海洋生物より格段に重要な意味合いを持つ存在だったと言えるでしょう。この点、以前お話したクジラとは、大違いだったと言えます。


鮫を神格化するハワイアンは古来、積極的に鮫を食料としたわけではなく、鮫釣りが王族の勇猛なスポーツだったほかは、ごく必要分だけ捕まえたようです。鮫の歯をノコギリの歯のように埋め込んだ棍棒は武器として重宝されましたし、皮は大太鼓を作るのに使われました。


もっともいくら神格化されているといっても、ハワイアンが海で鮫と遭遇するのを恐れなかった…なんてことはありません!


「鮫は荒れ狂う海のライオンであり、鮫を飼いならすことは誰にもできない」


鮫の恐ろしさをこうピタリと表現したのは、19世紀のハワイアン歴史家、カマカウ。鮫が海のライオンとは、まさに言いえて妙ですよね! カマカウは名著「ピープル・オブ・オールド」のなかで、さらに以下のように続けています。


「鮫は人を丸ごと飲みこむこともできる。誰かが鮫を怒らせれば鮫は何十もの歯を剥き出し、そこを海水がタプン、タプンとよぎり――鮫に襲われてカヌーをバラバラにされ、鮫の上下の歯に挟まれて上下左右に振り回される時の恐怖は、何事にも例えることはできまい。ハワイにはまだ、こういったシーンを目の前で見たという人々が存在する」


カマカウ自身が恐ろしい鮫の襲撃を目にしたわけではありませんが、マウイではしばしば、鮫に襲われた人に会う機会があったようです。ある時は片足と手を鮫に食いちぎられ、臀部は欠け背中には大きな傷があり、顔面も片目と頬に切り傷が走っている人に出会ったとか。ゾ~ッ!


また「本当に気の毒な女性にも会った」とも。「彼女は危うく鮫に飲み込まれそうになり、体の前面と後ろに、鮫の歯形を残っていた。彼女は海に仕かけた魚網をチェックしていて、目の前を小さな鮫が過ぎていくのを見た。そのとたんに体が生ぬるく感じたと思ったら、何と全身が大鮫の口にすっぽり入っているのだった。と、大鮫の口が閉まりそうになったその時、最初に見た小さな鮫が大鮫の口をなんとか開こうとしていて、女性はなんとか大鮫の口から抜け出ることができた」


カマカウは1845年、マウイ島ラハイナでこの女性に会ったそうで、頭のてっぺんから足先まで走る鮫の歯形を見た、と記しています。昔は今よりも海の生物も潤沢だったでしょうし、ハワイアンと海の精神的、物理的な距離も近かったでしょうから、鮫の事故も多かったのかもしれませんネ。


(次回に続く)

2007年02月20日

ヤシの木のお伽話

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先日訪れたハワイ島ヒロのファーマーズ・マーケットでは、ヤシの木の実(採れたて?)もどっさり。お値段はひとつ$2。初めてヤシのジュースを飲んだ息子は、ムム? とちょっと複雑な表情でしたけれど、少しこってりとしてほんのり甘いそのジュース、私はけっこう好きでしたヨ!


ハワイ語でヤシの木はNiuニウと言います。ポリネシア、いえ、あらゆる南洋の国々で珍重されてきた「命の木」であり、飲料&食物としてはもとより建築材料、薬にと、生活全般で活躍してきました。あるスリランカ出身の女性も、「私の国では、子どもがひとり生まれるたび、親が庭にヤシを1本植えるのヨ」なんて言っていましたっけ。


そんなこともあって、世界各地にヤシの木に関わる伝説が実にたくさんあります。たとえばトンガには「ヤシの実はこうしてトンガにやってきた」というお伽話があり、グアムには「グアムにはなぜこんなに多数のヤシの木があるか」、クック・アイランドには「この世初のヤシの実はこうして誕生した」という伝説があるといった具合。伝説をざっと見ていくだけで、各島でいかにヤシの木が大切にされているか、なんとなくわかる気がしますネ。


もちろん、ハワイでもヤシの木の伝説はいろいろ。有名なものとしては、天国まで届く魔法のヤシの木の伝説があります。あるボウルの下に、ヤシの木が隠されていました。ある時ハワイの女王がボウルをヒョイとのけると…あら、不思議! ヤシの木はぐんぐんと伸びて行き、天国にまで届いてしまいました。そこで女王は木を伝って天国に行き、亡き祖父と楽しく会話した…というお話です。


天国ではなく、タヒチまでグングンと伸びていったヤシの木の話もありますよ。ある日ハワイの女神ヒナと神クーの間に男の子が生まれました。クーはその後、故郷のタヒチに帰っていましたが、男の子はどうしてもお父さんに会いたい、と母に懇願。すると母は彼らの祖先であるとされる、タヒチのヤシの木に祈り、チャント(詠唱)しました。


「私たちの先祖であるヤシの木、タヒチの命の源であるヤシの木よ。どうか助けてください」


するとふたりの前の地面から、緑の若芽が吹き出し、木になりました。それはヤシの木でした。ヒナは息子に木に登るように告げると、さらにチャントを続けました。ヤシの木はそのままグングンと伸びていき、ついにはタヒチへ。息子は木に伝ってタヒチに渡り、無事、父に会うことができたのだそうです。


ちなみにヤシの木は一般に高さ30メートルにもなり、寿命は70年ほど。なかには数百年生きるヤシもあるそう。ヒョロリとしているけれど空に届きそうなほどに成長するヤシの木を見て、ハワイアンはいろいろと夢想したんですネ。「ヤシの木に登って神の国まで行けたなら」とか「祖先の地であるタヒチまで行けたなら」などなど…。


この事実もまた、ハワイアンにとってのヤシの重要性を示しているようで、ユニークですね!


古代ハワイでのヤシの役割ですが、ヤシの木は1本丸ごとムダが出ないほど、さまざまな用途で用いられてきました。


その果肉はもちろん食糧に。若いヤシの果肉はカスタードクリーム状、次第にチーズ状、最終的には固くなりますが、ハワイアンは各段階の果肉とも大好きでした。


加えてヤシの実はハワイアンに、無菌で子どもにとっても100%安全なジュースも提供してくれます。海の民であるハワイアンにとり、航海中に清潔な水分を確保できることは大切ですから、ヤシはまさにハワイアンの命綱でもあったわけですね。うちの息子だって、もしも遠洋航海中に喉が渇いたら、ヤシの木のジュースに飛びついたハズです!


さらにはその葉でハワイアンは籠を編んだり、家の屋根を葺いたり。葉の茎の部分は紐代わりに。そしてヤシの実の殻は器として大活躍。小さな花がたくさん集まった枝は、熊手のようにも使われました。幹は大小の太鼓の材料にも。


ハワイにこれだけヤシの木が生えているのも、なにも島に南国情緒を与えるためではなく、昔はそれだけの理由はあったわけですね~。ヤシの木バンザイ!

2007年02月15日

アカカの滝VS華厳の滝

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先日訪れたハワイ島ヒロでは、初めて「アカカの滝」も見学しました。ハワイには滝が多く、正直私はアカカの滝に興味はなかったのですが。でもハワイアン夫がどうしても行きたいというので、まあ出かけたわけです。


アカカの滝は、ヒロ中心地から車で約30分。滝が駐車場からすぐ見えるのかと思えば、5、6分ジャングルのなかを歩いて滝に向かうとのこと。「面倒臭いな~」と思って向かったのですが、その先には…。素っ晴らしい、壮大な滝が待ちかまえていたのでした!! あんなスゴイ滝を見たのは生まれて初めて!(写真がまずくてゴメンナサイ。本物はもっと見事)。


その後知ったのですが、なにせアカカの滝は、高さ135メートル。日本3大名瀑のひとつ、あの華厳の滝でも97メートルですから、その迫力は想像していただけると思います。しかもアカカの滝では滝壷も間近に見え、ドドドッと水が落ちる様子がまたスゴイ。ほかの日本人観光客の方もそこで「すげっ」と感嘆していたので、一緒に「これは華厳の滝よりスゴイですね~」と思わず顔を見合わせちゃいました。


さて(と唐突に話は変わりますが)、このアカカの滝の名の由来として悲しい伝説が残っているので、ご紹介しましょうね。アカカとは、滝から落ちて死んだ酋長の名前なのだそうです。


昔々の大昔。滝の近くに浮気者の酋長、アカカが住んでいました。ある日アカカは妻の留守中、愛人のレフアを訪ねていたのですが…。そこに急に妻がやってきたので、大慌て。もうひとりの愛人、マイレ宅に逃げ込みました。けれど妻はそれに気づき、マイレの家に刻々と近づいてきます。


結局、アカカは妻から逃げ惑う自分の行いを恥じ、滝の上からはるか下の滝壷に身を投げ、死んでしまったのでした。アカカの遺体は滝壷近くで岩になり、夫の死を嘆いて、妻もまたすぐ近くで、岩になってしまいました。以来、その滝はアカカの滝と呼ばれるようになった、ということです。


その後、嘘か誠か? 新月の夜には「アカカ~、アカカ~」と、泣きながら叫び続ける妻の声が、滝の近くから聞こえてくるのだそうです…。

私が訪れた時、アカカと妻の化身だという岩がどれなのかは、残念ながらわからなかったのですが…。「あの崖の上から落ちて死ぬなんて、痛かっただろうな~」とは、息子の弁。確かに…。


それにしても、浮気者のアカカは、自分の行為を恥じて滝に身を投げるくらいなら、最初から浮気なんてしなければよかったですよね! それも二人も愛人を持つとは。それより、本当は追いかけてくる妻が怖くて身投げしたのだったりして…。


冗談はさておき、このアカカの滝、絶対に一見の価値ありですよ~。私は同じくヒロ郊外にあるレインボー・フォールより、ずっと感動しました。レインボー・フォールも美しい虹がかかり、素敵な滝ですけれど、なにより私は、華厳の滝より大きな滝がハワイにあるなんて知らなかったので、感激。皆さんにもぜひ、見ていただきたいナ、と思います! あ、下の写真は、滝を見下ろす展望台周辺。谷間にはマナもたっぷり漂っているようで、本当に素敵でした。

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2007年01月17日

近所で見つけた巨大花

ハワイは南国だけあり、巨大…と形容できそうな植物が多いですよね。ハイキングでちょっと山のなかに入ると、自分がコロボックルになったかのような気になる大木や蔓がゴロゴロしていて、南国情緒がたっぷり体験できるものです。

イエ、山中に入らずとも、それは町中でも同じことかも…。うちのコンドミニアムの周囲には、巨大な葉っぱでお馴染みのモンステラが植えられているのですが…。先日、これまた巨大な花がパッカーン!という感じで咲いていて、ビックリしてしまいました。


ちょっと、うえの写真で私の手と花のサイズを比較してみてください。私の手は結構大きいのですが、それと比べてもこんなにビッグ! 軽く30センチくらいはあったかもしれません。形は水芭蕉とかアンセリウムに似てかわいらしいのですが、花も厚みがあって、迫力がありますよね~。ハワイ暮らし15年のなかでも、モンステラの花を見たのは初めて。思わず家まで走って帰って、カメラをとってきちゃいました。

簡単ですが、今日はモンステラ写真のおすそ分けでした!

2006年11月01日

満開のピカケ

ピカケのレイといえば、ハワイでは恋人に贈ったり花嫁が身につけたりと、大変ロマンチックなレイ。「素足の結婚式」でふれた若い花嫁も、ピカケのレイを首まわり、そして頭に飾っていました。白い真珠のような蕾をつなげたピカケのレイは、フラ・ダンサーのお気に入りのレイでもあり、フラ愛好家の方たちには馴染みのあるレイかもしれませんね?

ハワイにもホワイト・ジンジャーやチューブローズ、プルメリアにプアケニケニと、甘い香りのレイがいくつかありますが、ピカケのレイは別格。うまく言葉に表わせないのですが、ただの芳香というより、エレガントで、気高い香りとでも言えばいいでしょうか? 

ハワイの多くの人にとっても特別な花のようで、「アラ・ピカケ」や「レイ・ピカケ」とピカケそのものをテーマにした歌があるほか、多くのハワイアンソングに謳われています。

ピカケは英語ではホワイト・ジャスミンと呼ばれ、中国、インドが原産。ハワイには1860年に初めて紹介されました。若くして亡くなったハワイ王朝の薄幸の王女、カイウラニの愛した花としても知られ、カイウラニはまた孔雀(ハワイ語でピカケ)をこよなく愛したことから、この花もピカケと呼ばれるようになりました。

花はごく繊細で、すぐ傷んでしまうので、ピカケをレイにする時は必ず! しっかり閉じた蕾を使用します。1日しかもたない、世にもはかないレイなんですね~。

さて、一昨日のことです。ハワイアン夫の実家の垣根に、純白で素晴らしい香りのする小さな花を見つけたんです。その香りは、まさしくあのピカケ……。でも見た目は小バラのよう(写真)。「この可愛い花はナニ?」と思ってしまった私は、ピカケに謝らなければなりません(ペコリ)。それはれっきとした、満開のピカケなのでした。

すでに書いた理由で、レイショップで見るピカケは必ず蕾なんです。そしてちょっとでも開きかけの花がレイに混じっていると「このレイ、古い!」と無視していたので、私は綺麗に咲いたピカケを見たことがありませんでした。開いたピカケも可憐で、それは美しい! あの小さな玉のような蕾のなかに、こんなにたくさんの花びらが詰まっていたんですね。……さっそくブーケを作って家に飾ったので、今、家の中はピカケの香りでいっぱい。もちろん蕾よりもパワフルな香りで、どんなポプリも及ばない天国の香りがして……。今日は仕事も、どんどんはかどっちゃいました。

余談ですが、ピカケ好き……といえば、ハワイアン・ミュージックの大御所であり、クムフラ(フラの教師)でもあるロバート・カジメロ氏。彼のピカケ好きは有名で、コンサートなどでは、ファンや友人に贈られたピカケのレイをいつもかけていらっしゃいます。

先週の日曜、彼のハラウ・フラ(フラ学校)、ナー・カマレイをテーマにしたドキュメンタリー映画、その名も「ナー・カマレイ…メン・オブ・フラ」が夕暮れ後のワイキキビーチで上演されたので、見に行きました(感動的な映画でした!)。映画が終わった後もしばらくビーチでなごんでいたら……。プ~ンと強いピカケの香りがしたんです。「今、ピカケの香りがしたよね?」「した、した。絶対ピカケだった」と、ハワイアン夫と私が話していたら……。数十メートル先に、憧れのロバート・カジメロ氏がいるではないですか!

(キャ~ッと悲鳴はあげなかったものの)さっそく彼に走りよったのは、言うまでもありません!

2006年09月23日

ハワイで造花なんてNG

ハワイの魅力と言えば、豊かな自然。雄大な山々や珊瑚礁の海に加え、色鮮やかな南国の花々もハワイの象徴だと思います。それも公園や植物園などではなく、道端に咲く花々の美しいこと。ハイビスカスやブーゲンビリア、プルメリアが咲き乱れるさまは、まさにこの世の楽園という感じではないでしょうか?

だからこそ、常々不思議に思ってしまうのがコレ。……花々の美しいハワイにいながら、「造花」で髪や帽子を飾る観光客の方々が多いのはナゼなのでしょう? 


街を歩いていても。そしてショッピングセンターなどのフラ・レッスンを覗いても。写真のような造花をつけている観光客の女性をよく見かけます。それもグループ全員で似たような造花を、髪に一緒につけていらっしゃることもたびたび。……シルクフラワーやポリエステルのハイビスカスも綺麗。でも。香りのよい生花が街中に咲き乱れるハワイに、せっかくいるのですもの! ぜひみずみずしい生花で自分を飾ってほしい。ハワイの青空の下での造花って、どうもミスマッチに感じてしまいます。

確かに日本で桜の花など?髪に飾っていたら、危ない人に見えてしまうのカモしれません。「花を手折ったのね!」なんて責められたりも……。でも花に埋もれたハワイでは、老若男女、生花を身につけるのがフツーです。うちのハワイアン夫も、よく美しいプルメリアやタヒチアンローズを一輪とっては、耳の上にさしたり。私や娘にくれたり。そう、男性が花をつけるのも、ハワイではごく自然なんですね~。逆に造花をつけている方を見ると、つい違和感を感じてしまう私です。

……もちろん、ホテルの庭などにゴージャスに咲く大きな蘭やバード・オブ・パラダイスの花をボキッと折れば、問題かもしれません。また人が丹精込めて作った植木から花をとるのは、やはりハワイでもマズイ。でも。木に咲くプルメリアなどをちょっと摘んだりするのを、責める人はいませんヨ。ほら、日本でも言いますよね? 「花泥棒は罪にならない」って。「プルメリアの秘密」でも書いたように、教会に咲く花を摘むのだってOKなのですから……。

そんなわけで、ハワイに来たなら造花なんて忘れて(と言うより、造花なんて最初から日本に置いてきて)。本物の、楽園の花々を身につけてはいかがでしょう? フラやウクレレのレッスンはもちろん、ショッピングやディナーの際にも、ヘアピンを使って花をパパッと髪に止めれば……。気分もルックスも、すっかりアイランドガールに変身できることウケアイですヨ!

(私ごとですが、今日から2泊3日で外出します。コメントのお返事などは、少々お待ちくださいネ)

2006年03月31日

スーパー! ククイの木


ホノルル・ダウンタウン在住の私ですが、細かく説明すると、ククイ・ストリートという通りに住んでおります(そう、この通り沿いに、「ハワイのお葬式」でふれた葬儀場が集まっているわけですネ)。ククイとはもちろん、ククイの木のこと。そんなわけで! 今日はこのククイの木をテーマに、お話しましょう。

ハワイ州の象徴の花は、黄色いハイビスカス。魚はフムフムヌクヌクアプアア。そのあたりはよく知られていると思うのですが……。では「ハワイを代表する木」は、何だかご存知ですか? そう。実はこのククイの木なんです! というのもククイの木は、古代ハワイアンの生活において、それはそれは大切な植物だったからです。油分の多いククイの実は別名キャンドルナッツと呼ばれるほどで、燃料として重宝されていたことが理由の一つ。そのほかにも広~い用途があったので、以下主だったものを紹介していきましょう。

その1=染料 古来ハワイアンはククイの木全体から、様々な染料を作りました。焼いたナッツや根からは黒色、木の皮からは茶色の染料が取れ、タパ布(木の皮から作る布)やカヌーを染めるのに使われたそうです。

その2=食糧 ククイの実の中の白い部分は、食糧としても珍重されていたそう。実をローストしてくだき、ハワイアンソルトと混ぜたイナモナという食べ物は、一種の薬味としてハワイアンの大好物でした。今でもイナモナは、ハワイ・リージョナル・キュイジーヌのレストランなどで、調味料として使われたりしています。メニューで見たら、ぜひお試しあれ!

その3=薬 生のククイの実は下剤として抜群の効き目を発揮。効き目がありすぎた場合は、タロイモのポイを食べて中和したそうです。試してみたい気がしますが、効きすぎるのもナンですね~。また青いククイの実の汁は、切り傷の薬に。傷をふさぐ効果があったそうです。今でもハワイでは、ククイの汁を荒れた唇につけたりもします。

その4=燃料 上でふれた通り、油分たっぷりのククイの実は、トーチライト(たいまつ)などの燃料として活用されました。この役割が、古代ハワイでの生活の中で一番重要だったのでは。ハワイアンは実を丸ごとローストして内部の白い部分を取り出し、椰子の葉でくくって、たいまつを作ったそう。または細い竹で実を団子のように刺し、キャンドル代わりにも。一方、竹の中に実を入れた大型のたいまつは、ラマと呼ばれました。

かく言う私も一度、道に落ちていたククイの実を割り、ほんの1センチ角の実を楊枝に刺して燃やす実験を見たことがあるのですが。見事にボーボーと燃えるのを見て、感心! まさに「キャンドルナッツ」ですネ。

その5=魚捕りの道具 海の浅瀬で魚やタコを槍で突く時など。ハワイアンは白い実の部分を噛み砕き、波立つ水の表面に吹きかけたそうです。すると水の表面に油の膜が張って、海中が底まで見渡せたんですね。まるでスノーケルのマスクを付けた時のように……。なかなかクリエイティブ! さすがハワイアン、海の民ですね~。

その6=装飾品 ククイの実(上の写真)で作ったレイは、観光客の皆さんにもお馴染みでは? ホテルのスタッフやフラダンサーが付けているのを、目にした方も多いと思います。ククイの実のカラーもいろいろですが、白いのは若い実、黒いのは成熟した実とか。いずれにしろ、大変美しいレイですよね。その白い小花(下の写真)が、レイ作りに使われることもあります。



いかがですか? 以上のほかにも実に様々な使い道があった、ククイの木。ハワイ州の木として制定されるのも、これはもう当たり前という感じですネ。私なども一軒家に住んだあかつきには、「庭にククイの木を絶対1本植えなくっちゃ」という気分になってきました。このブログを書いていて、こんな立派?な木の名前がついた通りで暮らすのが、ちょっと嬉しくなりました……。

2006年03月14日

ハワイの住民の季節感

天候が不安定で、雨続きだった最近のハワイ。今日は一応、少し晴れ間が広がっていますが、風が強くて涼しい感じです。……先日、読者の方からハワイの季節の移り変わりについて質問をいただいたので、今日は「ハワイの住民の季節感」をテーマにお話しましょう!

先日、7歳の娘が私に聞きました。
「ママ~、春っていつ来るの?」
忙しかったので、適当に答えた私。
「もうすぐヨ」。
「3月って春なの?」と娘。
で、「ああ、そうね、そういえば3月はもう春ね~」と私が言うと、娘は言いました。

「じゃ、今もう春なのね? でも私の部屋、朝ものすごく寒いんだけど!」

……寒い日本で常夏ハワイの青空に想いを馳せる方には、大ひんしゅくの台詞かもしれませんネ。ハワイの子供は、自分たちの住む島が常夏であること、知らないみたいですね~。というか、季節の移り変わりに憧れているところがあるみたい。本当は「ここは南海の楽園ハワイよ! 外にはハイビスカスとかブーゲンビリアとか、原色のトロピカルフラワーが咲き乱れてるでしょ。ああいう花は、北国じゃ咲かないの。ハワイはみんなが世界中から避寒に訪れるビーチリゾートなんだから」と娘に言いたかったのですが……そう言ってしまうのも何だかかわいそうで、苦笑して終わりにしてしまいました。

もっとも常夏ハワイと言えども、四季ならぬ二季はありますよね。先日コメント欄でも書きましたが、大きく分けると10月~3月は冬、4月~9月が夏かな? いえ、冬の訪れは11月かな? この場合冬と言うべきか、雨季というべきか微妙ですが……。特に今シーズンの雨季は、例年に比べ雨がずっと多い感じです。毎日雨が降り続けた時もあって、確かに常夏ハワイのイメージではナイ時も。

雨季には朝晩気温も下がるので、長袖で過ごすことも増えます。結構空気が冷たくて、長袖のうえにジャケットを重ね着する日もあるくらい。ハワイの人がよく使うフレーズ……「It`s freezing cold! 凍えそうに寒いよ!」。大げさな表現ですが、日頃あまりに温かいし、実際冬服なんて持っていないので、気温が下がると心の底からこんな風に感じてしまったりするんですね。先日、空港勤務の友人もこんなことを言っていました。

「職場の同僚とこの間、『手がかじかむ~』なんて話してたの。早朝は風が吹き込んできて、すごく寒かったものだから……。そうしたら日本から飛行機で到着した人たちが毛皮着て出てきて。『あ~、ハワイはあったかい!』なんてニコニコしてるのを見て、恥ずかしくなったわ~」

日本生まれの私たちですら、ハワイに長く住むうち、寒さに対する感覚がずれてくるというか、日本の厳冬のことなどすっかり忘れてしまうというか……。ましてやハワイ生まれの子供たちが、くっきりとした四季の感覚がわからず、冒頭のような「春はまだ?」みたいな夢見る発言をしちゃうのも仕方ないかもしれませんネ。

……そういえば、こんなこともありましたっけ。数年前、5月下旬に1人で日本に帰国した時のことです。東京から「元気~?」とハワイの家族に電話を入れると、当時7歳だった息子が言いました。「元気だよ~。ところでママ、そっちは雪なの?」。電話口で一瞬絶句してしまった私。その日の日本はポカポカ初夏の日差しで、半袖のTシャツで過ごしてたんですけどね。

一度うちの子供たちにも、日本の本当の冬を見せてあげないと、ですね……。

2006年02月28日

ハワイアンとサツマイモ

先日、買ったサツマイモを何週間も放ったらかしにしていたら……。ニョキニョキ芽が出て、美しい観葉植物と化していました~。青々とした若葉はいつまでも枯れることなく……今も我が家の窓辺で、葬儀場を見下ろしながら(「ハワイのお葬式」参照)、元気にしております! そこで今日はサツマイモをテーマにお話しましょう。

ハワイ語でサツマイモは「UALAウアラ」。ハワイアンの主食としてはタロイモの方が知られていますが、サツマイモもまた、古代ハワイでは大切な食糧でした。サツマイモもタロイモ同様ポイ(練りつぶしてペースト状にしたもの)にされ、タロイモの採れない乾燥した平原や高原では、主食として重宝されていたのだそう。……う~ん、糊のような風味のタロイモのポイは苦手ですが、サツマイモなら私も食べられそうですヨ。きっとほんのり甘くて、美味しいのでしょうネ。

またサツマイモの若葉は、古代ハワイでは緑黄食野菜としても珍重されていました。サツマイモの若葉は野豚の好物でもあったので、そのせいか、ハワイ神話上では、カマプアアという半人半豚?の神が、サツマイモの守護神だったそうです。

サツマイモは食糧だっただけでなく、喘息や喉の炎症の薬として使われたりと、大切な薬草でもありました。その蔓の部分は、さらにレイ作りにも……。あ、もっともこの場合、サツマイモのレイは装飾品として使われたのではなく、願掛けの小道具に使われたようです。たとえば、授乳中の母親はサツマイモの蔓で胸を叩き、「もっと母乳が出ますように!」と祈願したとか。ミステリアスですね~。

サツマイモの蔓のレイは、もう一つ、サーファーの願掛けにも使われたそうですヨ。ボードに座って波を待つサーファーが、「いい波、来い!」と願いつつ、サツマイモのレイで海面をピシピシ叩いたそう。何だか渋いですね~。古代ハワイのサーファーは、レイをかけ、お祈りしながらサーフィンしたんですネ。ちょっとその姿を想像してみてください!

そんなこんなで、あれこれ多用されていたハワイのサツマイモ。サツマイモにちなんだ、こんなユニークな地名と伝説も残っているので、最後にご紹介しましょうね。

ホノルルのマノア渓谷には、ウアラカアという地名があるのですが……ウアラカアの丘陵地は、昔サツマイモの名産地でした。ハワイ諸島の中でも指折りの美味しいサツマイモが採れたのだそうです。ある日のこと。ウアラカアから離れたパンチボウルの丘から、弓矢の名手が、ウアラカアを眺めていました。距離にして1・5キロほどはあるのですが、弓矢の名手は目も良かったのでしょう! サツマイモ畑で、サツマイモをかじっているネズミを見つけました。

そこで弓を引きしぼり、ネズミに狙いを付けた名手。矢を放つと見事ネズミに命中し、ネズミは死んでしまった模様です。そしてネズミのかじっていたサツマイモも、丘をコロコロと転がり落ちていったとか。

この出来事を記念して、かの地はその後「UALAKAA、転がるサツマイモ」と名付けられたのだそうです。何だか伝説というより、可愛らしい昔話という感じですね~。サツマイモのために命を落としたネズミには気の毒ですが……。

今でもマノア渓谷でサツマイモが栽培されているのかどうかは未確認なのですが、今度八百屋さんに行ったら、尋ねてみようかナと思います。美味しいマノア産のサツマイモがあるかどうか。見つけたら、ご報告しますね! お楽しみに。

2006年02月15日

ハワイアンの海水療法

今でもハワイの海は楽園そのものの美しさですが、大昔は、もっともっと美しかったんでしょうネ。そんな理由もあってかどうかは、わかりませんが……。昔ハワイアンは、体調を崩した時、海水を飲んで病んだ身体を癒したりしたそうです。

たとえばおなかが痛くなったり、熱が出たり。吐き気やめまいを感じた時。……タロイモのポイ(練りつぶしてペースト状にした食べ物)を主食としていたハワイアンが、サツマイモのポイを常食にしている地域に引越した直後や、またその逆の時には、胃からくる?こんな不調を感じるハワイアンが多かったそうです。

そんな時ハワイアンは、どうしたのでしょうか? ユニークなことに海水と真水、そして砂糖きびをたっぷり用意して、まずは海水をコップ3、4杯ガブガブ飲んだのですって。その後は真水を軽く1杯飲み、口中の塩からさを取りのぞき……。最後に口直しとして、砂糖きびをガシガシと食べたのだそうです。「初めて砂糖きびを食べました!」の回で書いたとおり、砂糖きびは薬の苦みを和らげるのに使われたりしたわけですが、な~るほど。ハワイアンはこうやって使っていたんですネ。

海水療法の効果ですが、海水を飲んだ後は、それが下剤となって、体内の不浄なものが全て流し出されたそう(言っている意味、わかってもらえますね?)。こうしていったん胃の中が空になると、もう大丈夫! たとえお年寄りであっても、「チキンだろうが干し魚だろうがサツマイモだろうが、おなかをこわすことなく食べることができた」と、19世紀のハワイアン歴史家、サミュエル・カマカウは記しております。

海水なんて飲むと死ぬ~!というか、身体に悪いものだとばかり思っていた私。でも、さすがは自然と一体化して生きていたハワイアンです。島をとりまくそれは清らかな海水のパワーを熟知し、薬としても役立てていたんですね~。感動。

ちなみに、上の海の写真は、「白のへエイア、黒のへエイア」でふれた、カネオヘ湾で撮影したものです。透きとおるエメラルドグリーンの海は、まさに南の楽園の象徴という感じですね! 今度おなかをこわした時は、私も海水を飲んでみようかしら?

2006年02月04日

初めて砂糖きびを食べました!

先日、生まれて初めて砂糖きびを食べました。ノースショアに行く途中の畑で、砂糖きびを見たことはあったけれど。そしてハワイの歴史書の中で、砂糖きびの話はいろいろ読んだけれど。実際に口にしたのは初めて、しかもあんまり美味しくてビックリでした!

砂糖きびは高さ2~4メートルにもなり、食用になる茎は太さ3、4センチくらい? ブ厚い皮をむいて、写真のようにスティック状に切って食べます。あ、と言ってもモグモグ食べるのではなく、繊維が多いのでガシガシと噛みながら、チューチューと汁を吸うという感じ。とても瑞々しくジューシーなので、奥歯で噛みつつ吸うと、口の中に爽やかな甘味がいっぱいに広がります。

そう、砂糖きびって砂糖の原料ですから、こってり甘いのを想像していたら、全然違うんですよね。サラサラとほんのり甘いジュースで、とても上品な美味しさでした。この日、とあるハワイアン女性が山のように用意してくれた砂糖きびは、そんなわけでアッという間になくなってしまったのでした。うちのハワイアン夫も、子供の頃ワヒアワの家の庭で、砂糖きびを育てていたそう。うちにも庭があったら、今すぐ育てたいくらいです~。

ハワイ語で砂糖きびは、Koコー、と言います。古来ハワイアンは、長旅の際に砂糖きびを担いで出かけたり(疲労回復にはやっぱり、甘いものですモンね)、乳児に砂糖きびの汁を飲ませたりもしたそうです。もちろん、ココナッツミルクで作るデザート、ハウピアの甘味づけに使われたりも。また苦~い薬草を飲む際、砂糖きびで味を紛らわせたりもしたんですって。いろいろな使い道があったわけですネ。何でもキャプテン・クックがハワイを発見した時にも、砂糖きびが群生していたそう。住居をグルリと囲むように、あちこちで植えられていたんだそうです。砂糖キビはハワイアンにとって、手軽なスナックだったのかもしれませんね~。

ちなみにハワイで砂糖きび作りが産業化されたのは、1835年。カウアイ島コロアに農場ができた後、一時は32もの農場が機能していたそうです。そしてその労働力として、世界中から40万人近くの移民がハワイにやって来たのでした。ハワイが今のように人種の坩堝になったのは、砂糖きびのお陰、なのかもしれません。

ところが、後々ハワイ王国がアメリカ領土になるきっかけを作ったのも、この砂糖きびなのでした。ハワイの砂糖は主にアメリカに輸出されていましたが、税金がかかり始め……ハワイの白人農場主たちは「ハワイがアメリカの一部になれば輸入税がかからない! もっと砂糖が売れるようになる!」と考え……。ハワイ王朝の転覆を画策したのですよね~。そう考えると、砂糖きびは甘いけれど罪作り、なのかな……。

今ではハワイの砂糖きび産業はすっかり廃れ、農場はカウアイ島に一つ、マウイ島に一つ残るのみ。オアフ島では、最後の農場が1995年に閉鎖しています。

たかが砂糖きび、されど砂糖きび。美味しい砂糖きびに初トライして、いろいろ考えちゃいました。

2006年01月07日

ポリネシアの万能薬、ノニ

昨今の健康ブームの中、ハワイはもとより世界中で、「ポリネシアの万能薬」なんていうキャッチフレーズで注目を浴びているノニ。ハワイ・フリークの皆さんなら、ノニのジュースなど、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか? 先日、木にふさふさと?実るノニを目にしたので、今日はノニについてご紹介しましょう。


ノニはコーヒー科の植物で、英語名はインディアン・マルベリー。日本ではジュースやエキス、錠剤で出回ることが多いようですが、その実は、写真のようにこぶし大でグリーンの、見るからに奇妙なシロモノです。ゴツゴツしていてグロテスクで、何だか妖怪めいたフルーツですよね! 

先日は木からもがれ、台の上で発酵したノニの実の匂いまでかいでしまったのですが……。噂の通り、鼻がもげそうな、食欲が3日分吹っ飛ぶような、凄まじい匂いでした。あれに比べたら、南国のフルーツ、ドリアンなんてまだまだ! 可愛いモンですよ。

ノニにはひどい苦味と臭みがあるため、ポリネシアでは食用ではなく、ハーブ、つまり漢方薬として何かと重宝されてきました。あ、ただし唯一飢饉の際には、ノニも食べていたようです。想像するだに恐ろしいのですが、ノニも煮て食べれば、苦味がかなり軽減され、食べやすくなるのだそうです。どなたか……おうちで挑戦してみたい方はいませんか?

もっとも古代ハワイでは、実だけでなく葉や木の皮もハーブとして珍重され、皮膚の疾患や強壮剤、そして心臓の病いや糖尿病、肺病、癌の治療薬として使われてきたとか。

え? 古代のハワイアンが、植物を使ってそんな高度な治療なんかできたのか、ですって? ……もっともな疑問ですネ。ところが! 古来ハワイアンはハーブの利用に優れることで知られ、今でもハワイの書店には、古来の知恵がたっぷり詰めこまれたハーブの専門書がズラ~と並んでいるほどですよ。世界の学者だって、ハワイのハーブには注目しております。

たとえば、2000年にハワイで行われた国際太平洋協会科学会議にて。フィリピンの学者から発表されたデータでは、ノニの葉から抽出されたエキスには、95%の結核菌を殺す作用があったそうです。ちなみに病院で一般に使われている結核用の抗生物質リファンピシンの殺菌率は、97%。なんと、現代の抗生物質とほぼ同様の効用があるというワケですね。あの醜い(ごめんなさい)ノニを研究し、その医学上の効果を発見した古代ハワイアンって……偉大! そう思いませんか?

これからノニはさらに研究され、副作用なし、効き目抜群の特効薬として、様々な分野で珍重される日がくるのかもしれません。そう考えると……何だかワクワクしてきますね! あのノニに夢を託したくなってきます。


ちなみに実はきわめて奇妙なノニですが、その花は上の写真のように、白くて小さく可憐。どんな香りがするのか、かいでみるのは忘れましたが……。今度見かけたらチェックして、皆さんにご報告しますね。どうぞお楽しみに~。

2005年11月28日

カヴァ2 ポリネシアの御神酒? カヴァ


初カヴァ体験こそ最近でしたが、10年以上も前、カヴァとのニアミスというか、「カヴァの儀式」を目撃したことはあります。それも観光地での余興とか、そういうニセモノではないですヨ。トンガの人々が集まって本物のカヴァの宴会をする様子を、たまたま何度か見かけました。

場所はトンガではなく……夜のカピオラニ公園。昔、公園の東端の売店前にトンガからの移民の方々が集まって、よく宴会をしていました。30人~40人くらいだったかしら? 地面に敷いたマットの上に車座になってご馳走を食べながら、カヴァを回し飲みしていらっしゃったんですね(急に敬語)。

大きな木のボウルにカヴァがとっぷりと入っていて、そこから小さな器にカヴァを注ぎながら、順々に飲んでいた一行。長老風の貫禄あるお年寄りが中心に座っていて、子供もたくさんいて……。とても賑やかで楽しそうでした。ある時など、私がもの珍しそうにジロジロ見つめていると、ディナーを盛ったプレートを、私にもくれようとしたんですヨ。トンガの人々、ハワイアンと一緒で、おおらかで親切ですねえ。ポリネシア好きの私なので、なんだか大昔のポリネシアにタイムスリップしたかのような気分になって、嬉しくなったのを思い出します。

それにしてもトンガの人々は、特にカヴァ好きなのでしょうか? ……以前ハワイ大学の趣味の口座で、ポリネシアの踊りのクラスを取った時のこと。カヴァ作りが出てくるトンガの踊りを習ったこともあります。それは両手で布を搾るようにして、カヴァを濾過する仕草が出てくる踊りでした。

ともあれ、あれから10余年。ようやくカヴァ体験ができ、大満足の私です。

話がそれましたが、古来ポリネシアではこのように、カヴァを飲むことは社会的にも、意義の深い習慣でした。酒なしのパーティなんてありえないのと同じく、宴会にカヴァは欠かせなかったのでしょう。カヴァのドリンクを英語でカヴァ茶と呼ぶ人もいますが、やはりカヴァ酒、と呼んだ方がピッタリだと思います。それも、客がカヴァを勧められて断ったりしたら、大変な無礼に当たったそうです。郷に入れば郷に従え、ですネ。皆さんもカヴァを勧められたら、有難くいただきましょうね……。

古代ポリネシアでのカヴァの大切な役割としては、もう1つ、宗教的な役割がありました。カヴァは神殿、祭壇へのお供えものとして欠かせず、カフナ(神官)はまずティキ像にカヴァを振りかけてから、自らもカヴァを飲んだそう。もしティキ像のない場所であれば、宙にカヴァを振りかけて代わりにしたそうです。

またカヴァはフラの女神、ラカの大好物ともされ、フラ・ハラウ(フラの学校)の祭壇には、今でもカヴァをお供えしたりするのですって。何だか御神酒みたいですね?

以上のような宗教的背景から、今でもカヴァを飲む際は、お供えとしてまず一滴を宙に振りかけてから飲むのが、正しいマナーだそうです。初カヴァ体験の際は、そんなことを知らずにただ飲んでしまいましたが……この次は私もマナーを守り、お行儀よく飲むつもりです。

あ、最後になりましたが、写真はグラインドする前の、葛根湯のようなお味のカヴァです。

2005年11月25日

カヴァ1 私の初カヴァ体験

皆さんはカヴァを飲んだことがありますか? カヴァは胡椒科の植物で、ハワイをはじめとする太平洋諸島では、その根を粉末状にして水に溶かし、濾過したドリンクをお酒代わりに飲む習慣があります。


ハワイに住んで15年。一度もカヴァにふれる機会はなかったのですが、アロハエクスプレス82号の取材で、ついに体験することができました。トピックスのページ、P15に紹介されている[ダイヤモンドヘッド・コーブ・ヘルスバー]の取材中、本場モロカイ島のカヴァを飲んできましたよ! こちらの店では毎日80杯も売れる人気メニューですから(1杯$5)、レポーターともあれば、飲まねばなりませんよね。

なんせ、これまでに周囲から聞いたカヴァの感想って、「土のような味がする」「靴を食べているみたい」でしょう。期待とおののき半々という気分でトライしました。でも初カヴァの味は……うん、コレなら我慢できる、という程度? 苦味がかった水という感じで、泥水というほどの違和感はなかったので、ご安心を。

でも、これが好きで飲まずにいられない、って方たちのことは、理解できないかナ……。知人のMさんは、「しょっぱい物を食べながら飲むと美味しい」なんて。美味しい? う~ん。そうそう、店では粉末になる前の、モロカイ島から送られてきたばかりのカヴァも、ピシッと折って一口食べてみました。いやあ、こっちは凄まじい味! 漢方そのもの、あの葛根湯そっくりのお味でした。まさに良薬口に苦し、の喩え通り。あ~ビックリした。

ま、カヴァが好きな方は、味が好き、というより、そのリラクゼーション効果が好きみたいですネ。古代ハワイでカヴァは、宗教上の儀式に使われたほか、日々の疲れや痛みを癒すのに飲まれたようです。重労働で痛む身体の筋肉をリラックスさせたり、長い1日の後の興奮を収める効果があるので愛飲されたんですね。

しかもアルコールのように悪酔いしたり、薬品のように中毒になったりすることもない。新聞記事の中で、ある著名ミュージシャンが言っていました。「膝の手術の後、カヴァを飲むようになったんだ。痛め止めの薬は飲みすぎると中毒になるが、カヴァなら大丈夫。痛みは消えて、かつ夜もよく眠れるから、週に数回、2、3杯飲んでいるよ」

ただし。自然の産物カヴァとは言え、もちろん何十杯も飲んだらダメですよ! 2000年4月、カリフォルニアでこんな事件がありました。カヴァを24杯飲んだ男性が交通事故を起こし、検察はドライバーを酔っ払い運転で起訴したんです。結果は無罪だったのですが……。アルコール運転ならぬカヴァ運転で逮捕者が出たのは、アメリカ史上初めて。カヴァの飲みすぎによるフラフラ運転を懸念する検察、警察官がいることは確かのようです。

そんなわけで、皆さんもカヴァに挑戦する時は、どんなに美味しいと感じても!? 大好きになっても! お楽しみ程度にしておいた方がよさそうですね。楽しく体験してください。

次回は、カヴァを宗教・社会上の観点から、私の経験も含めてお話します。お楽しみに~。

2005年11月13日

パイナップルの水栽培


先日プルメリアの話を書きましたが、そう言えば日本では今、プルメリアを育てるのがブームですよね。アロハエクスプレス編集部でも、プルちゃんが元気に育っている様子です。プルメリア好きが集まった団体まであるそうですが、次はパイナップルの自家栽培……なんていかがでしょうか?

ハワイにパイナップルが上陸したのは1813年。本来パイナップルは南米原産ですが、1901年にオアフ島ワヒアワでドール社の大規模なパイナップル・プランテーションがスタート。ハワイだけで世界のパイナップル缶詰の75%を生産していた時代もあったほどです。現在ではアジアの農業国に押され気味ですが、それでもアメリカ産のパイナップルの100%はハワイ産。やはりパイナップルは、ハワイのイメージとどっぷり重なるものがありますよね! ハワイ好き&園芸好きの方に、ぜひ注目していただきたいフルーツです。

え? 庭がないから無理ですって? ……ちょっとこの写真を見てください。ガラス器の中ですくすく育っているのは、なんとパイナップル。先日、ワイキキの友人宅に遊びに行ってびっくり! あちこちに植物の水栽培があり、初めはアロエかと思ったんです(細長の葉っぱがアロエによく似ていますからネ)。

ところが、よく見てみれば、それはパイナップルなのでした。心優しい友人は、ある日丸ごとのパイナップルを買って食べた後、イキイキとした葉の部分を捨てるのが忍びなく、ガラス器に入れておいたのですって。すると根が出てすくすく育ち、素晴らしい観葉植物に成長!

そうしてパイナップルを買うたびに葉の部分を器に入れてキープしていたところ、今やその数は軽く10を越えるほどに。友人宅ではテラス、室内のあちこちで、パイナップルが大切に育てられているというわけです。それもそのうちの1つには、5センチほどの小さな「パイナップルの実」もどきまで! 肥料をたまに入れているものの、やはりそこは水栽培。ジューシーなパイナップルが実るほどに成長するのは難しいようですが……。「だから次は鉢植えにするワ」と友人は言いますが、私は水栽培のパイナップルも、それはそれで美しい! と心から思います。

水栽培の始め方ですが、まずは葉のちょっと下の果肉部分をスッパリ輪切りにし、水に入れ、できるだけ日当たりのよいところに置くだけ。あとはたまに肥料を入れたり、ボウフラなどがわかないよう月に1、2度水を取り替えればOKです。

ちなみにワヒアワ出身の夫もやはり子供時代、庭でパイナップルを育てていたとか。パイナップルの葉の根元から5センチくらいを切って、葉の約半分が表面に出るよう土に埋めると、大地にしっかり根付いてくれるそう。年間平均気温が18度くらいから栽培できるようですから、特に南方にお住まいの方? 次はパイナップル栽培にトライしてみませんか? 日本でも手軽に買えるパイナップルを使って、水栽培、鉢植え、はては庭でのパイナップル・ガーデン作りなんて楽しいかも……。次のお子さんの夏休みの課題は、朝顔やひまわりなどではなく! パイナップルの成長日記に挑戦してみませんか?

2005年11月07日

プルメリアの秘密


プルメリア、ハワイ語読みでいうとプアメリア。うっとり甘い香りのするプルメリアの花は、楽園の象徴だと私は思います。ホノルル空港に降り立ったとたん、プルメリアの芳香を感じて……なんて声をよく聞きますよね。ハワイ州を代表する花はハイビスカス(特に黄色の)ですが、ハワイでの日々を、プルメリアの甘い香りとだぶらせて記憶している方も、多いのではないでしょうか?

でもこのプルメリア、実はハワイでは「葬式の花」なんて呼ぶ人もいるのをご存知ですか? あんな可憐な花なのになぜなのでしょう?


というのも……プルメリアって、それこそハワイのどこにでも咲いてるんですよね。学校や教会、誰かの庭先など……。花の少ない冬場にも入手できるので、冷蔵施設などが整っていなかった昔のハワイでは、死人が出て待ったナシでお葬式をする際に、プルメリアの花でお棺や死者を飾ったそうです。だからプルメリアのレイを、葬式のレイと呼んだりもするそう。

原産地はカリブ海周辺や南アメリカですが、今ではハワイをはじめ世界の熱帯地域に広く広まっているプルメリア。インドでもプルメリアは、「お寺の花」と呼ばれているとか。素晴らしい香りのために、寺院の回りに好んで植えられるからだそうです。インドのプルメリア、ちょっとハワイでの扱いと似ていますね?

確かにここハワイでも、教会や墓地でよくプルメリアを見かけます。前回の「ハワイアン初のクリスチャン」に登場したカワイアハオ教会の墓地にも、あるある、プルメリアの木がたくさん植わっていました。あちこち10本くらいはあったでしょうか。墓地にも、あの甘~い香りが漂っていました。

あ、「お葬式の花」「墓場の花」「教会の花」だからと言って、ハワイの人がプルメリアを嫌っているなんてことはナイですよ! 断じてナシ。しっかり愛されているラブリーな花なのには違いありません。……思い返せば、私が十数年前、初めてのフラの舞台で付けたのがプルメリアのレイでした。美しく手軽なプルメリアは、今もフラのステージでは主役級?に重宝されるレイですよね。特にケイキ(子供)のフラではそう。

カワイアハオ教会の庭師さんも言っていました。「フラの先生とか、よくここにプルメリアを摘みにくるよ」。

え? 墓場の花を摘むなんて罰当たりだ? ――いえいえ、ハワイではそれもOK。教会やお寺、墓地からお花をいただいてもOKだそうです。カワイアハオ教会の役員、D氏も言っていました。「花はどうせ散ってしまうもの。土の上で朽ちるより、誰かに摘んでもらい、愛でられる方がいいんだよ」。う~ん、いかにも太っ腹な、ハワイアンらしい考え方ですね。

でも。摘んだ花は褒めてあげなきゃイケナイ、ともD氏。それは「なんだ、あんまり綺麗な花じゃないわネ」なんて言って花を髪に飾ったり、レイにしたりすると、しっぺ返しされるからだそうです。花の方も「あんただって綺麗じゃないわヨ!」と言って、身に付けたとたん、枯れてしまったりするんですって。

そんなわけで皆さんも、ハワイで花を摘む際は、感謝と賞賛のハートを忘れずに。お花に嫌われるなんて悲しいですからね!


ハワイ在住15年目。ネイティブ・ハワイアンの夫と小学生の息子&娘の4人家族。何よりもハワイアンカルチャー、ハワイの不思議世界が好き。

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